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社会人大学院生のための実務研究論文執筆読本

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研究成果報告書、専門職学位論文など名称は違えど、論文相当が求められる専門職大学院があります。  しかし多くの社会人は長らく“書く”ことから離れているし、或いは学部時代に卒論ナ… もっと読む
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社会人の学び直しには「実学」ではないことが重要ではないか?〜社会人大学院で教鞭をとっていて思うこと〜

※本文章は2018年に mediologic.com で書いたものの転載です。昔のブログの記事をnoteに徐々に移植しています。社会構想大学院大学は社会構想大学院大学に校名変更しています。

 これは全くもって個人的な意見なのだけれども、今年の4月から東京・高田馬場にある「社会情報大学院大学」という社会人大学院で教鞭をとっていて思うこと。

 二年間という「時間」と「学費」を”掛ける”学生たちに対

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「社会人大学院生のための実務研究論文・研究成果報告書の書き方」

「社会人大学院生のための実務研究論文・研究成果報告書の書き方」

私が教鞭をとっている社会構想大学院大学の院生向けに作っている資料を公開しております。

専門職大学院では論文形式のものを求められないところも多いのですが、「実務研究論文」や「研究成果報告書」という形態で数万字の成果を求められる修士課程の社会人院生には役立つかと思いますので、広く公開させていただきます。

現在 ver3.8

あわせてこちらもお読みください。

社会人大学院生に、1年次が始まる前にでも、或いは1年次の5月ぐらいまでに読み終えてもらいたい本 〜 社会構想大学院大学コミュニケーションデザイン研究科高広ゼミより

社会人大学院生に、1年次が始まる前にでも、或いは1年次の5月ぐらいまでに読み終えてもらいたい本 〜 社会構想大学院大学コミュニケーションデザイン研究科高広ゼミより

はじめに〜社会人大学院生の論理的思考不足は大きな課題 リカレント/リスキリングという言葉が知られるようになり、社会人が大学院にて学び直す機会が増えています。また、社会人向けの専門職大学院はどこも人気なようです。
 この専門職大学院、文科省の定める基準においては「論文相当」のものの執筆を必要としないところもあったりするのですが、修了要件に入っている場合は相応の文字数、だいたい4〜5万字程度を最低限と

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適切なコメント・意見とならない原因は、“読めない”ことに起因するのだろう。

 「クリティカル・リーディング」ができる人とできない人の一番大きな違いは、読んでいるときに、自分の意見・考え・枠組みだけで書かれてることを解釈・理解しようとしているかしていないかかな、と。つまり、「クリティカル・リーディング」ができる人は、書かれていることと自分との位置を確認できて読んでいる。

「いやそういうことは書かれてないんだけど」

という解釈や意見を発してくる人というのは、結局のところ、

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