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第155話 性のブロック


 年が明けて間もなく、再びかよちゃんの夢を見た。
起きてから、胸の辺りにムカムカとした吐き気のような感覚と、下腹部の冷んやりとした感覚とを覚え、それらが“真実の探り時”が来ていることを伝えていた。

 今まで散々頑張って内観してきた性のことだから、ようやく浮上してきたとはいえ、ここで今日視てしまっていいものなのかと少し躊躇い(ためらい)が無くもなかった。
 グッと意識を集中させてみるもそんな私の迷いと同調しているかのように、やはりそこにはリトの時と同じく真っ黒い壁が出現してしまっていたて、私の意識がこれ以上探索することを阻んでいた。

 次回の宇宙子さんとのセッションの約束までは、二週間以上間が空いていた。今から連絡を入れてうまく予定を変更してもらったとしても、結局数日は具合の悪さに苦しむことには変わらない。だったら自分で開けようと意を決し、ブロックに向かって働きかけた。高次元とハイヤーセルフに援軍を頼み大きく息を吸い込むと、深く潜水していった。


 ……私の大事な性エネルギー。怖がらなくていいよ。ここは安全だよ。
 私はあなたの敵じゃないよ。あなたを傷つける人はいないよ。あなたが一人で苦しんでいるのがわかるから、助けたくてあなたのことを探しているの。一緒に私が請け負うから、少しだけでも開けてくれないかな。

 しばらくすると、確かにこれだけのブロックを構築するのに余りある情報が入ってきて、結局少し視ただけで怯んですぐに目を開けてしまった。
 ショックだった。男性たちに羽交締めにされ、「やめてください」と繰り返すかつての私がそこにいた。

『恐怖』と『悲しみ』、『痛み』と『憎悪』。
おそらく江戸時代の出来事だということまでは掴めたけれど、この日はそれ以上、直視することができなかった。なぜならこの女性がこの事の直後に、衰弱して死んでしまったことが伝わったからだ。

 いつだったか、スサナル先生のハイヤーセルフが教えてくれたこと。

『性の大きさは命の大きさ』。

 この時の私は大事な性を搾取され、それによって命を失ったことになる。

 本来だったら『見えない世界』はツインレイ女性が越えるべき役割。だけどあまりに耐えられず、思わずスサナル先生の意識に縋った。
 身体の右側(※)から強烈な光が射してきた。その光を目がけて、今開いたばかりのブロックの底から次々と闇が抜けていく。

 だけど感情はぐちゃぐちゃで、嗚咽が止まらずすでに疲労困憊となり、来てくれた先生よりも、その光を受ける私のほうが僅かな時間しか集中できず、発熱しながら倒れ込むようにソファーの上で寝てしまった。


 こんこんと眠る夢の中。
私の両手のひらが薄い箔を押したように徐々に金色になっていった。皮肉なことに、深い性被害のブロックを開くことと引き換えに、本来人が当たり前に持っているヒーラーとしての能力も同時に回復させることになっていった。




※右半身……自分の男性性であり、同時にツインレイ男性。『男性ハイヤーセルフの視野は……』は、私がシリウスから実践的に教えてもらった叡智です。右半身と宇宙を同時解説しています。
こちらの解説を落とし込むことで、高次元の拡張視野で物を見ることと、サイキック回路への働きかけとが得られていきます。ツインレイ統合へのブースターとしてお使いください。


written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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…っていっても、現時点でヒーラーとして誰かを施術したりすることは無いんですけどね。将来はわかりませんが。
今はとにかくハイヤーセルフからは、書くことを要求されているので。

人体は、細胞とかに保持していた闇が抜けることによって、クリスタルボディーやライトボディーへと戻っていきます。上半身のチャクラには熱心な方が多いとは思いますが、下半身のチャクラこそ大事かな。
上半身だけなら比較的誰でもクリアにできるけど、下半身にこそ闇が沈んでいるから、そっちをやらない限りは統合までいけないし、アンバランスなまま終わります。

ブロック多発地帯下半身。まぁ、見てみぬふりするのも自由意志。ここは地球ですから。

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←今までのお話はこちら

→第156話 ツインレイなんて決して美しいものじゃない。

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