見出し画像

「30日読書チャレンジ」をやってみたvol.3

みなさん、こんにちは。

むささびです。

先日、Twitterで、「30日読書チャレンジ」という読書の企画をやりました。

これまで2回、この企画について書いてきましたが、今回が最終回になります。

最後に、この企画を通して感じたことについて簡単に書いてみましたので、もしよろしければ最後までご覧ください!


「30日読書チャレンジ」とは?

「30日読書チャレンジ」とは、こちらのカレンダーのお題に沿って、30日間読書をするという企画です。

画像1

このカレンダーを作ってくださった方々と、それを日本語に翻訳してくださった方に、感謝ですね。

今回ご紹介するのは、この中の21日目から30日目のお題になります。

それ以前のお題をまだチェックされていない方は、もしよろしければ以下の記事にも遊びにきてください!

それでは、作品紹介に参りましょう!


作品紹介 DAY21〜DAY30

DAY21「とても好きなアンソロジー本」

新潮社『Story Seller』

画像2

有名な作家さんの傑作短編が集められた、新潮文庫のアンソロジーです。

佐藤友哉さんや本多孝好さんなど、当時はまだ知らなかった作家さんたちに出会えた作品でした。

佐藤友哉さんの、「333のテッペン」のシリーズが特に好きです。


DAY22「LGBTQであるラブストーリー本」

村上春樹『スプートニクの恋人』

画像3

難しいお題でしたが、当時たまたま読んで間もなかった、こちらを選びました。

村上春樹さんの作品の中でもかなり好きな作品で、ぼく、すみれ、ミュウの3人を中心に、恋愛と喪失の模様が描かれます。

面白かったのですが、同時に自分の読解力と、言語化能力の未熟さを感じたりもしました。


DAY23「暗記している本の一節」

「眠れ、小和田君。眠れ。主人公だから頑張らなければいけないなんて、いったい誰が決めた?」(森見登美彦『聖なる怠け者の冒険』より)

画像4

森見登美彦さんの、『聖なる怠け者の冒険』からの一節です。

読んだ時に、ずどんと衝撃を受けたのを覚えています。それは主人公にも、休息は必要ですよね。

私はことあるごとに、「いったい誰が決めた?」と、心の中で口癖のように言うようになりました。


DAY24「2人以上の著者が共著した本」

阿部和重、伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』

画像5

阿部和重さんと、伊坂幸太郎さんがおふたりで書き上げた、傑作エンタメ小説。

小説を共著するのは、楽しそうでもあり、難しそうでもありますよね。

こちらは2人の作家さんの親和性が良く、力強い作品になっています。


DAY25「実は好きな作中の悪役」

桐原亮司(東野圭吾『白夜行』より)

画像6


単純に「悪役」とみなすことはできないと思いますが、東野圭吾さんの大作、『白夜行』の登場人物です。

ある殺人事件をきっかけに、雪穂という女性とともに、社会の闇に紛れて生きていくことになります。

作品を読み終わった後、彼に別の人生はあり得なかったのだろうかと、切ない気持ちになりました。


DAY26「あなたおすすめの伝記」

サイモン・シン『フェルマーの最終定理』

画像7

アンドリュー・ワイルズを中心に、数学界最大の難問である「フェルマーの最終定理」の証明に挑んだ人々の、苦闘を記した伝記です。

私は、数学という壁に阻まれたために文系の道に進まざるをえなかった人間なのですが、それでも本当に面白かったです。

ひとつのことに人生をかけて打ち込む人の姿は、本当に格好良いです。


DAY27「毎年読んでしまう本」

スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』

画像8

正直に申し上げると、毎年読み返している本はありませんでした。

こちらは、比較的よく読み返す本です。

本書の「99人の心をつかむ鍵を握っているのは、ひとりの人に対する接し方だ」という言葉は、私が人生において大切にしたいと思っている言葉のひとつで、それを思い出すために何度も読んでいます。


DAY28「まだ読んでないけど読みたいと思っている古典/名作」

カミュ『ペスト』

画像9

昨年からずっと気になっていながら、未だ手に取れずにいる本です。

カミュは『異邦人』しか読んだことがなく、それが比較的短い作品だったため、長編に対してハードルを感じているせいかもしれません。


DAY29「気に入っている本の表紙」

井上ひさし『ボローニャ紀行』
内田洋子『ボローニャの吐息』

画像10
画像11

私が好きな街、イタリア・ボローニャが写された表紙たちです。

前者は、「赤の街」とも呼ばれる、ボローニャの街の上からの眺望で、後者は、特徴的なアーチ状の天井、ポルティコのある街道です。


DAY30「今まさに読んでいる本」

夏川草介『新章神様のカルテ』

絲山秋子『沖で待つ』

画像12
画像13

私は普段、2〜3冊の本を併読し、その時の気分によって読む本を切り替えています。

選書の基準は特にありませんが、なぜか「分厚めの本1冊」+「薄めの本1~2冊」という組み合わせになることが多いです。

ちなみに、このお題をツイートした当時に読んでいたのは、田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』、池澤夏樹『スティル・ライフ』、左右社『〆切本』の3冊でした。


企画を終えて

今回の記事では、「30日読書チャレンジ」の、21日目から30日目までをご紹介しました。

いかがだったでしょうか。


私がこの企画をやってみて思ったのは、まず、今までの自分の読書歴を振り返ることができてとても楽しい、ということでした。

私は普段から、部屋の本棚を眺めながら、「ああ、自分はこんな本を読んできたのだなあ」と、意味もなくニヤニヤしたりしています。

しかし、いざSNSで本について発信をするとなると、それまで頭の中で漠然と考えていたことをはっきりと言語化する必要があるので、結果として自分の読書遍歴や読書スタイルについて、深く知ることができました。

それが、とても楽しかったです。


ただ、Twitterの限られた文字数の中で、作品の魅力や自分との関わりをうまく言語化・要約することは、難しいということも感じました。

私は本の感想をつぶやく読了ツイートも苦手で、他の方々のツイートを参考にしながら、今後もっと勉強していきたいと思っています。

画像14


また、他の読書好きの方々の選書を見て刺激を受けることができたことも、とても良い経験でした。

Twitterで#30daybookchallengeと検索すると、色々な「30日読書チャレンジ」を見ることができます。

私は自分で投稿した後に、他の人は同じお題で何の本を選んだのだろうと、毎日のように調べていました。

当たり前の話ですが、紹介されている本は千差万別で、知らなかった作品に出会えたり、自分とは異なるジャンルの読書家さんの読書歴や考え方に触れられたりと、とても面白かったです。


この世には、まだ見ぬたくさんの作品と、それを愛するたくさんの読書好きがいるのだなあと、なんだか心強い気持ちになりました。

別に企画をやらなくても他の人の投稿を見ることはできますが、やっぱり自分も企画に取り組んでいるからこそ、真面目に考えることができたのだろうと思います。


さて、このあたりで、3回にわたってお送りしてきた「30日読書チャレンジ」企画も、終わりにしようと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

むささびでした!



↓本に関するおすすめ記事をまとめています。

↓読書会のPodcast「本の海を泳ぐ」を配信しています。

↓マシュマロでご意見、ご質問を募集しています。

この記事が参加している募集

#読書感想文

191,340件

#X日間やってみた

5,597件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?