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ADHDはもっと休もう!養生訓に学ぶ「積極的休養」のススメ。

ここ数年で大きく変化したのは、休むことの価値を知るようになったことだ。以前は、年に3回~4回はバタンと倒れ、高熱を出すというスタイルで生きていた。上司や同僚からは「止まると死んじゃうマグロみたいだね」と言われていた。休むと罪悪感があるので、とにかくやるしかなかった。

今となっては、それもADHDっぽい特性だと理解できるようになってきた。自分のことが分かるまでは時間がかかる。

参考:#ADHDあるある:刺激とスリルを求める人生。暴走を止めてください。

そんな私がすっかり丈夫(倒れなくなった)になったのは、やはり「養生訓」に従って生きているからではないか。

「気をおしめば元気へらずして長命な」

これは、養生訓の中でも、とりわけ大切な教えだ。元気(エネルギー)はお金のようなもの。有限なのだ。使いすぎると無くなる。だから、エネルギーは小出しにすること。疲れる前に休むことで、長く使うことができる。大きなスパンで見ると、若いころは無茶をしがちだが、そのつけは年齢を重ねるごとに払わざるを得なくなる。

睡眠負債は、その最たるものだろう。

能力も、体力も、人間にはそれほど大きな差などない。短眠で大丈夫!という人もいるが、実際には長い人生の中でツケを払わなければならなくなることが多い。人間には休養が必要。しかも、しょっちゅう必要というのが本当のところなのだ。

秘訣:倒れる前に休む

私が風邪をひかなくなったのは、とにかく、こまめに休むようになったからだ。熱を出して数日休むくらいだったら、その日ごとにしっかり休む。具体的に言えば、一日の終わり、夕食後に仕事や勉強を持ち越すことはない。夕食が一日の最後。そのあとは、趣味の読書などをして、21時から22時の間には就寝準備に入る。

胃薬の宣伝ではないが「倒れる前に休む」。それにつきる。その日ごとに休むのだ。なんだったら、数分でもアイマスクして休む。

以前は、深夜だろうとなんだろうと、寝る瞬間まで仕事をしていた。それが誇りでもあった。こうやって先んじて物事を進めるからこそうまくいくのだと自信を持っていたのだ。しかし、その生き方はかなり体にも心にも負担をかけてたようだ。その時、出会った本が脳疲労の考え方だ(【インプット日誌】すべての疲労は脳が原因3

限界のサインというのは、身体に、かなり早めに出てきている。私の場合だと、目覚めの悪さとか、鼻炎とか、胃のもたれる感じだとか、イライラとか。こういうサインを見逃さず、さっさと休むこと。それにつきるのだ。

以前読んだ、大腸がんサバイバーの野中氏の場合も、がんになる前には、しばらく突然鼻血が出たり、不調があったもののそれを無視して働きまくっていたと書いていた。体の声に敏感になれば、休養が必要なことが分かるはずだった。

自分は特別ではない。無敵ではない。自分は強くないことを認めるのも大事だ。風邪をひかなくなって5年目となった(一度インフルにかかった)。

優先順位の徹底が必要

休養を優先するためには「捨てる」必要がある。何もかもやりたくなる自分の癖とか、不必要な仕事とか、本当はやっておいたら良いなと思うこと「捨てなければ」時間はとれない。

おかげさまで、最近はすっかり省エネ生活。できるだけ朝は早くから起きて、時間を有効に活用するように努力して、夜は寝ちゃう。時間密度は高めないと一日の終わりに休むことはできないから。

健康はずいぶん「考え方」によるものが大きいのだと実感する日々だ。そして、それが「養生訓」の教えと同じだとわかりホッとした。正しいことはシンプルだ。つまらないけど。

「積極的休養」はこれからも追及していきたい考え方だ。

健康はお金より大事。時々、自分に言い聞かせなければならないことがある。仕事に没頭している時には、やりがい・生きがいを感じているから、休もうなんて、思えないことがある。
でも、冷静になって考えれば、そもそも、私はエネルギーがあまり無いほうなんだから、これからもケチケチ生きようと思っている。(参考:ADHDの集中力が続かない理由は、集中しすぎるからなんだ。むしろ、もっと休もう。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq