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【MentaRest所属カウンセラーコラム】正論は時に人を傷つける?ロジハラを回避し職場の対人関係を円滑にするポイント

■はじめに

皆様、こんにちは!MentaRest公式アカウントです!
本日は、MentaRest所属のカウンセラーが執筆したコラムをご紹介します。
特に、仕事も私生活も大切にしたい皆様に向けてワークライフマネジメント実現のコツについてご紹介致します!

そもそも「MentaRest」とは何か?に関しては代表の飯野が投稿した下記記事を是非ご覧ください!


■正しいことを言ってるのに、いつも誤解されてしまう…

職場の上司や部下、同僚、取引先の人とやり取りする際に、いつも誤解されてしまう。伝えた内容は間違っていないはずなのに何故?と思う。そんなつもりはないのに、怒っていると勘違いされることが多い。上司から「伝え方を直した方が良い」と注意されることが増えた。正論が常に正しいとは限らないと言われる。

上記にあてはまる人は、もしかしたらロジハラ予備軍の可能性があるかもしれません。ロジハラとは「ロジカルハラスメント」の略語で、正論を過剰に相手に押しつけて、人を傷つけてしまいやすい人のことをいいます。

放っておくと職場の人間関係に支障をきたす可能性もあります。そうなる前に、ロジハラに陥る原因と対処法をチェックしておきましょう。


■ロジハラとは?正論は時に人を傷つける

ロジハラはロジカルハラスメントの略語で、論理的に物事を考え正論で相手を追い詰める言い方をしがちな人を指す言葉です。

コミュニケーションはよくキャッチボールに例えられます。会話の最中、常にストライクゾーンに豪速球を投げ続けるなら、球を受ける側の負担は大きくなりますよね。そこで「なぜストライクゾーンに投げているのに捕れないんだ」と言ってしまっては理不尽ということになります。

どこまでは普通の範囲で、どこからがハラスメントであるかの判断は難しいものです。しかし、職場の人をロジカルに追い詰めすぎ、相手が傷ついたり不快になったりして人間関係に支障をきたすほどであれば、ロジハラである可能性は高いといえます。

参考:GLOBIS CARRER NOTE「相手を追い詰めるロジハラが起きる原因と、ロジハラをされた時の対処法」


■ロジハラになりやすい人の心理・特徴

以下にロジハラになりやすい人の心理・特徴を挙げます。論理的思考ができること、ルールや規律が守れる点は良いのですが、ロジカルを優先しすぎて周囲の人との軋轢が深まるようであれば、ロジハラとなってしまうため注意が必要です。

自分にもあてはまるところがないか、早速チェックしていきましょう。


人の気持ちより論理的思考を優先しすぎる

論理的に物事を矛盾なく筋道立てて考えることは得意です。しかし、論理的思考に重きを置くあまり、相手から人の気持ちがわからない人間味のない人だと思われがちです。

言っていることは正しくても、言葉が強すぎると相手は「言われなくてもわかっている。でもそんな風に言わなくてもいいでしょう」と感じてしまうのです。そのため、言われていることに納得はできても、受け入れられなくなるのです。


クッション言葉を使うのが面倒でつい省略してしまう

クッション言葉とは、相手に何かを依頼したり尋ねたりするとき、本題の前に添えて使用する言葉です。そのまま相手に伝えてしまうときつい印象や不快感を与える恐れのある内容を、柔らかく伝えるのに役立ちます。

ロジハラの人はクッション言葉を不要と捉え、クッション言葉を省いて本題から入る言い回しを多く用います。端的に用件を伝えられるのは効率が良いですが、その分相手には実際のニュアンスよりもきつく伝わってしまいます。


ルール・規律が守られないと怒りを覚える

ロジハラになりやすい人は道徳や正義を大切にし、マナーやルールを守らない人に強い怒りを覚える特徴を持ちます。「〜〜すべき」という思考が強く、一切の妥協を許しません。長所は少しの違反も許さない優等生である点ですが、短所としては融通の効かない頑固者である一面が目立ちます。

ルール・規律を守る自分が100%正しく、守らない相手が悪いと決めつけてかかる場合も少なくありません。正しいか間違いかと物事を両極端に分けて考える白黒思考が強いです。


■背景に大人の発達障害が隠れている場合も

自分は普通に話しているつもりだが、実際はロジックに相手を追い詰めるあまりいつも人を怒らせてしまう。思いやりがないと言われてしまう人の中には、アスペルガー症候群(ASD)の人がいる場合もあります。

アスペルガー 症候群とは、自閉症スペクトラム症に分類されている発達障害の1種です。ルールや規律に厳しく、こだわりが強く、人と円滑にコミュニケーションをとるのが苦手という特徴を持ちます。

自閉スペクトラム症は本人の性格や甘えではなく、脳の機能障害が原因で起こるものです。早めに適切な治療やSST(ソーシャルスキルトレーニング)を受けることで対人トラブルを未然に防ぐことが可能です。


■ロジハラの人が職場の対人関係を円滑にするポイント

自分は言いたいことを率直に言ってもらえた方がわかりやすいと思っていても、周囲の人も同じ考えであるとは限りません。人にはそれぞれ個性があるため、同じ言い方をされても受け止め方は千差万別なためです。

言いたいことを率直に伝えてトラブルを起こすよりも、クッション言葉を上手に活用しながら人を動かした方がかえって効率が良いこともあります。では早速、ロジハラの傾向を持つ人が職場の対人関係を円滑にするポイントをみていきましょう。


相手はどう思うだろう?と振り返る時間を作る

ロジハラに陥りやすい人は、自分は論理的に言われてもなんとも思わないから、相手もそうに違いないと考えます。しかし、人それぞれ感じ方は異なるため、論理的に問い詰められると傷ついたり不快に感じたりする人もいます。

人間関係にトラブルが起きるようであれば、もっと相手の表情や仕草、行動を観察して気持ちを想像すべきサインと捉えましょう。言い回しの参考にできそうな上司や先輩を1人頭に思い浮かべ「あの人だったらこういうとき何ていうかな」と考えてみるのも良い方法です。


クッション言葉をリスト化しておく

あらかじめクッション言葉をリスト化しておけると対面や電話、チャットなどさまざまな場面のコミュニケーションで役立ちます。

例えば、何かできないことを断るとき「できません」と単刀直入に伝えるよりは、「大変申し上げにくいですが」と言い添えるだけでも印象が柔らかくなります。キャッチボールでいうと、豪速球のストレートを普通の球速くらいに調整することが可能です。

『短いのに感じがいいメール』


怒りにつながる物事の捉え方を変えてみる

当然ここまで徹底すべきなのに何故やらないんだと思うとき、自分の思う「〜〜すべき」と相手の「〜〜すべき」の間にギャップがあることが考えられます。「〜〜べき」の範囲は固定し、何もかも完璧を求めすぎないことが大切です。

もし怒ってしまい、相手に直接感情をぶつけてしまいそうなときは、後から後悔しそうかどうかで怒るかどうかを決めるようにします。怒りは非常に強い感情ですが持続力はないため、一定時間その場を離れおさまるのを待つのも良い方法です。


■生活に支障をきたす前に、カウンセリングも活用しよう

ロジカルに相手を追い詰めすぎて、職場の人間関係に支障をきたすほどであれば、早めに対策を考える必要があります。自分だけでは対処法がわからないときは、カウンセリングも活用しましょう。

ロジハラになるほどコミュニケーションがとがってしまう背景に、そうならざるを得ない背景があることも多々あります。カウンセラーはあなたのそうならざるを得ない事情に寄り添いつつ、あなたにとっても周囲の人にとっても最善のコミュニケーションをとる方法を具体的に一緒に考えていきます。遠慮せず気軽に相談してみてくださいね。


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MentaRestで話した内容は、対応カウンセラー以外(所属企業含む)には一切開示される事はありません。安心してご利用ください。

詳しいMentaRestサービスの情報は代表の飯野が執筆した以下をご覧ください!

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