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本が好き、その想いだけで書く文章たち。テーマ別のおすすめ本紹介や、読書にまつわるあれこれなど、本に関する様々な情報をお届けしています。
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ずっと心に残っている短編たち 〜第四弾〜

心の中に、ずっと残っている短編があります。 読んだときの感動や衝撃が忘れられなくて、今でも鮮やかに思い出すことのできる、素敵な短編たち。 これまで全3回、シリーズでお届けしてきた「ずっと心に残っている短編たち」。 さて今回、新たにご紹介したい短編が3作品集まったので、”第四弾”をお届けします。 それぞれどんな短編なのかがわかるように、「◯◯を読みたい人へ」というキャッチコピーをつけてみました。 気になる短編があった方は、収録されている短編集をぜひ手に取ってみてくださ

思い出の漫画について。

小さい頃に読んだ漫画は、特別だ。 私はたぶん、人生を通じて、あまり多くの漫画を読んできたとはいえないと思います。 どちらかといえば、漫画よりも活字本に時間を費やしてきました。 友人たちが『鬼滅の刃』や『キングダム』の話で盛り上がっているとき、私は話の内容がわからず、ただただ想像を働かせていました。 それでも、小さい頃に大好きで、何度も繰り返し読んだ思い出の漫画があります。 物心ついたときから実家に置いてあって、紙がヨレヨレになるまで読み漁った、思い出の漫画たち。

最近、短歌が面白い。

最近私の中で、短歌がアツい。 特に『あなたのための短歌集』を読んでから木下龍也さんのファンで、木下さんの歌集を中心に、短歌の世界を少しずつ楽しんでいます。 というわけで今回は、お気に入りの歌集5選をご紹介します。 ここで選んだものはどれも、短歌初心者の方でも楽しめる作品ばかりだと思います。 気になる作品があれば、ぜひ一度手に取ってみてください。 木下龍也、鈴木晴香|荻窪メリーゴーランド 現代短歌界で活躍されている歌人、木下龍也さんと鈴木晴香さんのお二人が、短歌だけ

【祝、長編完結】〈小市民シリーズ〉に出てくるスイーツをひたすらまとめてみた 〜後編〜

前回に引き続き、米澤穂信さんの〈小市民シリーズ〉に登場するスイーツをまとめてみた。 小鳩くんと小佐内さんが、作中で実際に食べている描写を確認できるスイーツに絞って、リストアップする。 ↓前編はこちらからお読みください↓ 秋期限定栗きんとん事件 あたたかな冬 ティラミス 小佐内さんが注文したもの。ミルクティーとセットでいただく。 いちごクレープ こちらも小佐内さんが注文。生クリームはもちろん増量。 彼氏の瓜野くんはチョコバナナクレープをチョイス。 とまどう春 ク

【祝、長編完結】〈小市民シリーズ〉に出てくるスイーツをひたすらまとめてみた 〜前編〜

先日、米澤穂信さんの〈小市民シリーズ〉の長編最新作にして完結作、『冬期限定ボンボンショコラ事件』が発売された。 学生時代に『春期限定いちごタルト事件』を読んでから、ずっと好きなシリーズ作品。本作が発表されたときは心が踊った。 今回『冬期限定ボンボンショコラ事件』を読むにあたり、シリーズ第1作目から遡って、全作品を読み直した。 読み直す中で、〈小市民シリーズ〉にはいったいどれだけのスイーツが出てくるのだろう?と、ふと気になった。 本シリーズのヒロイン、主人公・小鳩くんと

書簡体小説は、新境地へ。 【おすすめ書簡体小説3選】

「書簡体小説」とは、登場人物の書簡を用いて、間接的に物語を展開する小説のことである。 古くは、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』、夏目漱石の『こころ』など、数々の傑作文学でこの手法が用いられてきた。 2年ほど前、書簡体小説がなぜ読者を惹きつけるのか、その面白さについて考え、noteを書いたことがある。 手紙には、宛先がある。 手紙に書かれる文章は、通常の小説のような不特定多数に向けた文章ではなく、特定の個人に宛てて綴られた文章だ。 書き手と読み手の世界に閉じた、ごく個

これから太宰治を読みたい人へ 〜「太宰治全部読む」を終えて〜

私は、太宰治の作品を全部読むことにした。 太宰治を全部読むと、人はどのような感情を抱くのか。身をもって確かめることにした。 前回の『地図 初期作品集』をもって、これまで約1年半にわたり続けてきた「太宰治全部読む」が、めでたく最終回を迎えた。 今回は、企画の締めくくりとして、これまでの「太宰治全部読む」の取り組みを総括してみたい。 太宰作品をひたすら読み続けた結果、私は何を思ったのか。 そして、せっかく太宰作品をたくさん読んできたので、これから太宰治を読みたい人に向け

私が併読をすすめる理由。

本好きの皆さん、「併読」してますか? まず、併読とは何か。広辞苑を引いてみます。 このnoteでいう併読とは、2冊以上の本を、同時並行で読み進めることを指します。 本の読み方は人によって千差万別ですが、大きく「併読するか/しないか」に大別できます。 複数の本を同時に読み進める”併読派”。一冊の本を読み終えるまで別の本に移らない”熟読派”。 皆さんは、どちらの読み方で読書をされていますでしょうか? 私は、生粋の”併読派”です。 それも、「読んでいる本に飽きたから、

すっかり熟成した”積読候補本”たちを供養しよう #うちの積読を紹介する

面白そうなお題を見つけたので、急遽noteを書くことにした。 「#うちの積読を紹介する」は、読んだ本ではなくて、まだ読んでいない本、これから読もうと思っている本を紹介するところに、いつもと違う面白さがある。 昨年ひとり暮らしを始めたタイミングで、実家にあった本を少しだけ新居に持ってきてはいるが、ほとんどは手放すか、実家に置いてきてしまった。 加えて最近は、図書館を頻繁に利用している(ひとり暮らしの出費スゴい……)。そのため、今新居にある積読本は、実はかなり少ない。 そ

【愛用ブックマーク紹介】シーンに合わせて、栞を選ぶ

今回は、私が愛用している、お気に入りの栞たちをご紹介。 前回、【愛用ブックカバー紹介】と題して、気分やシーンに合わせてブックカバーを選ぶという提案をした。 ブックカバーと並ぶ読書の必需品、栞についても、私は同じ提案をしたい。 ブックカバーと栞を組み合わせる、読書グッズのコーディネートも楽しみのひとつ。 さて、掘り下げていくと奥が深い、ブックマークの世界へご案内。 BIBLIOPHILICのブックマーク 私が持っている栞の中で、最も使用頻度の高いものがこちら。 本

【愛用ブックカバー紹介】シーンに合わせて、ブックカバーを選ぶ

今回は、私が愛用している、お気に入りのブックカバーたちをご紹介。 私は、靴やバッグなどのファッションアイテムと同じように、ブックカバーも、気分やシーンに合わせて選ぶという提案をしたい。 例えば、手に取った本のジャンルや内容に合わせて、ブックカバーを選んでみたり。 ファッションやインテリアのコーディネートに合わせて、ブックカバーを選んでも良いかもしれない。 ブックカバーの選択肢をいくつか持っておくことで、読書ライフは、もっと豊かになる。私はそう思っている。 さあ、シー

どっぷりハマる、SF沼。 【おすすめSF長編3選】

小説は何だってできる。人間が想像できることは、何だって。 どんなに突飛な超常現象も、銀河を駆ける星間戦争も、時間や空間を超越した恋愛劇だって、実現できる。小説に限界は存在しないのだ。 今回は、おすすめの長編SF小説をご紹介。 壮大な世界観に圧倒され、予想外の展開に翻弄され、主人公の覚悟と勇気に、胸を熱くさせられる。 そんな読み応え充分のSF作品を、3つ揃えた。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみていただきたい。 デイヴィッド・ミッチェル|ボーン・クロックス英国の

爆ぜる文学性。”エモい本”を読んで、感情を揺さぶろう

皆さん、感情、揺さぶってますか? 平日は仕事に行って帰るだけ、休日はずっと寝ているだけ、そんな単調な日々をお過ごしの方も、もしかするといらっしゃるのではないでしょうか。 そんな感情の起伏の少ない日々に、一筋の光を差し込んでくれるのが、”エモい本”。 感情を揺さぶるようなエモい本を読むことで、忘れかけていたあの頃の気持ちが蘇る——今回はそんなnoteです。 ”エモい本”とは? 最近よく使われるようになった「エモい」という言葉。 実はこちら、『三省堂国語辞典』に収録さ

人に本を勧めるのは、実は結構難しい。

「趣味は読書です」と公言していると、よくこんな質問を受ける。 実際にこの質問を受けたことがある人はお分かりかもしれない。 これ、こんな軽いノリで聞いていい簡単な質問とちゃうで。 おすすめしたい本はたくさんあるけれど、いや、おすすめしたい本がたくさんあるからこそ、この質問に即座に答えるのは、実は結構難しかったりする。 人に本を勧めることは、ひとつのスキルだと思う。 ただ自分が好きな本を勧めても、なぜか相手の心に響かず、会話が盛り上がらない……なんてことがよく起こる。聞