私の道

どの道を選んだとしても
此処に辿り着く運命だった
遠回りしてばかりの道を
粘り強く歩いてきた
誰かの応援の声もなく
たったひとりで
立ち向かってきた
この哀しみとこの憎しみと
幾つもの絶望に
やり直す道も
今からでは遅いなんてことはないと
選んだ道も
いつから始めてもいいと
何度も自分に言い聞かせてきた
そしてやっと自分自身の輪郭が
ぼんやり見えてきた
初めて聞く言葉と初めて見る景色に
戸惑いながら
何年もかかって何年もかけて
築いてきた世界は
一言では言い表せられない
どんな言葉も追いつかない
それはひとりの人間が
人間として
生き返る瞬間だから

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