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【フェムテック⑮通信】2022年国内フェムテック資金調達まとめ12選

2022年も終わりに近づく中、国内フェムテック資金調達状況をPRTIMESからまとめてみたので、日付順に紹介する。
なお、2022年で複数回の資金調達を実施している場合は、1つにまとめている。

投資しているVCで多いのは、BLAST、vivola、Dioseve、PharmaX、ARCHの5社で引受先となっているANRI。ファンドの投資先で女性が代表を務める企業の割合が社数ベースで2割を超えている。

独立系ベンチャーキャピタル(VC)のANRI(アンリ)は、ファンドの投資先で女性が代表を務める企業の割合が社数ベースで2割を超えたことを明らかにした。従来の同社の女性起業家への投資比率は5%だったが、2020年に2割以上に高める目標を掲げていた。女性の起業を促す機運をつくり、女性の悩みを技術で解決する「フェムテック」などを手掛ける企業の育成に弾みをつける。

①陽と人(2/3):1,000万円

株式会社陽と人(ヨミ:ヒトビト、本社:福島県国見町、代表取締役:小林味愛、以下陽と人)は株式会社Zebras & Company(ヨミ:ゼブラ アンド カンパニー、本社:東京都港区麻布十番、代表取締役:阿座上陽平、陶山祐司、田淵良敬、以下Z&C)からの1,000万円の資金調達に対する基本合意書を締結致しました。

②BLAST(Nagi)(2/9):1.5億円

フェムテックブランド Nagi(ナギ)を運営するBLAST Inc.(本社:東京都渋谷区、代表取締役:石井リナ)は、シリーズAラウンドにおいて、赤坂優氏らが運営するエンジェルファンド、ANRI、セゾン・ベンチャーズを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫などからの融資を合わせ、総額1.5億円の資金調達を実施したことをお知らせ致します。

③fermata(4/27):2.1億円

アジア・日本のフェムテック市場創出を行うfermata(フェルマータ)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:杉本亜美奈/以下「fermata」)は、リードインベスターである株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(本社:東京都文京区/代表取締役社長:郷治 友孝/以下「UTEC」)、株式会社ディープコア(本社:東京都文京区/代表取締役社長:仁木 勝雅/以下「DEEPCORE」)、iSGSインベストメントワークス(本社:東京都港区/代表パートナー:五嶋 一人・佐藤 真希子・菅原 敬/以下「iSGS」)、および伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長COO:石井 敬太/以下「伊藤忠商事」)を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAラウンドとなる総額2.1億円の資金調達を2022年4月に完了いたしました。

④ファミワン(6/1):累計調達額3.1億円

「子どもを願うすべての人によりそい 幸せな人生を歩める社会をつくる」をビジョンに掲げ、LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「famione(ファミワン)」 https://lp.famione.com/ を提供する株式会社ファミワンは、住友生命保険相互会社のコーポレートベンチャーキャピタルファンドである「SUMISEI INNOVATION FUND」ならびに、BIPROGY株式会社(旧:日本ユニシス株式会社)のコーポレートベンチャーキャピタルファンドであるキャナルベンチャーズ株式会社を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施し、累計調達額が3.1億円となったことをお知らせします。

⑤vivola(7/11):1.2億円

vivola株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:角田夕香里、以下「vivola」)は、新規投資家として、グローバル・ブレインが運営するKDDI Open Innovation Fund 3号、株式会社みらい創造機構、GxPartners、既存投資家として、ANRI株式会社、株式会社ディープコアを引受先とする第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドにて約1.2億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。また、顧問として生殖医療専門医の齊藤英和氏を迎え、より一層、医療機関側の課題把握や業界全体の改善に向けて取り組んで参ります。

⑥WRAY(7/21):1.4億円

女性向けセルフケアブランド「WRAY(レイ)」を展開する株式会社WRAY(読み:レイ、本社:東京都港区、代表取締役:谷内侑希子 / 以下、当社)は、キリンホールディングス株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:磯崎功典 / 以下、キリンホールディングス)とグローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:百合本 安彦 / 以下、グローバル・ブレイン)が共同運営する「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:古橋智史、金坂直哉)が運営する「HIRAC FUND」を引受先とする第三者割当増資および金融機関からの融資により、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。

⑦Varinos(8/3):6億円

ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・臨床実装するVarinos株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役CEO 桜庭 喜行、以下Varinos)は、シリーズCラウンドにおいて6億円の資金調達を実施いたしました。既存投資家のAngel Bridge、SMBCベンチャーキャピタル、みやこキャピタルに加え、ファストトラックイニシアティブ、三菱UFJキャピタル、MTG Ventures、Sony Innovation Fundの4社を新たな引受先としております。
これにより、創業からの累計調達額は11億円となりました。

⑧Dioseve(8/18):4億円

株式会社Dioseve(本社:東京都文京区、代表取締役 岸田和真、以下「当社」)は、ANRIをリード投資家としてCoral Capitalを引受先とするシードラウンドの第三者割当増資により総額4.0億円の資金調達を実施いたしました。会社設立時のANRIからの資金調達と合わせて累計の調達額は4.2億円となります。

⑨グレイスグループ(4/1、5/23、9/5):6.2億円

⑩PharmaX(旧YOJO Technologies)(9/13):5億円

かかりつけオンライン薬局「YOJO」を運営するPharmaX株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:辻裕介)は、KDDI Open Innovation Fund 3号及び既存株主のANRIとグロービス・キャピタル・パートナーズを引受先とする約5億円の第三者割当増資を行いました。
合わせて、株式会社YOJO TechnologiesからPharmaX株式会社への社名変更、KDDIとの業務提携を本格的に検討開始することを発表いたします。

⑪Flora(11/14):累計調達額7,500万円

月経・妊活アプリ「flora app」を開発・運営するFlora株式会社(本店:京都府京都市、代表取締役:クレシェンコ・アンナ、以下「Flora」)は、既存株主であるSocial Entrepreneur 3投資事業有限責任組合(運営会社:PE&HR株式会社、代表取締役:山本亮二郎)等を引受先としたブリッジファイナンスを実施しました。今回の資金を元に、FemTech Big Dataの更なるエコシステム構築に向けた事業を推進していきます。

⑫ARCH(torch clinic)(11/16):2.3億円

医療とテクノロジーを融合した不妊治療専門クリニック 「torch clinic」をプロデュースする株式会社ARCH(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:中井友紀子)は東京大学エッジキャピタルパートナーズ(本社:東京都文京区、以下「UTEC」)及びANRI(本社:東京渋谷区)、XTech Ventures (本社:東京都中央区)から約2.3億円の資金調達を完了したことをお知らせします。

⑬海外フェムテック資金調達まとめ

欧米では、フェムテック企業のM&Aなどが相次ぎ、プラットフォーム化の動きが加速している。妊活領域はもちろん、今年は更年期領域のM&Aが加速した。
日本でもそのような動きが、来年は出てくるのかもしれない。