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日本語教師養成講座冬期集中スクーリング

 みなさん、こんにちは。冬のブエノスアイレスからの便りです。
私がここに来てはや9ヵ月。思い返せば来亜まもない今年1月に日本語教師養成講座が始まり、実態がよくわからないまま講義を担当したり夏期集中スクーリングのお手伝いをしたりしたのでした。
その時の様子は下記をどうぞ。

さて、今回は冬休みを利用しての集中講座。月曜から土曜までの6日間、一日8時間のハードなスケジュールが組まれました。
参加者は9名。1名の日系女性を除くと、8名は20歳代の非日系アルゼンチン人とペルー人(アルゼンチン在住)です。それぞれ現役の大学生だったり仕事があったりする中で、なんとか都合をやりくりしてこの集中講座に参加しました。地方から来てホテルなどに滞在しながら参加している人もいます。
コースはまず、成人向け授業の模擬授業から始まります。模擬授業のために何度も何度も教案を書き直し、教材を全て用意してこの日に臨みました。互いが学習者役を担うとはいえ、真剣勝負の授業ですから緊張のあまり手が震える人までいましたが、みなさん、準備のかいあってなんとか無事に終了。
その後は年少者向け授業の話に入りました。アルゼンチンは日系社会があり、日本語・日本文化の継承が非常に大きなミッションとなっているため、子ども向け授業に向けた理論と実践がこの養成講座の目玉とも言えるものになっています。
受講生は若いアルゼンチン人たちで、これまで日系社会との関わりも薄く、子どもに教えた経験もない人がほとんど。戸惑いながらもベテラン先生の授業をビデオで見学したり講義を聞いたりするうちに、徐々に理解を深め、自信をつけていく様子が印象的でした。
純粋に日本に興味を持ち、日本語や日本文化が好きになった彼らが日本語を教えてみたいと思うまでになってくれたことに、とても大きな驚きと喜びを感じます。ぜひ大きく成長し、日本文化発信の担い手になってほしいと願っています。
このコースは全体で1年半。彼らの道のりはまだ続きます。

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