melocotón

順風満帆に憧れているのに、気がつけばいつも逆風に向かう崖っぷち人生。今日も生きているか…

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順風満帆に憧れているのに、気がつけばいつも逆風に向かう崖っぷち人生。今日も生きているからそれでいいけれど。

最近の記事

「南米スペイン語圏日本語教育会議」参加

 こんにちは。初夏を感じる日々のブエノスアイレスに住んで一年になりました。山あり谷ありの一年でしたが、刺激が多い毎日を送っています。  今日はチリの首都サンティアゴで2日間に渡って行われた日本語を教える人たちの集まりについてレポートします。長い表題がついていますが、略して「南米会議」とします。  南米会議は今回で9回目を迎えました。ブラジル(ポルトガル語)を除く南米9カ国の先生たちが自主的に運営しているイベントということで、大変楽しみにしていました。日本人、それぞれの国の現地

    • ブエノスアイレス、バス事情

      半年ほど前に「アルゼンチン、バスの旅」について書いたことがあります。  今日は、少し範囲を縮めてブエノスアイレスのバス事情について書いてみたいと思います。  ここに住んでまもなく1年。だいぶ生活になじんできました。交通機関として地下鉄とバスは欠かせないものですが、この1年でどちらも値上げを繰り返し、とうとう料金が10倍近くも上がってしまいました。と言っても、元が日本円にして6円とか8円とか、信じられない料金だったので(政府の補助で運営していた)、仕方ないとは思うものの、やは

      • 南米向けオンライン授業のためのワークショップ開催

         みなさん、こんにちは。 10月6日(日)、アルゼンチンのグループが主催して南米で日本語を教える方々向けにオンラインワークショップを開催しました。米国州立オクラホマ大学の岡田彩さんを講師に迎え、とてもスペシャルなセミナーとなりました。  岡田さんの著書『オンライン授業で使える日本語活動集90』を元に、デジタルツールがあまり得意でない方でも気軽に取り組めるようなアクティビティを紹介してほしいとお願いしたところ、快く受けてくださいました。  集まったのは日本、アメリカに加え南米1

        • 朗読・暗唱大会とスピーチコンテスト

           みなさん、こんにちは。 なんだかんだと私事に追われているうちにここアルゼンチンは春を迎えました。これからの季節、街歩きで花を見るのが楽しみです。  さて今日は8月と9月に渡って行われた朗読・暗唱大会とスピーチコンテストについて書いてみます。8月の朗読・暗唱大会は小学生が対象で、スピーチコンテストは中学生以上の成人が参加できるイベントです。小学1、2年生はまだ文章を読むのが難しいため、60〜90秒程度の文章を覚えて暗唱します。3年生以上は、いくつかのお話から気に入ったものを

        「南米スペイン語圏日本語教育会議」参加

          アルゼンチン現地教師のための「中級指導講座」

           みなさん、こんにちは  ブエノスアイレスは冬が長引き、まだ寒い日が続いています。 南米を独立に導いた「サンマルティン将軍の日」という祝日が土曜日にあり、その週末を使ってアルゼンチンの日本語の先生のための「中級指導講座」が開催されました。海外で教えたことがある方はよくおわかりだと思いますが、いろいろなきっかけで日本語の学習を始めても、中級と言われるJLPT N3 や CEFR B1程度に達する学習者はそう多くありません。  ここアルゼンチンでも同じ状況ですが、それでも学びの機

          アルゼンチン現地教師のための「中級指導講座」

          アルゼンチン北部の世界遺産、イエズス会伝導所遺跡とイグアスの滝を巡る旅

           5ヵ月前にアルゼンチン南部の南極近く、パタゴニア地方のエルカラファテに氷河を見に行きました。  今回は一転、北上してミシオネス州というところへ。17世紀に建てられたイエズス会伝導所の遺跡と、かの有名なイグアスの滝を訪ねました。  私が現在アルゼンチンで担っているミッションは現地日系社会の支援です。多文化、多人種が共生する社会で生活していると、日々さまざまな思いが去来します。その先駆的な試みが17世紀初頭、スペイン人によるアルゼンチン、パラグアイ、ブラジルを跨ぐ一帯に住ん

          アルゼンチン北部の世界遺産、イエズス会伝導所遺跡とイグアスの滝を巡る旅

          アルゼンチンに相撲を広めたい! 女子相撲選手の胸躍るチャレンジ

           みなさん、こんにちは。今日はJICA仲間の今日和(こん・ひより)さんについて書いてみます。世界選手権2位の実力を持つ今さんはこの4月、協力隊の一員としてアルゼンチンにやってきました。彼女のミッションは選手強化と相撲の普及です。日系社会があるとはいえ、日本から一番遠い国ということもあって「すもうって何?」という人がほとんどのお国柄。そんな異国で相撲について話し、自ら見せて、お試し体験を通して興味をもってもらうのは大変な仕事です。しかし、持ち前の機動力を発揮してまずはいろいろな

          アルゼンチンに相撲を広めたい! 女子相撲選手の胸躍るチャレンジ

          日本語教師養成講座冬期集中スクーリング

           みなさん、こんにちは。冬のブエノスアイレスからの便りです。 私がここに来てはや9ヵ月。思い返せば来亜まもない今年1月に日本語教師養成講座が始まり、実態がよくわからないまま講義を担当したり夏期集中スクーリングのお手伝いをしたりしたのでした。 その時の様子は下記をどうぞ。 さて、今回は冬休みを利用しての集中講座。月曜から土曜までの6日間、一日8時間のハードなスケジュールが組まれました。 参加者は9名。1名の日系女性を除くと、8名は20歳代の非日系アルゼンチン人とペルー人(アル

          日本語教師養成講座冬期集中スクーリング

          ’私は日系人’ 祖国の文化を継ぐ移民2世のアイデンティティ

           みなさん、こんにちは。日本はほぼ梅雨が明け、また猛暑の夏を迎えていると聞きました。ここブエノスアイレスは例年にない寒さ、春が待ち遠しい日々です。  今日は私がここに来た主目的である「日系社会の支援」について書いてみます。アルゼンチンに来るまで、日系社会についてごくわずかの知識しか持っていませんでした。ここで暮らして8カ月近く。ようやくその輪郭がぼんやりと見えてくるようになりました。  アルゼンチンへの移住は、周辺国からの再移住が始まりでした。ボリビア、ペルー、パラグアイ、ブ

          ’私は日系人’ 祖国の文化を継ぐ移民2世のアイデンティティ

          国を超えて、組織を超えて、言語を超えて

           みなさん、こんにちは 関東圏はすでに猛暑に見舞われていると聞きました。こちらブエノスアイレスは例年にない寒気の襲来。朝は氷点下になることもあり、寒さに震える日々です。  さて本日は先週行われたメキシコ国際交流基金が開催したイベントでの発表の様子についてお知らせします。これはカイロ(エジプト)国際交流基金の日本語専門家の方々が開発した子ども向け教材『わくわくにほんご』に関するオンラインセミナーでした。  そこに私たちアルゼンチンチームも、『わくわくにほんごアルゼンチン版』の

          国を超えて、組織を超えて、言語を超えて

          念願のスペイン語グループ授業に参加

           ブエノスアイレスに来てはや半年。遠い遠い昔、学生時代にスペイン語を学んだとはいえ、その後使う機会もなく全ての知識は忘却の彼方でした。  アルゼンチンに来る前に集中研修を受け、過去の記憶を呼び起こしながら多少の準備をしたものの、スペインのスペイン語と南米のスペイン語は、語彙、表現だけでなく、動詞の活用も違います。さらに南米の中でも国によって様々な違いがあり、住むからにはアルゼンチンのスペイン語を身に付けねばと、来亜まもない時にブエノスアイレス大学のオンラインクラスに参加して、

          念願のスペイン語グループ授業に参加

          アルゼンチンの旅編ー移民のルーツに思いを馳せる

           みなさん、こんにちは、ブエノスアイレスに来て半年が経ちました。住んでいるアパートをホームと思えるぐらい、ここの生活になじんできました。  そんな週末、仕事も兼ねてアルゼンチン第二の都市、コルドバにやってきました。コルドバ大学がある一帯は世界遺産として登録されていて、古い欧州の雰囲気を残しています。  街中散策を楽しんだあとは、日帰りバスツアーに参加しました。行き先はラ・クンブレシータ(小さい峰)、人口1000人の小さな村です。15世紀のドイツがそのまま残ると言われる山間地区

          アルゼンチンの旅編ー移民のルーツに思いを馳せる

          国境を超える、移動するということ

           皆さん、こんにちは  日々テレビのニュースを見ていると、ほぼ毎日メキシコから米国への移動を目指す人たちが取り上げられています。そこにいるのはメキシコ人だけではありません。周辺のガテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル…、陸続きの国々の人たちが徒歩で国境を目指します。子どもを背負い、一抱えの荷物を持って移動を続けるのです。  私が関わっている日系社会も、海を渡り、国境を超えて移住してきた人たちの集まりです。アルゼンチンが他の国と少し異なるのは、他の南米の国から移ってきた家族がと

          国境を超える、移動するということ

          アルゼンチン、バスの旅

           みなさん、こんにちは。今日は全国的に大規模なストライキです。現政権への抗議を示すため交通機関、学校、公共機関、物流など、国中の機能がストップしています。おかげで業務も在宅で行いました。  夕方になったので、一息ついてこの国の庶民の足、バス旅について書いてみます。  アルゼンチンには鉄道があまりありません。ブエノスアイレスと近郊を結ぶ線が数本あるだけ。遠くまで行くことはできません。また、飛行機もブエノスアイレスと各都市を結ぶものがほとんどで、地方都市間を行き来するには不便です

          アルゼンチン、バスの旅

          オンライン「多言語おしゃべり会」に参加してみた

           みなさん、こんにちは。今日はメーデー。会社や学校は休みなので、ブエノスアイレスでは公園でのんびり過ごす人の姿が見られます。  先日、こちらの日本語の先生に誘われてオンラインのおしゃべり会に参加しました。私を誘ってくれたのは20代のアルゼンチン男性。今年になってから日本政府が主催する「青年の船」で日本を回ってきたという日本好きです。彼は大学で美術を学びながら、オンラインで日本語を教えています。  おしゃべり会は、彼の生徒や青年の船の同期生、そして日本で友達になった人など、いろ

          オンライン「多言語おしゃべり会」に参加してみた

          南米最大のブックフェアに行った!

           みなさん、こんにちは。私は幼い頃から本が好きで、アルゼンチンに来てからは事務所の方に「活字中毒」と言われるほど、本ならなんでも片っ端から読んでいます。  そんな私を見て神様は、世界最大と言われるドイツ・フランクフルトのブックフェアと、イタリア・ボローニャで行われる子どもの本のブック・フェアに行く機会を与えてくれました。しばらく前のことですが、世界中の出版業界の人が集まる社交場のような雰囲気は、今でも忘れることができません。  さて、南米最大のブックフェアがここブエノスアイレ

          南米最大のブックフェアに行った!