【詩】誰にも言えない秘密

たとえ誰にも言えない秘密を
抱えてしまったとしても
それがどんなにつらく
かなしいことだとしても
こころの奥底で
もうひとりの自分が
泣いていたとしても
「あなたはなにも悪くない」
そう言ってあげる

少しずつ大人になり
いろんなことに
気づいてゆく中で
張り裂けそうな痛みや
叫び出しそうな怒りが
噴き出してくる時も
「あなたはなにも間違っていない」
そう言ってあげる

そしてあなたが
半歩ずつでも
前に進めるなら
一日ずつでも
生き延びてくれるなら
そんなふうに
いつも祈っています