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2022年5月の記事一覧
今日も、読書。 |心がこの場所に追いつくまで、私たちは待っているのです
2022.5.22-5.28
星野道夫|旅をする木
星野道夫さんの『旅をする木』を読む。
GWに名古屋を旅行した際に、「旅」に引っ掛けて持っていった本で、あまりに面白くて、旅先で即読み終えてしまった。
星野道夫さんは、20代でアラスカに移り住み、現地の自然や動物を追った写真家・探検家。『旅をする木』は、そんな星野さんが紡いだ、極寒の地アラスカでの生活を描くエッセイ集だ。
アラスカの雄大な
今日も、読書。 |海のバトンを、受け取って
2022.5.15-5.21
ポーラ美術館|モネからリヒターへ展
週末に、1泊2日で箱根を旅行した。GWの混雑を回避するため、1週間早い4月末に訪れたのだが、普通に混んでいてやはり箱根は偉大だった。
日々の雑事を忘れ、温泉に浸かって疲れを癒す。今回はそんな休養の旅で、基本的に有名な観光スポットには行かなかった。しかし唯一、どうしても訪れたいところがあって、それがポーラ美術館だった。
ポーラ
今日も、読書。 |その人だけにとっての、個人的で、細やかな救い
2022.5.8-5.14
笹公人、北村みなみ|パラレル百景
『パラレル百景』がすごく良かったので、紹介したい。
笹公人さんが短歌を、北村みなみさんがイラストを手掛け、唯一無二の世界観の、素敵な作品に仕上がっている。
笹さんの短歌は、現代的なテーマを下敷きに、SFのエッセンスが取り入れられている。堅苦しさは一切なく、とてもポップだ。それでいて、どこか心に染み入るような、甘酸っぱい切なさがあ
今日も、読書。 |シンクロする読書 〜自転車泥棒と、ねじまき鳥クロニクル
2022.5.1-5.7
SPBS TORANOMON都内の書店を巡るのが趣味で、先日虎ノ門にある「Shibuya Publishing & Booksellers(SPBS)」の店舗へ行ってきた。
SPBSは「本と本屋の未来の扉を開く」というビジョンのもと、本と編集に関する様々な事業を手掛けている企業だ。私はホームページの読み物をよく読ませてもらっていて、本や出版について非常に勉強になるので
今日も、読書。 |通勤電車での読書が、私の1日を支えている
2022.4.24-4.30
佐藤究|テスカトリポカ佐藤究さんの『テスカトリポカ』を読む。
作品を象徴するような、おどろおどろしい装丁。ずっしりと重厚感があり、本を開くときに、なんとなく、独特の緊張感があった。
第165回直木賞受賞作である本作は、受賞も納得の圧倒的な完成度。裏社会に巣食う凶悪犯罪と、血に塗れたアステカ神話が絡み合う、重たいけれど一気読み必至の小説だった。
私はこの物語に、