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親から与えられた枠を外す方法【彩 -sai-の秘密ノート】

親との関係が、自分に対する枠となってしまった人に、この記事を送ります。


メンタリスト彩 -sai-(@psychicsorcerer)です。

自分が生きていく中で、枠となっている考えがあります。

この枠となる考えとは、生きていく中で自覚しないレベルで前提となっている信念だといえます。

この場合の信念は、通常使われる意味での「何かをやり遂げるための強い意志を持った考え」とは違うことに注意してください。

無自覚なレベルで、自分の普段の思考や行動に影響を及ぼすような考えが、今回の意味での信念です。

※この信念は、論理療法では「ビリーフ」(まさに日本語で「信念」と訳される語です)、また、認知行動療法では「スキーマ」と呼ばれるものと重なります。

これはもちろん、それぞれ人によって違うもので、信念の例としては、

「自分は完璧であらねばならない」
「自分は人にバカにされる存在だ」
「世の中に信じられる人は誰もいない」

といったものがあります。

これらの例が、日常で悪影響を及ぼすような信念だというのは、予想がつくと思います。

もちろん、信念のうちには「困っている人には優しくあらねばらない」というような、社会的に適切なものもあります。

実際にはこれも、過度なものとなると不適切になりかねないのですが……今回は、こういったものを除いた不健全な信念について述べていきます。


こういった信念が生まれる理由として、強烈な体験がありえます。

命にかかわる災害や事件等、強烈な体験がトラウマとなり、その後の人生の枠となる信念が形成されることは、想像がつくと思います。

そして、一度きりの強烈な体験ではなく、恒常的な経験によっても信念は形成されます。

恒常的な経験が信念となる代表的な例が、

小さな子供の時に親から受けた言葉、あるいは親との関係の中で自分が生み出した考え方が、成長した後に大きな影響を持つ

というものです。

今回は、この親との関係で生まれた不健全な信念を外していく過程を、私個人の経験に基づく具体例で述べていきます。

私自身のプライベートな内容を含むため、有料記事としています。

今回の記事は特に、普段「自分は間違っている」という意識を持つ方の参考になると思います。


※この記事の読み方(購入者様向け)

まずは、記事を最初から順にご一読ください。

ご一読後、ご自身の不適切な信念に取り組みたいと感じられた方は、特に「信念を外すために行ったこと」の節以降を熟読していただければと思います。
※最後の「信念を外す手順(まとめ)」の節で、方法の流れを述べています。

大事だと思った文章、「この考え方は自分の信念を外すのに役立つ」と思わされた文章を、メモ等に書き写し、定期的に確認してください。(毎日がいいと思います。)

特に日々の中で、信念が強く作用しているという時に、書き写した文章を読み返すとさらに効果があります。

その後、この記事を読み返していただくと、新たな気付きがあると思います。

不適切な信念がとても強い経験と結びついている方は、ご自身の辛い経験が連想され、読むのに負担を感じることがあるかもしれません。

そういう場合は、休みながらリラックスしてお読みください。

また、親から受けた経験がトラウマとなっており、過去の経験がフラッシュバックするという方は、ご自身の経験を思い出す以前にトラウマ処理の治療をおすすめ致します。


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