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医療 製薬業界|1週間の注目記事(9/14-9/20)

クリニファー株式会社でインターンシップをしている大学院生のオダニと申します。
今回は9/14-9/20の1週間で、私が興味を持った注目記事を共有します。コメントやアドバイス等ありましたら、ぜひお願いいたします!

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4大卸各社 物価高対策へ アプリ導入や物流センターの稼働短縮など広がる試み

日刊薬業(2023年9月14日) https://nk.jiho.jp/article/183857

日刊薬業がアルフレッサホールディングス(HD)、メディパルHD、スズケン、東邦HDの4大卸を取材したところ、物価高対策に向け事業コストを抑制するために多様な試みに取り組んでいた。具体的に、配送回数を減らすためのアプリを導入したり、物流センターの稼働時間を短縮したり、運送用車両を軽自動車やハイブリッド車にするなど直撃している経営難を乗り越えようと尽力している。

電気代やガソリン価格の高騰、円安による物価高上昇により、医薬品卸業界は打撃を受けています。加えて配送ドライバー不足や物流の2024年問題など、卸業界は多くの問題を抱えています。さらに、近年は薬価引き下げによる利益の低下といった課題もあります。このように、コストは増加、売上は減少していくという卸業界にとって困難な状況が続くことが予想されます。この状況を乗り越えるため、4大卸各社はデジタル化推進で生産性向上を図ることで解決策を模索しているようです。

塩野義「ゾコーバ」 重症化リスク患者にも効果、1年後の後遺症リスク低下も

日刊薬業(2023年9月19日) https://nk.jiho.jp/article/183959

塩野義製薬は19日、新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」の臨床研究で、重症化リスク因子(併存疾患、高齢者など)を有する患者にも治療効果が得られたと発表した。加えて、治療1年後のCOVID-19罹患後症状発現リスクの低下傾向を確認したことも発表した。

「ゾコーバ」はコロナ感染後の後遺症発現リスクを低下させる可能性があるという点に非常に期待を感じました。コロナに感染した成人の1~2割は、頭痛や倦怠感、味覚・嗅覚障害、体の機能の低下などの後遺症が2か月以上続くといった結果が報告されており、中にはうつ症状に陥る患者もいるようです。コロナに感染しないようにワクチンなどで予防することも大切ですが、感染した場合、後遺症に苦しまないためにも「ゾコーバ」などのコロナ治療薬を服用することが大切なのかもしれません。

中医協 財源で論戦、長島委員「業界はプラス要望ばかり」

日刊薬業(2023年9月20日) https://nk.jiho.jp/article/184004

20日に行われた中医協・薬価専門部会の業界団体ヒアリングで、診療側の長島公之
委員(日本医師会常任理事)は「業界はプラス要望ばかり。その財源をどう考えるか」と尋ねた。これに対し、日本製薬団体連合会の岡田安史会長(エーザイ代表執行役COO)は、社会保障費抑制を薬価で捻出することは根本的な解決につながらないという旨の内容を述べた。

国民皆保険を破綻させないために、薬価を下げたり低い価格を設定したりすることで医療費を削減するか、ドラッグロスを解消し、海外から革新的な医薬品を入手するために高い薬価を設定するか、非常に難しい問題だと感じます。ただ、社会保障費抑制を薬価で捻出し続ければ海外から良い薬が入ってこないだけでなく、国内から良い薬が出ていく恐れがあると考えています。皆保険を破綻させず、かつ革新的な医薬品を国内で確保するために、薬価で捻出するのではなく他の財源をどうするのか、中医協と製薬企業団体が対立せず互いに話し合うことが重要だと感じました。

9月中の他の週間注目記事についてもまとめています。ぜひご覧ください!(マガジンはこちら


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