メガネくん@盲学校/特別支援学校からの発信

元盲学校歴10年の特別支援学校の教員です。プライベートで視覚障がいスポーツのフロアバレ…

メガネくん@盲学校/特別支援学校からの発信

元盲学校歴10年の特別支援学校の教員です。プライベートで視覚障がいスポーツのフロアバレーボールやグランドソフトボールをやっています。転勤して頻度は減りますが、視覚障がいに関することや特別支援教育全般に関わる記事をぼちぼち発信・更新していきますので、よろしくお願いします。

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記事を案内する記事

記事の数が多くなってきたので、それを紹介する記事を書いてみました。 マガジンについて現在6つのマガジンがあり、書いた記事はどれかのマガジンに登録しています。この中で、「本の紹介」と「教材紹介」、「フロアバレーボール」はそのままマガジンを読んでもらえればいいのかなと思うので、紹介は省略します。 1 自己紹介&仕事依頼記事記事を書いている僕、メガネくんについて自己紹介記事で書いています。仕事依頼記事は、一応、執筆予定が書かれていますが…最近は全然と言っていいほど投稿できていま

    • パリパラリンピックの視覚障がい競技 まとめ

      2024年夏、パリオリンピックがスタートし、パリパラリンピックの開会式が迫ってきました。 東京パラリンピック、北京パラリンピックに引き続き、パリパラリンピックの視覚障がい競技について紹介していきます。 パリパラリンピックで、視覚障がいの方が参加できる競技には、5人制サッカー、ゴールボール、パラ陸上競技、パラサイクリング、パラ馬術、視覚障がい者柔道、パラローイング、水泳、パラトライアスロンの9つがあります。東京パラリンピックからの変更はありません。 9つの競技について、僕

      • 体験記事「神奈川県ライトセンター」

        先日、神奈川県ライトセンターで開催されたフロアバレーボールの大会、JFVAクラブ日本一決定戦に出場しました。 「いつか会場としてお世話になっている神奈川県ライトセンターを紹介しよう、紹介しよう」と思いながら…ここまできてしまいました。もう10年以上お世話になっているのに…。 ということで、今回は試合の合間に写真を撮らせていただき、遅まきながら、そして勝手ながらライトセンターさんを紹介していきたいと思います。 神奈川県ライトセンターとは日本各地にある視覚障がいリハビリテー

        • 体験記事「第11回JFVAクラブ日本一決定戦」

          昨年に引き続き、2024年6月29日(土)30日(日)の2日間、神奈川県ライトセンター・神奈川県立二俣川看護福祉高等学校・横浜市立中尾小学校を会場に行われた第11回JFVAクラブ日本一決定戦に参加してきました。 第11回JFVAクラブ日本一決定戦参加チーム今回も全国各地から地区予選を勝ち上がったチームが集まりました。 第1部は8チームの2プールによる予選リーグ戦(Aプール、Bプール共に総当たり戦)を行い、それぞれのプールの第1位チーム同士で決勝戦を、2位チーム同士で3位決

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        • 盲学校からの発信
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        記事

          書籍紹介『アスパーガール』

          『アスパーガール アスペルガーの女性に力を(ルディ・シモン/訳:牧野 恵)という本の紹介です。 女性のASD当事者の視点自閉スペクトラム症(ASD)は、男性に多く、女性の約4倍の発生頻度とされています。 その理由として、バロン・コーエンの「自閉症は極端な男性型脳」仮説などがあります。この本の中でも言及されてますが、知的障がいや言語の遅れを伴わない(かつて高機能自閉症やアスペルガー症候群と区分されていた)女性では、女性の社会的な役割や立場から社会的困難の現れが目立たず、男性

          書籍紹介『[中学校]通級指導教室担当の仕事スキル』

          『[中学校]通級指導教室担当の仕事スキル(川崎 聡大/三富 貴子)』 という本の紹介です。 中学生の子どもたちへの関わり方僕自身は現在、知的障がいの特別支援学校中学部に勤務しています。支援学校と通級指導教室、もちろん違う部分はたくさんありますが、多感な思春期の子どもたちへの配慮や、将来のためにその子が自分自身のことを知る機会や自分で選択していく機会の設定など、三富先生の関わり方は僕自身が大切にしていることと重なる部分がたくさんあり、勝手に共感しています笑。 ここからはそん

          書籍紹介『[中学校]通級指導教室担当の仕事スキル』

          自作教材紹介【生活】「季節を知ろう、感じよう」

          いろんなことを関連させて学んでいくときに、身近な季節から導入を始めていくことって多いかと思います。 僕も付箋に書いた植物を季節ごとに分けたり、旬の野菜や果物を調べたり、マインドマップやフィッシュボーン図で季節のいろいろなものを書き出したり、季節にちなんだ詩を書いたり、俳句を読んだり、暑中見舞いや年賀状などの手紙を書いたり…振り返ればいろいろとやってきました。 それらの取り組みは今後、いくつか紹介していければと思っています。 そこで、これまで作成してきた季節に関連するスラ

          自作教材紹介【生活】「季節を知ろう、感じよう」

          特別支援学校からの発信「マルチ知能を活用した多様な学び方」

          『「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して(奈須 正裕/伏木 久始/大豆生田 啓友/加藤 幸次/佐野 亮子/松村 暢隆)』という本の「第11章 多様な学び方を許容できる協同学習(涌井 恵)」で紹介されていたマルチ知能を活用した授業の実践例が特別支援教育で幅広く活用できそう!と思いましたので紹介していきます。 協同学習とは協同学習について、今回紹介する涌井先生の本文中では、次のように定義されていました。 小中学校で伝統的に取り組まれてきた協同学習。僕自身

          特別支援学校からの発信「マルチ知能を活用した多様な学び方」

          体験記事「盲学校フロアバレーボール練習試合でのアドバイス その2」

          ちょうど1年ほど前にも、盲学校のフロアバレーボール練習試合に参加させていただく機会がありました。 今年も練習試合にお邪魔し、盲学校を離れた責任のない立場から勝手気ままに思いついたことをお話しさせていただきました笑。 全国盲学校のフロアバレーがより盛んになるよう…そんなのは大きすぎる夢見事かもしれませんが…。 もちろん試合に臨む前にルールを把握しておくことが前提になります。去年よりもルール理解が定着していたように感じました。 また前衛はコートの感覚を掴み、オープン、ブロ

          体験記事「盲学校フロアバレーボール練習試合でのアドバイス その2」

          書籍紹介『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』

          『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53(寺田 奈々)』という本の紹介です。 寺田奈々先生の紹介は『ことばドリル』に続いて2回目ですね。 ことばを引き出すおもちゃや絵本が紹介本の目次は次の通りです。 今回の本では、なな先生オススメのことばを引き出すおもちゃや絵本が紹介されています(Part2 「ことば」を育てるおもちゃ・絵本)。 おもちゃや絵本の紹介には、遊びで育まれる力や、使うべきタイミング(ことばの発達段階)、特徴、遊び方のポイント、なな先生のアドバ

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          書籍紹介『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』

          『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム(井川 典克/高畑 脩平)』という本の紹介です。 これまで読み書きについていろんな記事で、いろいろな角度から紹介してきました。 教材だったり… 脳の認知機能についてだったり… ビジョントレーニングだったり… 誤り分析だったり… 便利なグッズだったり… 学び方の工夫だったり… 手前味噌ですが、振り返ればいろいろ紹介していました。 でも、それらを包み込んで、読み書きの原理や、つまづきの原因分析のための評価フローチャートも、教

          書籍紹介『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』

          体験記事「第30回 全日本選抜 フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP 2024」

          2024年3月10日にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で行われた第30回 全日本選抜 フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP 2024に参加してきました。 フロアバレーボールのオープン大会エンジェルカップは、毎年3月に愛知県体育館で開催される愛知県フロアバレーボール協会主催のオープン大会です。 愛知県フロアバレーボール協会会長の松浦さんや南山大学ボランティアサークル、愛知県障害者スポーツ指導員協議会、審判のみなさんありがとうございます。 コロナ禍でフロアバレ

          体験記事「第30回 全日本選抜 フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP 2024」

          体験記事「近畿ブロックFリーグ」

          2024年2月25日(日)に奈良市総合福祉センターで行われたFリーグに参加してきました。 FリーグとはFリーグは近畿地区のフロアバレーボール大会です。Fリーグのような、各地区の大会で優勝したチームが、毎年6月に神奈川で開催されるJFVAクラブ日本一決定戦に出場できます。 JFVAのホームページに掲載されている近畿地区にあるチームは6チームです。多分ちょっと過去のものです。 過去には滋賀レイカーズなどのチームもありましたが、残念なことに所属チームが減ってきています。昔はチ

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          書籍紹介『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』

          『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に(大平 一枝)』という本の紹介というか感想みたいなものです。 Xで流れてきたSTさんのポストからこの本を知りました。吃音の本というのはわかっていましたが、タイトルから「暗闇の世界を知るダイアログ・イン・ザ・ダークや、二足歩行者が少数派の世界を体験できるバリアフルレストランのような体験をするカフェの話なのかな」「もしくは、時間に追われる現代人に対すして、時間がかかることを前提にしたアンチテーゼみたいな内容なのかも」とふわ

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          教材紹介【国語】「漢字の教材まとめ紹介」

          Xで流れてきた「漢字の学習ネタ集」のポストを参考に、漢字の教材をまとめてみました。 全ての教材を自分で試した訳ではありませんし、情報がごちゃごちゃで整理されていませんが…個人の忘備録的なものとしてご容赦ください。 得意な覚え方はそれぞれ、もちろん漢字も!以前、盲学校発の唱えて覚える漢字学習のミチムラ式について紹介しました。 その記事でもお伝えしたのですが、僕たちはみんな得意な認知や情報処理の仕方がそれぞれ違います。昔から漢字は繰り返し書いて、九九は唱えてが当たり前のやり

          教材紹介【国語】「漢字の教材まとめ紹介」

          教材紹介【国語】「語彙の王様」

          『語彙の王様カード』というカードゲームの紹介です。 語彙の王様とは語彙の王様はお題に合う言葉を考える形のカードゲームです。通常版とマスター版とがありますが、ここではマスター版のルールを説明します。 語彙の王様はカードが示すテーマにあった言葉を答えるゲームです。 (画像はENSKY NEWSより) 語彙の王様には4色のカードがあります。 「2文字」「3文字」など文字数が書かれているオレンジカード *マスター版にしか入っていません (画像はおじさんのボードゲーム・カー