優しさは歌の中にしかなかった

生きることを迷いながら
夜の街を歩いていた
光るライトに照らされながら
やけになって危ない道も
歩いたりした
世の中から冷たくされて
優しさは歌の中にしかなかった
優しさは現実の世界には
存在しないと思っていた
歌はいつも優しくて
語りかけるように
私には聴こえた
今あの頃の歌を聴くと
涙がでるのは
あの頃わけも分からず
無我夢中で
必死だった日々が
よみがえるから
痛くても辛くても
涙もでないほど
感情や感覚を麻痺させてた
あの頃の哀しみが
よみがえるから
あの頃の歌は懐かしいから
聴いていたいけど
いろいろ思い出して
殺されかける夢を今も見るから
まだ安心して聴けないけど
いつか辛い過去が
ちゃんと過去になって
私から遠ざかったら
聴いてみたい
あの頃の歌達
全てを
私と共に生きた歌達
全てを

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