読書日記㉝禁煙小説/垣谷美雨


おはようございま~す!

毎朝の散歩が、寒くなくなってきました。長袖一枚で上着いらないくらい?今年暑くなるのが例年以上に早いですよね??温暖化の影響なのかしら・・・夏本番が怖いです。

さて、またまた垣谷先生なのですが。いつも同じで恥ずかしくなってきた。笑 

禁煙小説/双葉文庫/垣谷美雨

岩崎早和子は喫煙歴20年越えの主婦。喫煙者の夫と一人娘と暮らしている。世間はどんどん喫煙に厳しくなるし、健康を考えてもやめた方が良いのは分かっている。今まで禁煙に何度も失敗してきた経験、タバコを止められない意志薄弱な自分、どんどん自己嫌悪に陥っていく。ある日、会社の同僚の女性社員も喫煙所に来なくなった。もうやるしかない、禁煙外来の扉を今叩く。

まさかの禁煙がテーマ。小説名もズバリ「禁煙小説」なんともストレートなタイトルで、初め見たとき笑ってしまいました。

私はタバコは吸わないし、自分は関係ない話だな~と読み始めましたが、読んでいく内に怖くなりました。喫煙て、意思の力ではやめられないんですね。本当に”依存症”なんだな、と。主人公は、吸うのを本当に辞めたいと思っているし、タバコを吸うと気持ちが悪くなってくる。もはや”自分のために吸っているのではない”のに、辞められない・・・。

主人公は適当な人間ではないし、自分が家計を支えているという責任感も抱え仕事も頑張っている。そんな人間が、どうしてもやめられない、という設定が怖くなりました。

でも、この本から学べることは禁煙の方法じゃないんです。タバコ吸わないし、自分が読んでも面白くないだろうと思うそこのアナタ。どんなことにも通じる2つの教訓が学べます。

一つは、何か挑戦するときに、大事なのは自分に合った方法を見つけるということ。喫煙本を買ってみたり、禁煙外来に通ってみたり、主人公が色々と挑戦しますが、人から聞いた方法ではうまくいきません。試行錯誤する過程が応援したくなります。
二つ目は、何回でもチャレンジすること。失敗すると恥ずかしい。だから挑戦すること自体をやめてしまいがちですが、何回失敗したって、挑戦したっていいんです。恥ずかしいことじゃない!私も就活してて、不採用はめちゃくちゃあり落ち込むこともあります。でも失敗を重ねるごとに面接は上手くなったし、今ではほとんど緊張しなくなりました。これも成長ですよね。

タイトルで敬遠せず、まずは読んでみてください。喫煙者も吸わない人も楽しめる小説です。かつ、禁煙をしたい人なら、きっと背中を押してくれる小説だと思います!



この記事が参加している募集

#読書感想文

189,685件

いただいたサポートは、本の購入費に充てようと思います! よろしければおすすめの本を教えてください♪