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【ケロケロ見聞録】3月放送後記事「私たちのシン・大学論~大学って何?~」

 こんにちは!時の流れが速すぎて信じたくない、medien-lienの大学新二年生ライター、こーすけです!本当に大学生活が四分の一も終わってしまったのでしょうか…?
 さて、3月のケロケロ見聞録、テーマは「私たちのシン・大学論」でした。現役大学生だからこそ問い直せる、「大学とは何か」というトピック。ぜひ皆さんも読みながら、一緒に考えてみてください!記事後半では、日本の大学生が抱える将来の不安についても触れています。ぜひご注目ください。
 この記事では、九州大学の学生が作るラジオ番組、「ケロケロ見聞録」がさらに面白くなる、とっておきの情報や番組解説などを行っています。ぜひ最後までお楽しみください!

1. 3月放送振り返り!

 3月放送では、大学の意義について様々な意見が飛び交いました。出演したのはmedien-lienよりめいつぐみことはの三人。さらに、九州大学共創学部4年の今村剛士さん、菅原まほさんのお二人にインタビュー。4年間を振り返り、自ら、そして社会に対しての大学の意義を語っていただきました。
 ここで、勝手に決めちゃう今月放送のキーワード!それは、「チャンス」です。大学の意義を語るパートでは、こんな会話が交わされていました。

ことは「私にとって大学っていうのはチャンスの場で。秋から交換留学に行くんだけど、在学中は学費を二重に払わなくてもいいし、学びを深められる。(中略)大学に行ってなかったら留学は絶対してないと思う」

つぐみ「人とのつながりってすごい大事だなって思う。改めて大学っていう場所を考えてみると、どこからでも人が集まってきて、一緒に4年間、6年間過ごすって言うのはとても面白い」

めい「(社会にとっての大学の存在意義は)チャレンジする場所を与えてくれるところだと思う。いろんな方に、『大学生なんだから何でもやりたいことを言ってみたら?』と言ってもらえる」

大学は、自分を何者かに変える最後のチャンスの場、ということを社会全体が受け入れていることがよくわかりますね。就職、大学院への進学など、社会に出る選択肢は人の数だけ存在します。よく遊び、よく学ぶ、人生の夏休みをどれだけ謳歌できるかは、そのチャンスに気づけるかどうかにかかっているようです。3人がこれからどのようにそのチャンスを掴んでいくのか、ケロケロ見聞録を通して、お届けしていければと思います!

2. 「大学生」はどこへ行く?

 近年、「博士課程の貧困」が大きな社会問題となっています。研究・開発の未来を担う若者たちが苦境に立たされているのです。今、大学生の「出口」に何が起こっているのでしょうか。
 まず注目してみるのが、大学生の進路です。文部科学省は毎年大学側に調査を行い、学生の進路を統計資料として公表しています。

令和4年度学校基本調査確報報道資料より

 就職率は不況の影響で平成初頭以降下降の一途をたどり、その後やや復調の兆しを見せています。対して大学院等への進学率は右肩上がりの状態で、約1割の学生が次のステップへ進むことを選択しています。この背景にあるのは、やはり生涯賃金の差でしょう。厚生労働省の調査によると、学部卒と修士卒では、24歳までは学部卒の方が給与が高いのに対し、以降は修士卒が上回る、というデータが出ています。これを生涯年収で考えると、平均でも4800万円もの差がつくということになるのです。特に理系学部の学生は「院に進まないと就職先が無い」と嘆くほど、就職という観点から見ても、大学生の進学は一般的な選択肢になりつつあります。
 国もこの動きを支援しようと、「大学院重点化」を掲げ、研究立国を目指す政策を打ち出しています。しかし、この陰に隠れて苦しんでいるのが「ポスドク」と呼ばれる、博士課程後の任期付き研究員たちです。彼らはもちろん給与をもらいながら研究室に所属するわけですが、その額は悲惨なものです。人文系は年100~200万、全体で見ても300~600万程度と言われており、中にはワーキングプアと呼ばれる、年収が生活保護の年間受給額を下回る方々もいます。
 大学院に進みたい、研究を続けたい、そういった学生は夢を追い求めて大学院に進みますが、その現実は決して甘いものではありません。加えて、学部卒であっても約1割が有期労働者や就職せずに卒業するといった事態になっています。大学全入の時代は、例え合格を勝ち取っても進路は決して安泰ではない、ということも意味しているのです。この状況を改善することは、若者が大学の意義を見失わないためにも不可欠といえるでしょう。

3. SNS展開

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