第7回 痛風のない日本:Luis Froisが見た世界
Luis Frois(1532〜1597)
Luis Frois(ルイス・フロイス)はポルトガル出身の宣教師である。聞き慣れないと思うが,ザビエル来日14年後に日本でキリスト教の布教活動を行った人物である。フロイスは布教活動の傍らで武将の動向や庶民生活の実情,災害や事件といった複数の事柄をきめ細やかに観察したといわれる。多数の著書があるが,特に有名な「日本史(Historia de Japam)」は1583年から執筆が開始され,1595年までフロイスが政治的な事情で住まいを