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ひとり暮らしを楽しむ方法は「ひとりごと」かもしれない

ひとり暮らしを始めて約10年が経つ。
そろそろ、暮らし方のレパートリーのひとつとしての「ひとり暮らし」に飽きる要素も、なきにしもあらず。変わり映えのない日々でもある。

以前、

こんな、何気ない日常の記事を書いた。
ひとり暮らしにおける、自分のメンタルを左右するものって地味に朝イチの洗濯かもしれない、という記事。

今日のnoteは、それに次ぐ「これもひとり暮らしをご機嫌で過ごすエッセンスかもしれない」と感じたことについて。


昨日まで10日ほど実家に帰省していた。
たった数日ではあるが、その”ブランク”を経て「ひとり暮らし 1日目」をひさびさに味わっている。正確には、ひとり暮らし”復帰”1日目だが。

家族や友人、パートナーとの暮らしのメリットのひとつに「誰かと会話できること」があるなら、逆にいうとひとり暮らしのメリットは「ひとりごとをガンガン言えること」かもしれない。ひとり暮らし初日だからか……まさに私は今日、積極的にひとりごとをガンガン言いまくっている。

「今日、天気いいな〜〜」
「向かいのビルの工事いつ終わるんだろうな〜。大工さん暑そうだな〜」
「紅茶にしようかな?ジャスミン茶もいいな?」
「お弁当おいしー!」
「部屋綺麗だなあ、10日前の自分偉すぎるな」
「さて、今日やるべきことをメモっとくかあ」
「え〜っと?まずは袋を開けてレンジで3分……」

本来、脳内完結で”感じる・思う”ことを、積極的に口に出す。
これの効果は、こうやってnoteに文字として感情をアウトプットすると誰かに届く&発散できるように、声に出すことで自分の感情をあらためて自分に届けることができること。(だと思う)

たとえば対人だと、「好き」と思っているだけでは相手に伝わらず「好き」だと声に出してやっと、相手がこの想いに気づいてくれる。

ひとり暮らしも結局、自分ひとりしかいないけれど自分宛に語りかけてやっと「そうだよね、このお弁当おいしいよね」だとか「うん、天気がいいと気持ちいいよね」を自分自身でさらに認識することができる気がするのだ。

そもそも、注意力散漫な私の脳内には、常に数十〜数百種類の雑念がある。
「天気いいな〜」の真横に「実家でまた絶対太った」が居て、その横・上・下・斜めに「ベッドの下に埃発見」「窓開けてたら道路の音うるさいな」「次いつサウナいけるっけ」などなど、ごっちゃごちゃに詰まっているのだ。

でも、そのごちゃごちゃの中に本来埋もれているはずだったポジティブな気づき(天気だとかおいしいだとか)や、暮らしの所感(紅茶が飲みたいなあ、など)を、きちんと口に出すことで、脳内にある有象無象のノイズたちからそれらを一等席に取り出してあげることができる。脳内にあったノイズ感情よりも、口に出した感情のほうが輪郭がくっきりして記憶に残る。

逆に、愚痴でもいい。
脳という箱に、並列にいろんな感情をごっちゃごちゃに入れておくよりもまず口に出してポン!と最優先の感情(真っ先に頭に浮かんだ感情)を発散してあげる。

恥ずかしい話だが、私はよく自宅でのリモートワーク中に「それいまslackで言うんか〜〜い」とか「この案件、難易度高すぎ〜〜」とか「まじで何から手つけていいかわかりませ〜ん!まずは?まず要件定義か??」など負の言葉も含めてめちゃめちゃひとりごとを言いながら作業をしている。意外とこれが、仕事をサクサク進めていくために必要だったりするのだ。

あとは、リモートワークだとつい全てのミーティングが億劫になりがちだが(なるな)たとえば午後イチに勉強会があるとして。脳内には「まったく知見ない分野のナレッジシェアありがたいな」という気持ちと「いちばん眠い時間にがっつり勉強会……ッ」というさまざまな感情が脳内を渦巻くもの。

そんなときも「お金払うレベルの勉強会を無料で!この会社ならではだよな〜。転職してよかった〜」と声に出してパソコンの前に座ることで強制的にポジティブモードに気持ちを切り替えて参加できたりもする。

ひとり暮らしでまで、押し黙って生活する必要ないよね。人目を気にせず振る舞える自由さがいいところなんだし。

話し相手は(必然的に)自分。「今、あなたこんなことを考えているよ」というのをスクランブル交差点みたいな脳内から取り出してあげて、口に出して気づかせてあげる役割もまた、自分なんだよなと思った。

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