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宇宙開発と大航海時代は似ている?

みなさんこんにちは!夏の主食はアイス、medien-lienライターのちひろです。

突然ですが、皆さんが最後に夜空を見上げたのはいつですか?

「夏の大三角形」に代表されるように、夏の夜空には燦然ときらめく星々が浮かびます。

遥か彼方、何万年も前の姿をもって輝く星々は、慌ただしい日常の中で忘れがちなロマンと私たちをつなぐ、数少ない掛け橋と言えるかもしれません。

さて、去る7月7日はケロケロ見聞録』7月放送のオンエア日でした!

今回はオンエア日が七夕ということで、
「火星で”稼い”じゃう?〜掴め!宇宙のビジネスチャンス~」と題し、宇宙、とりわけ火星をテーマにお送りしました。

今回の放送の目玉は、出演者3人の ”火星でのビジネスプラン” 発表会。
「火星ではどんなビジネスが儲かりそうか」を評価軸に、大学生の自由な発想が飛び交いました。

放送全体を通して、遠くに広がる宇宙の彼方へ思いを馳せる1時間となったのではないでしょうか。

(まだお聴きでないよという方はradikoの聞き逃しや、Podcastのダイジェスト版でお楽しみください♪)

この記事は、九州大学の現役学生が制作するラジオ番組「ケロケロ見聞録」(ラブエフエム国際放送、毎月第1日曜よる10時から)をより深く楽しめる情報を提供するものです。
この記事に興味をもって下さった方は、ぜひ各種サービスでケロケロ見聞録をお楽しみください!

1,宇宙、そこは “地球ではできないこと” ができる場所

放送内では、 ”火星でのビジネスプラン” を発表する前に、まずは火星についてのクイズを通して、火星への予備知識を深めました。

その中で、「人間が火星に行ったらできなくなることは多い!」ということに気づいた3人。「酸素が少ないから、呼吸すらも惜しい!」と嘆く声も出つつ、話題は「逆に火星だからこそできることは何か」という方向に。

かえで「『火星だからこそできること』で思いつくことはある?」
めい「私は単純に、今火星に行けば開拓者になれる!って思う」
かえで「たしかに、全ての “史上初” になるよね」
めい「『人類初!火星でダンスしました~』とか言える(笑)」
かえで・りさ「確かに(笑)」
めい「でも、これってすごく貴重な体験だと思っていて。というのも、私たちは既に開拓された状態というか、文明がかなり進んだ状態で生まれているよね。
だから、『本当の意味で何かを一から作る』というのは火星に行かないとできないのかもしれない。」
りさ「たしかにそう考えたら、火星の極限状況も逆にチャンスで、『可能性にあふれている』と言うことができるかもね」

たしかに、地球にはすでに先人たちが築いてきた文明が基盤にあり、私たちは何をするにも最低限のリソースが確保された状態にあります。

それを良いことと捉えるか、はたまた面白味に欠けると捉えるかは人それぞれですが、いずれにせよ、私たちは無自覚のうちに様々な文明に支えられていること、宇宙ではそれは通用しないかもしれないということを知ってから、宇宙ビジネスの舟に乗り込むべきなのかもしれません。

7月放送出演者の3人(左から、めい、りさ、かえで)

2,大航海時代の反省から学ぶ、宇宙開発で気を付けるべきこと

放送内では、大学生ならではの自由な発想で ”火星でのビジネスプラン” を発表しましたが、実際にNASAが火星での生活を想定した空間で隔離生活を送る「火星人」を募集するなど、宇宙開発は盛り上がりを見せています!

もしかすると「宇宙ビジネス」が盛り上がるのもそう遠くないかもしれない今、
私たちは「未開の土地を開拓する」にあたって注意すべきことを今一度確認する必要があるのではないでしょうか。

恐らく、地球外に存在する生態系に出会った際に、私たちが気を付けるべきことは多くあると思います。

その際、「地球規模の遠洋航海による積極的な海外進出」を行った大航海時代は、「新たなフロンティアに挑む」宇宙開発と共通する部分があるように感じます。

とすれば、宇宙開発の注意点について考えるときに、大航海時代の反省を活かすのは有効な手立てであるかもしれません。

今回は、大航海時代の反省を4点取り上げ、それを宇宙開発にどう活かすかについて簡単に検討してみたいと思います!


①暴力的な支配

大航海時代、新大陸などで植民地を築く過程で、先住民に対して暴力的な支配が見られました。宇宙開発においても、もし行きついた先の惑星で出会った何らかの生命体に対して、決して暴力をもってコントロールするということがあってはならないでしょう。

これに関しては、既に「宇宙条約*」というものが締結されています。この条約は宇宙開発に関連する諸技術の発達に伴い制定されたもので、宇宙空間について、平和利用の原則や領有の否定、軍事利用の禁止、国際協力などを定めています。

このような法的規制が、今後も中立であり続けることは重要だと思います。

*「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」の略称。
(参考:デジタル大辞泉)

②文化と社会の破壊

宇宙開発先の惑星で何らかの文化や社会が繁栄していたとして、それらを蔑ろにして地球での文化や社会を押し付けてはならないと考えます。

③天然資源の搾取

大航海時代、植民地から大量の資源(銀、金、香辛料、砂糖など)の搾取がなされ、植民地の環境や経済が持続可能性を失うことにつながりました。
宇宙開発においても、「利益」という言葉を盾に、天然資源を搾取することはすべきではないと考えます。

④疫病の拡散

先住民が免疫を持たない病気を持ち込んでしまったことは、大航海時代の影の部分のひとつです。宇宙開発の際にも、「私たちが当たり前のように持っている免疫を、持っていない生命体が存在する可能性がある」ということを念頭に置かなければならないでしょう。

以上4点の他にも、大航海時代の反省から私たちが学ぶことは多いと考えます。

宇宙開発はもちろん夢のある事業ですが、一方で私たち人間は、広い宇宙内ではただの「いち地球人」。おごらず、謙虚な姿勢で宇宙開発に臨むことが重要なのではないでしょうか。

3,SNS展開

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