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超瞬間昼寝で仕事効率アップ「脳も体も冴えわたる 1分仮眠法」 坪田 聡

仕事の能率を上げることを追求しているうちに、いつの間にか、昼寝フリークになってしまっていた。わずかでも時間があれば、お昼寝をするようになった。少しでも昼寝をすると、そのあとの作業の「回復」具合が全然違う。短時間では眠りに落ちるまではいかなくても、わずか1分、目を閉じるだけでも、脳を休めることができる。

もちろん、1分というのは最低の単位で、できるなら20分の昼寝が勧められている。

「毎日の生活のなかに、「1分の仮眠」を複数回、もし可能なら「20分の仮眠」を1回、取り入れるようにしてください。日々の「睡眠負債」を解消し、脳と体のパフォーマンスを取り戻すことができます。」

タイトルからはキワモノ書籍に見えるが、既存の睡眠本には無い新鮮なノウハウが満載。おすすめの睡眠本だ。

眠気の正体は睡眠物質

「脳が活動すると体内に「アデノシン」と呼ばれる「睡眠物質」がたまっていきます。睡眠物質がたまり、ある一定の量を超えると、私たちは眠くなります。アデノシンは体内で、「アデノシン三リン酸」というエネルギーに再合成されるのですが、それがもっとも活発に行われるのが眠っているときなのです。  

ですから、睡眠を取らないかぎり、アデノシンは体内に増え続けます。アデノシンなどの睡眠物質が十分にリサイクルされず、脳細胞が正常に活動できなくなってきます。脳が正常に働かないと、頭の働きは鈍り、集中力も途切れがちになり、記憶力も低下します。いわゆる「頭が働かない」状態になってしまうのです。」

引用:脳も体も冴えわたる 1分仮眠法 すばる舎 坪田 聡 (著) 

眠気というのは頭の中に「睡眠物質」がたまるシグナルなのだ。睡眠物質は、とにかく寝ないとなくならない。カフェインなどを摂取すると、一瞬だけ、眠気を抑えることはできるものの、肝心の睡眠物質は減っていないので、また眠たくなる。カフェインを何杯飲んでも、いわば対症療法に過ぎないのだ。

「眠たいな」と思った時点で、どこかで時間をとって少しでも寝ないと、頭の中に「アデノシン」がどんどん増えていってしまうのだ。一度リセットが必要なのだ。これを理解してから、かなり積極的に寝るようになった。お昼休みが40分くらいあれば、20分くらいでご飯を食べて、10分寝て(目を閉じて)、10分で午後の仕事に備える。みたいな感じ。

昼寝は30分以内が原則

「30分を超える仮眠は体にもよくありません。スペインやアルゼンチンなど「シエスタ(午後1時から4時までの昼の休憩)」の習慣がある国で健康調査を行ったところ、「毎日90分の仮眠を取っている人は、30分以下の仮眠を取っている人に比べて病気になりやすい」ということがわかりました。

また「毎日1時間以上の仮眠を取っている人は取っていない人に比べて、約2倍、認知症になる確率が高まる」というデータもあります。さらに、毎日30分以下の仮眠を取っている人が認知症になる確率は、仮眠を取っていない人の5分の1以下になるそうです。」

引用:脳も体も冴えわたる 1分仮眠法 すばる舎 坪田 聡 (著) 

長すぎる昼寝は逆効果。昼に寝ることで体内リズムが崩れ、夜に寝にくくなってしまうからだ。でも、仮眠レベル(20分前後)なら大丈夫。眠たくても、数分間目を閉じているだけで、強烈な眠気は去っていくので、本格的に寝てしまわないように注意だ。

昼寝も限度を超すと、体に悪い。何でもバランス。適度な量ってのがあると分かる。面白いよね、こういうTIPS。

1分の仮眠でも効果的な理由

「とくに1分の仮眠は、20分の仮眠に比べて持続性に劣るため、「ちょっとでも疲れを感じたら1分の仮眠、また疲れてきたと思ったら1分の仮眠」と繰り返すと効果的です。大切なのは、あなたが主体的に仮眠を取り脳を休息させることです。少しでもスキマ時間ができたら、目をつぶって高ぶっている精神を休めてください。」

「目からは、じつにさまざまな情報が飛び込んできます。脳はそれらのさまざまな情報を逐一処理しているわけですから、それこそ膨大な仕事量です。  脳にとっては、目から入ってくる視覚情報は大きな負担なのです。そこで目をつぶって1分間、外の世界からの視覚情報をシャットアウトしてやります。たったこれだけのことで脳細胞、とくに大脳皮質が休まります」

引用:脳も体も冴えわたる 1分仮眠法 すばる舎 坪田 聡 (著) 

目から大量に飛び込んでくる視覚情報を一度リセットしてあげる意味で、目を1分閉じる。これだけでも脳の疲労度が変わる。誰でもできる。1分で本当に「寝付ける」わけではないにせよ、目を閉じて、脳に休むスキマを与える。これを意識するだけで、疲労感は大きく変わるのだ。

著者の坪田氏曰く、眠くなる前に、目を閉じるのがコツだという。

「眠気が来そうだと感じたら1分、眠気が来そうだと感じたら1分、眠気が来そうだと感じたら1分……。  そうやって、1日に何度も1分の仮眠を取ることです。コツは、眠気をためてから仮眠を取るのではなく、眠気が来そうだと感じたら仮眠を取ることです。」

引用:脳も体も冴えわたる 1分仮眠法 すばる舎 坪田 聡 (著) 

感想まとめ

暇あれば昼寝してしまうだけど、これが、効率が上がっているように見えているか(周りの評判は分からない)、自分的には良い感じだ。坪田氏曰く、「仮眠をとるために一番大事なのは周りに左右されないメンタル」なのだそう。なんとなくわかる気がする。在宅ワークをしていると、いつも昼寝をしているように見られるので、妻の視線が痛い。

そんな時には、アイマスクだ。視線を感じないで済む(笑)

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq