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今日も、読書。

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読書の記録。明日読みたくなる本を。
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2022年11月の記事一覧

今日も、読書。 |魂の番となる人が、きっといる

今日も、読書。 |魂の番となる人が、きっといる

私は1年間待った。『52ヘルツのクジラたち』を。

2021年の本屋大賞を受賞した本作。私は当時、Twitterの読書界隈が盛り上がりを見せる中、『52ヘルツのクジラたち』を図書館で予約した。

120人待ち!!

いくら何でも多すぎる。ひとりあたりの貸出期間が平均1週間くらいだとすると、私の順番が来るまで120週間、なんと2年と数ヶ月もかかる。本屋大賞、恐るべしである。

そして何故か、私は待っ

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今日も、読書。 |言語は、愛だ

今日も、読書。 |言語は、愛だ

黒田龍之助|ポケットに外国語をちくま文庫から出ている『ポケットに外国語を』という作品は、外国語を学ぶことの楽しさが、純粋に凝縮されたエッセイだ。

凝縮されすぎて、人によっては、少し濃すぎるくらいかもしれない。しかし、著者の言語学習への愛が、ひしひしと伝わってきて嬉しくなる。

外国語、代表的なもので言えば英語に、苦手意識を感じている人は多い。かくいう私もそうである。一応外国語大学に通っていたのだ

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今日も、読書。 |今の私にできる、暇と退屈との戦い方

今日も、読書。 |今の私にできる、暇と退屈との戦い方

なんとなく暇だ。理由は分からないが、なぜか満たされない。

誰しも、そんな感覚を抱いたことがあるだろう。日常の中で、ふとした瞬間に押し寄せる「暇」と「退屈」の波。はっきりとした原因も、解決するための対策もわからない……。

今回ご紹介する國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』は、そもそも「暇」「退屈」とは何か?という根本的な問いから、「暇」「退屈」とどう向き合うべきかという実践的な問いまで、「暇」と

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