Rana

ハムスターと熱帯魚に癒されているオタク。 接客業は、回り回って面白いと思っている。 日…

Rana

ハムスターと熱帯魚に癒されているオタク。 接客業は、回り回って面白いと思っている。 日常の出来事を書いていきます。

最近の記事

会話シリーズ②物語の終わり

「ありがとね。」 「・・・なんで」 「感謝に理由がいるの?」 「・・・感謝されるような事してない。」 「してくれたよ、たくさん。美味しい料理を作ってくれた。新しく買った服を似合ってるって言ってくれた。かわいいって言ってくれた。喧嘩してくれた。仲直りしてくれた。ハグしてくれた。頭撫でてくれた。慰めてくれた。優しくしてくれた。好きって言ってくれた。・・・今日まで側に居てくれた。」 「・・・。」 「泣かないでよ。」 「これからもずっと・・・側に居たい。」 「ダメだよ。もう私は側に居

    • 会話シリーズ①:例え話

      「例えば僕が君に恋愛の意味で好きだと言ったら」 「え?!」 「例えば、だよ。」 「あ、、、うん。」 「例えば僕が君を恋愛の意味で好きだと言ったら、さっきの様なリアクションをするんだろうね。」 「、、、そうかもね。」 「じゃぁ、僕はどんな告白をすると思う?」 「え?うーん、、、ストレートに好きですって言いそう。」 「、、、そっか。」 「え?えっと、、、何なの?」 「僕は怖がりだから、ストレートには言えないかな。」 「ふーん。そうなんだ。」 「うん。だからきっと告白をするなら、例

      • やり方を説明しただけなのにお客様を怒らせる事になってしまった話

        昼からのレジ業務は非常に暇で、特にセルフレジではエラーが起きない限りやる事がない。 ボーッとお客様が打つ姿を眺めていると1人のお客様が自動割引シールが反応しなかった為手招きしていることに気づき、そのレジに向かう途中反対側のレジでもお客様がアテンダント呼び出しボタンを押した音が聞こえたので「少しお待ちください。」と声かけ割引対応をに向かった。 一つ目の対応を終わらせて、呼び出しボタンを押されたお客様の所へ向かい「どうされました?」と聞くと「えっと.…」と返答に困っているようだっ

        • 先輩に目を付けられてしまった話

          幼い頃から畑仕事が好きで、将来は農家になる事を夢見ていた私は、中学2年生の頃に地元の農業系学科のある高校へ1日体験入学をした。 私は人見知りするタイプなので知り合いのいない環境では、かなり大人しくなる。 体験入学では、参加者1人1人に在校生が付き、先輩方の指導のもと実技授業を体験していく内容となっていた。 言われた通りにやることが精一杯で先輩との会話が弾む訳もなく、ただ淡々と用意されたメニューをこなしていく。 その中に洋蘭の植え替えがあったのだが、根に絡みついた水苔が取れず苦

        会話シリーズ②物語の終わり

          ゴミの分別に迷った話

          食品レジの近くには、お客様がゴミを捨てれるように40ℓ程度入るゴミ箱を2個ほど設置してある。 昔は同じ物を5〜6個設置していたのだが、トイレの汚物入れと勘違いされているお客様がいたらしく、従業員の目が届かない位置にあるゴミ箱に使用済みのオムツやウ○コの付いたズボン、使用済みナプキンなどが捨てられていたため、そのようなお客様に正しい捨て場所をご案内できるよう従業員の目が届く位置に移動させ数も減らした。 そのおかげかトイレの汚物入れと勘違いしているお客様は居なくなったようで今では

          ゴミの分別に迷った話

          仕事中に心を打ち抜かれた話

          私は、食品売り場のレジを主に担当している。 週末や休日はお客様の来店数も多くなり非常に忙しく表情筋がもう無理ですと訴えてくる事もある。そんな引き攣った表情筋を一瞬でほぐしてくれる出会いがあった。 母親と4〜5歳くらいの男児がレジに並び、男児が持っていたお菓子を差し出してきた。 自分が手にしたものは誰にも渡すまいと頑なになる子が多い中、この子は素直なタイプの子だなどと心の中で思いながら商品をレジに通しお買い上げテープを貼って再び男児へと手渡す。 お菓子を見つめ欲しいものが手に入

          仕事中に心を打ち抜かれた話

          私の痛みが姉に伝わった話

          その日は蒸し暑く、少しでも涼しくしようと姉が庭にホースで水を撒いていた。 私も涼しさを求めて姉が水を撒いている所へ行くと姉が突然「ひぃっ!!」奇声をあげ、何かに怯える様子を見せ始めた。 離れた位置からは判らなかったが「蜂が!」という言葉を聞き、姉が何に怯えているのか理解した。 「はらうな!こっちに来い!」 蜂を刺激しないようにそう言ったが、すでに手遅れだったようだ。 「イッタッ!!」 苦痛な叫び声を上げ、腕を押さえながら駆け足でこちらへ向かってくる。滅多なことでは泣かない姉が

          私の痛みが姉に伝わった話

          姉も流石に焦った話

          私が中学生で姉が高校生だった頃。 家の屋根裏に毎年のようにミツバチが巣を作りひどい時には、蜜が天井から垂れてくる事もあった。 流石にそこまでになると巣を撤去していたが、よくある事というのは慣れてしまう。 巣ができていようが、室内でミツバチが散歩していようがこちらから何もしなければ害がないので放っておく事が多かった。 しかし、そのせいで私は痛い目に遭ってしまったのだ。 姉と2人、のんびりとテレビを見ていた時、少し横になろうと身体を後ろに倒した瞬間、腰の辺りに激痛が走った。 「痛

          姉も流石に焦った話

          私と姉

          私には、学年が三つ上の姉がいる。 (姉は早生まれなので、年齢は二つ差) 小学生の頃は、姉が同級生と遊ぶ時もついて行くほどベッタリだった。 そんな小学生時代の忘らない夏の日の出来事。 私は姉と姉の友人と3人で、通っていた小学校周辺を自転車で走りまわるという、今思えば何が楽しかったのかわからない遊びをしていた。 ひとしきり走り回って喉が渇いたため近所の商店に設置された自販機でその頃マイブームだったメロンソーダを購入。喉を潤すためにグビグビと飲んでいると、姉が何を思ったのか突然耳

          私と姉

          大人びた少年にドキッとした話

          私の働くお店は、地元では1、2を競うぐらいのまぁまぁ大きなスーパーマーケットだ。 来店されるお客様の年齢層も幅広く、週末や季節ごとのイベント、長期休暇時期などでは多くの家族連れが来店されとても賑わう。 そして、家族連れが増えれば迷子になるお子様も少なからず増えてしまう。 ある日の週末、レジ周りに設置してあるゴミ箱からゴミを収集していると後ろから声をかけられ、振り向くと小学校低学年ぐらいの男の子が立っていた。 「どうしました?」 なるべく姿勢を落とし話しかけると、少年は少し震え

          大人びた少年にドキッとした話

          ATMへ行かれたお客様

          セルフレジのアテンダント業務は、基本監視業務である。 やる事がなければただ立っているだけの退屈な業務だ。少なからず眠気も襲ってくるため、できればお客様対応をして眠気を飛ばしたいと思う事もしばしばである。 いつも通り数人のお客様がセルフレジで打っているのをボーッと眺めていると1人で打っていた女性が声をかけてきた。 お金が足りなかったらしくATMへ行ってくるから打っている途中のまま置いて行っても良いかという事だった。 そういった事は珍しくもないため私は快く「どうぞ」と言って使用中

          ATMへ行かれたお客様

          私の仕事について

          そこそこ大きなスーパーマーケットの食品レジで働いています。 こう言った職種は、「お客様は神様です」が基本なのでしょうが、ご自身で「神」だと思われているお客様に遭遇する事もあり、勘違いも甚だしいと心の中で毒吐く事もしばしばです。 昨年の夏頃の出来事。 他業務をしていた私に、同じレジ職員が困った様子でやってきた。 話を聞くと、セミセルフ式のレジでお会計をしていた見ため年齢70歳代の男性のお客様が「お釣りが出ていない」と言ってきたので、レジ内の金額を確認したが差額は出ていないため

          私の仕事について

          はじめまして

          どんな経緯でここに辿り着いたのかは覚えていませんが、とても面白い出来事を書く方がいたのでその方の更新を毎日ワクワクしながら待っているうちにお気に入りのサイトとなっていました。 そんな中、私自身も人には中々話す機会が無い事がいくつかあるなぁと思いせっかくなら書いてみようかと思い立ち、まずは挨拶から書き始めております。 好きなことを書いて良いみたいなので、仕事中にあった個人的に面白い出来事や日常を書いていて行こうかなと思います。 読んでいただいた方が、クスッと笑える内容になれば良

          はじめまして