【ミュージシャン紹介】猿橋恵実(ヴァイオリン)From NY
日本で生まれ育ち、
ニューヨークでジャズを学び、
ひょんなことから、中東音楽に出逢い、
<拠点を地球>に活動する
新進気鋭のヴァイオリニスト、猿橋恵実さんを取材しました。
憧れのヴァイオリンを手に
千葉県船橋市生まれ。小さい頃からクラシックピアノをずっと習い、テレビなどでヴァイオリンを見るたび、どこか憧れていたという恵実さん。
ついに高校から念願だったヴァイオリンを始め、市のジュニアオーケストラで演奏するも、受験で忙しく思うように取り組めなかったという。
東京の大学では比較文化を専攻し、ジャズ研にも入りましたが、大学での生活は多忙。もっと音楽に没頭したくて、途中で辞めてNYに向かうことを決断。“とにかくジャズバイオリンを弾きたい”。と、まずはアメリカを目指すことに。
単身ニューヨークへ
NYのthe City College of New Yorkという大学でジャズを専攻。ブルックリンでゴスペルのバンドに入り活動。ラテン系の音楽仲間が多く、その中でアルゼンチンタンゴにハマり、かなりタンゴにのめりこんだ時期もあったそう。またフリージャズにすごくハマった時期も。ブルックリンのウィリアムズバーグにある映画館で白黒映画に生演奏をつけるなど、ジャズに限らず様々な音楽に興味をもって活動されていたそうです。
アラブ音楽との偶然の出逢い
アラブ音楽に出会ったのは、New York Arabic Orchestraというのにいきなり呼ばれて、参加したのがきっかけ。
その時は、コスタリカ人のビオリストの親しい友人が、
「なんとかオーケストラ(聞き逃したけど、そのまま聞き返さず)のリハに来ないか」と電話があって、彼がいるならいいかと、アラブオーケストラだとはまだ知りもせず参加。
アラブと言われてもまだドラえもんの『ドラビアンナイト』くらいしかピンと来なかった時でした。
真剣に取り組み始めたのは、<シモン・シャヒーン>というウード、ヴァイオリン奏者のアラブ音楽の1週間のretreatに参加したのがきっかけ。(これもたまたま)
中東への旅
初めて中東の国に行ったのは、パレスチナ。
<Al Kamandjati>という団体のオーケストラツアーと、音楽のワークショップを各地で行いました。
他にはレバノン、ヨルダン、エジプト、イスラエルにも。主にエジプトが長い。
印象に残ることは、数え切れないほどあって・・・。
悪名高いあの噂の国で入国拒否、夜中にヨルダンの真っ白い砂漠に放り出される。
レバノンにいた時、帰るといってみんなに言ったものの、他の国でトラブってなんと3回も帰ってくる羽目に。トラブった私を救ってくれた当時まだ会ったこともなかったエジプト人の友人。
なんどもいろんなところでいろんな人に命を助けられたり、
波乱万丈なエピソードは、まだまだたくさんあるという。
コロナ禍を受けて
今の拠点は地球(笑)
と語る恵実さん。
今はコロナの影響で日本にいますが、今後、どこに行くかは未定。
落ち着いたら、NYとエジプトでの活動はこれからも続けていくとのこと。
今後の予定は、Patreonというページで、
恵実さんの楽曲とアラブ音楽のビデオを配信準備中。
ビデオはYouTubeでも見ることが出来ます◎
またNoteにて、西欧、中東、東アジアの文化の違い、女性問題、性的虐待問題など少しセンシティブで今まで話せなかったことを発信も予定。
現在、e-mailのニュースレター(英語)ではスピリチュアルなことなども配信しています。オンライン、千葉の実家でヴァイオリンのレッスンも行っています。
多拠点生活へ
次の夢はエジプトに長期で滞在し、毎月<Al manara ensemble>と演奏すること。ヴァイオリンのコンチェルトを作曲し、カイロのアラブオーケストラと一緒に演奏するのも目標だ。
リーダーグループ<Megumi & Friends>というグループで日本各地、アジア各地、ヨーロッパなど新しい場所で自身の楽曲をシェアしていきたいと考えている。
影響を受けたこと
影響を受けたことを訪ねると、「たくさんあるの」と帰ってきた。
Almine というスピリチュアルの先生、音楽だと、ジャンルの垣根なく、
AvicciというEDMのアーティストから、チャーリーヘイデン『ノクターン』
アルゼンチンタンゴ、コンテンポラリーゴスペル、フリージャズ、ミニマリスト、など沢山あります。
ピアノでクラシックを弾いていたので、ショパン、リストは大好きです。
アラブ音楽では、シモンシャヒーン、カミールサジュラウィ(ナザレス)、バサムサダ<Bassam Sada>(New York Arabic Orchestraのリーダーでナイ奏者)、アブドダガー(カイロ)などがあります。
大好きな本は沢山あります。
Art Spirit by Robert Henry, Women who run with the wolves by Clarissa 、Pinkola Estes Ph.D, Columbus and Other Cannibals by Jack D Forbs
(いっぱいあるのであとで聞いてください!)
「私の場合は、一人に人に影響を受けるというよりは、
共演したり、実際に触れ合う中でどんどんその影響が溜まっていって、
スープの出汁のようになって最後出てくるって感じで、
”あー野菜の出汁でてるね”って感じで、
でもどの野菜かは特定できない感じ?」
と様々な音楽や国での経験をミックスさせて、
ご自身の音楽の言葉にしていく恵実さんらしい、言葉を聴けました。
Megumiの音に会える場所
「私はとにかくヴァイオリン一本です。
ヴァイオリンは人の声のような音色が出せることが特徴かなと思っていて、ジャンルによっていろんな顔に変化します。」
と恵実さん。
音楽を聴いてもらうには彼女のYoutubeが一番おススメとのこと。
また、emailのニュースレターで新しい動画、ライブ情報、その他お知らせ私の感じる宇宙の天気予報、好きなもの紹介など色々お知らせされているそうです。
ホームページはこちらから。
**インスタライブ
<海外で活躍する日本人中東音楽家>**
日時:2020年6月20日(土)20:00~21:00
場所:MEMOS_JのInstagramのアカウントにてライブ配信
参加費:もちろん無料です。
海外でキャリアを形成する、日本人の中東音楽を専門とする音楽家さんとの対談シリーズ。ファシリテーターは代表、カーヌーン奏者の鈴木未知子。
この対談では、どうやって海外で音楽活動をしているのか、
多拠点活動のメリット・デメリット、
貴重なパレスチナでのセミナーでの体験、
日本人だからこそアラブ文化から学べる事、
コロナでどう生活が変化したかなど、普段聞けないリアルなお話を
リアルタイムに現地からお届けします。
ご質問ありましたら、ぜひリアルタイムにコメントにてお知らせください。鈴木が質問をアシストさせて頂きます◎
終了後、記事としてnoteにもアップします。
ですが、演奏が聴けるのはライブのみです♪
今回は少し早めの20時からとなります。お間違え無く。
良かったらラジオ代わりにでもお気軽に
ご参加くださいね☆
MEMOS_JのInstagramアカウントは こちら
最後まで読んでいただきありがとうございました☆
よろしければサポートお願いします。頂いたサポートは、中東音楽を日本で広める活動費として、大切に使わせていただきます◎