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壊れるくらいあなたが好きでした#2



一生に一度の恋だと思っていました。

ナラタージュを見ての続編です。


この記事の続きです。



前回の記事から結構な時間が経ちました。記事の反響が過去1すごくて彼との思い出は私の中でいい思い出であり、整理して記憶として引き出しにしまいたいと思ってnoteにまとめました。なので、反響を頂けてとても嬉しかったです。



2人で食事をしたあの日からバイトに勤しんで周りが心配するほど、空元気でした。彼がいなくなった寂しさの穴埋めや、彼が教えてくれたことを忘れないためにも必死に仕事をしていました。


そんな状態で1ヶ月経った頃、バイトから帰ってお風呂上がった時に、彼から一本の不在着信が入っていた。もう会うこともないので向こうから連絡なんてないと思っていた私には完全に寝耳に水状態でした。


折り返しをすると出てくれました。


👩 お疲れ様です!!電話どうされました?(嬉しげ)

👱‍♂️いや、あれから1ヶ月経ったしもうそろそろしんどくなる頃かなーと思って


・・・・・。

衝撃でした。まさか離れてからも私の心配をしてくれるなんて。どれほど嬉しかったでしょう。彼の声や笑い声が聴けるだけで飛び跳ねるほど嬉しかったことを覚えています。そこから1時間最近あった話をずっとしてました。向こうは仕事の締めを終え帰宅途中で、貸切状態の電車の中から電話をかけてくれてました。

この日を境に定期的に電話するようになりました。電話をするときは必ず、締め作業して帰宅途中の貸切状態の電車の中から、自転車乗って家までです。家の前で必ず切られました。奥さんとお子さんが寝てるからです。だいたいいつも1時間前後電話をして寝るという生活が半年近く続きました。

時にはテレビ電話をし向こうの笑顔を見て元気をもらってました。


映画のシーンで先生が困っていたら隣にいたいというシーンがあります。

彼が珍しく電話を切らないことがありました。電話をしてから1時間経ってて家の前にも着いているはずなのに全然電話を切る気配がなく、長電話してていいんですかと聞いた時がありました。


👱‍♂️ いいよいいよ、俺も今日はなんとなく疲れたから。

👩 疲れたのなら早く寝たほうが・・・あ、で、それから後輩が〜



疲れているのなら早く寝たほうがいいと言ったにも関わらず、私の話をし続けました。空気感的にまだ話し続けたほうがいいと思ったから。普段そんなことを言ったことないのに今回だけ少し弱気でした。店長として初めて着任してまだまだうまく人間関係が彼自身作れてなかったからだと思います。そんな彼が私の話を聞いてるだけでいいと言ったので、ずっと話しました。2時間近く話しました。遠く離れているけど、隣でいますぐに助けたい、支えたいと強く思いました。


ナラタージュの映画のワンシーンに、先生が困っているときに先生の隣にいたいというシーンがあります。

どの恋愛映画でもそうだと思うのですが、好きな人が困っていたら、たとえ役に立たなくても隣にいたいと願うと思います。私もそう思いました。距離も遠ければ、電話でしか連絡取れず会いに行くことも難しい。ましてや結婚している人にわざわざ会いに行くなんて。

なのでこのときは一分一秒惜しんでずっと話し続けました。そして日付が変わった頃、電話を終えました。そのあとメッセージに疲れたらいつでも電話くださいとだけ伝えました。助かったとだけ連絡が来ましたが、何もしてあげれない虚しさだけが残っただけでした。


仲のいい先輩にこの関係のことを相談した時があります。

先輩はそりゃ20代の若い女の子から頼られて嬉しくない男性なんておらんし、帰宅しても寝てる奥さんに仕事の相談なんてできんわけで。それを一緒になって聞いてくれる子なんて可愛いねんからそうなるやろうと。

お父さんにふわっと要約した内容で聞いてみた時は、

好きや嫌いで表すなら、好きだろう。嫌いな奴にわざわざそんなに電話もせんと。自分が同じ立場なら好きな人ほど時間をかけるだろうと、そんなもんやと。

2人の意見は違いはあるものの確かにと思う返事ばかりで。


泣くほどしんどい思いをしたとき、いつも彼に電話をしていました。本当にいつも助けてくれていたと思います。びーびー泣く私の話も嫌とも言わず最後の最後まで聞いてくれていました。

まだ一緒に働いていた頃、クレームをもらって泣いて凹んでいたとき、終電まで一緒に残って慰めてくれてました。


周りは既婚者だからねと現実を突きつけてきましたが、私には隣で支えてくれている大事な人でした。片思いですが私には本当に大事な人でした。彼がいるから強くなれた部分があります。彼に出会って人生が180度変わりました。


映画の中にも先生に出会って変わったというシーンがあります。


今まで恋愛映画を見ていても、相手がいるから変わろうと思うや、変わったの意味が分かりませんでした。変わらんやん、自分は自分なんやしと内心思っていました。当時は変わったなんて自分では思ってもいませんでしたが、周りから変わったねと言われる回数が増えて、自分自身でも生きやすくなったなと思う瞬間があって、振り返ると私は変わったなと。良い方に変わって、彼の隣にいた結果なのだと思いました。それだけでも出会えてよかったなと思いました。彼からモノというもらい物はしたことないけど、考え方や価値観という私を構成する上で大事なものをもらいました。


初めて人がいるから強くなれるや、逆に弱くもなるという経験をしました。彼がいないバイト先は何も感じない日々で、恋しかったのを覚えています。


本当に好きでした。


1週間に数度電話をする生活を数ヶ月続けた年末、年越しの時にも電話をしていました。彼の仕事は年中無休なので、彼の奥さんやお子さんは実家に帰っているので1人でご飯をするという話をその前の年に聞いていたので、今年もかなと思って電話をしました。締め作業して帰宅途中で1人で晩御飯食べるということだったので、向こうが年越しそばを食べている間、ジャニーズカウントダウンの歌を大熱唱しながら電話をしていました。そして一緒にカウントダウンをしました。一緒にしたというより私が勝手にカウントダウンをしていただけですが、2020年になった瞬間1番におめでとうと今年もよろしくが言い合いました。ちなみに2019年も年越し電話をしていました。年越し電話でがきている優越感に浸っていました。

そして冬が明ける頃、ついに私もバイトを卒業する時がきました。卒業する時、、会いにきてほしいですとは伝えていました。無理なことはわかっていましたが、言うだけ言おうと思い伝えてはいましたが、来れませんでした。電話はくれたんですけどね。

実は彼に手紙を書いていました。離れてからも支えてくれた感謝や、出会えて価値観が変わった話など色々含めて書いた手紙を、私が卒業する日に渡そうと思っていました。渡すことは無理だったので、写真で送りました。

映画の中に彼への思いを書いたヒロインが手紙を渡せずに手帳に挟んでいるシーンがあります。色々あって破って捨てるのですが。
私も同じくずっと離さずに持っていました。今は棚に置いてます。何度もビリビリに破ろうとしました。出来なくて保管してます。
ナラタージュを見た時にナラタージュのロケ地に行こうと思いました。彼への気持ち思い出を払拭出来ると思って。まだ行ってないですが行く時は時計と手紙も一緒に持って行けたらなと思っています。


彼と連絡がつかなくなる日がついにきます。

私の最後の春休みを迎えた頃、彼に電話をしました。春休みを使って会いに行きたいと。仕事をしていてもいいから顔が見たいと。感謝を直接伝えたいと必死にお願いしました。もうこの時、ほぼ私が彼に気持ちを伝えているようなものでした。向こうはダメだと断り続けました。私が折れる形で話は終わりました。就職してからもしんどくなったら話を聞いてほしいと言って電話を切りました。


それから彼とは連絡がつながらなくなりました。厳密にいうと連絡は繋がるが折り返しがなくなり、電話も出てくれなくなりました。


私が悪いことはわかっています。あの時そんなことを言わなければ今でもしんどい時支えてくれていただろうと。

その時はしんどかったですが今となってはよかったのだと思っています。このままの関係を続けるにも限界があるし、まずそもそも既婚者なので。

たまに今でもメッセージは送ってしまいます。今も私は元気だよと。無意味で何も変わらないのに。もし、今話せるなら、私の告白みたいな電話がなければ今でも連絡は取れていたのかだけ聞きたいなと思ったりします。既読無視をされている状態なので彼は死んだと思い続けています。


思い出したかのように書き出したこのお話もきっかけがもちろんありました。彼のアイコンが変わったと投稿されていたからです。あぁ彼は生きているんだと思いました。お子さんと仲良く生活しているのがわかる写真でした。私が入る隙間はもともとなかったけど、ないことを直視させられた瞬間でした。時間は経っていると言えど少し凹みました。まだ彼の存在は少なからず私の中にあったので。彼との思い出を当時なら絶対に忘れないって思っていたのにいざ時が経つと意外と忘れているものだなと。でもこのnoteをきっかけに記憶の中のものを引き出しにしまえたらと思います。


好きという気持ちを直接言えなかった後悔は残り、手紙も渡せてないまま月日が経ちました。手紙とお揃いの時計はまだ棚に置いています。多分捨てずにずっと持っていると思います。大事にいい思い出として残しておこうと思っています。



彼にもう一度会ったら前より成長したことを見せたいです。







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