めだかの学校

はじめまして。私は、めだかの学校で教鞭をとる「のだか」と言います。 この学校は、外から…

めだかの学校

はじめまして。私は、めだかの学校で教鞭をとる「のだか」と言います。 この学校は、外から見たら「先生と生徒がわからない」ような自由な空間です。 ここで話されている「ビジネス現場でのテーマ」を中心にご紹介します。 社会人だけでなく、学生の皆さんにも、ぜひ、のぞいてほしいです。

最近の記事

オンライン研修の可能性(3)

前回は、コロナ禍におけるオンライン研修について、その取り組みを中心にご案内をしました。実際に、現場の意見をいろいろと聞いていると各社で様々な受けとめ方や進め方をしていることに気づかされます。 ちなみに通常の対面での研修では、知識付与型(インプット中心)とワークショップ型(アウトプット中心)に分かれ、前者は、学校の授業の様に一列に席が並べられ(スクール形式)参加します。後者は、グループ毎にテーブルを寄せ合わせ(これを「島」と呼びます)いくつかの島が会場に存在する方式です。(島

    • オンライン研修の可能性(2)

      前回は、コロナ禍での新しいスタイルであるオンライン研修について、まずは、人材育成の現場における、これまでの背景をご紹介しました。 今回は、オンライン研修のスタイルについて、運営(企画)側サイドからの現状をご紹介をしていきたいと思います。 オンライン研修というと、多くの方がイメージされるのは「ZOOM」などに代表される、受講者個人がPC(またはタブレット)を通じて参加するものが多いのでは?と推察します。これは、企業内の研修に限らず、児童、生徒、学生がオンラインで受講するケー

      • オンライン研修の可能性(1)

        今回から、コロナ禍で一気に広がりを見せる業務のオンライン化について、ご案内したいと思います。現業の中でも、様々な仕事をオンラインでも置き換えられるのではと試行錯誤が続いていますが、社会人の企業内研修もその最たるものとして、大きな変化を迎えています。 めだかの学校でも、オンラインによる研修が行われており、私もお手伝いすることがありますが、その中で気づくことも非常に多いです。 前回、オンラインミーティングの限界をご紹介しましたので、今度は逆の立場で「可能性」を考えたいと思いま

        • 心理的安全性(番外編)オンラインミーティングの限界

          今回は、コロナ禍ですっかり定着したオンラインミーティングについて、心理的安全性と絡めて整理してみたいと思います。 今年(2020年)の初めには、想像もしていなかった世界が広がっており、新しい生活様式に合わせてビジネスの世界も変わりつつあります。 めだかの学校においてもそうですが、例えば、ミーティングなどはオンラインでの開催をせざるを得ない状況に追い込まれました。 いろんなタイプのミーティングを行いましたが、良かった点もありますし、改めて対面での良さを再認識することとなり

        オンライン研修の可能性(3)

          心理的安全性(7)ゴールはどこにある?

          心理的安全性について整理をしてみましたが、そもそもの目的は、 「組織をひとつにまとめられる魅力的なビジョン」、「斬新なサービスのコンセプト」を生み出すには。。。というところにありました。 かつ、これらは経営に不可欠であるにもかかわらず、アウトプットが難しいと多くの皆さんの声を聴いて体感しています。 それを促進するのが「心理的安全性」であり、具体的な手法や自己と他者との違いを認識しあうことで、十分に発揮できるということもご案内しました。 では、心理的安全性は、参加してい

          心理的安全性(7)ゴールはどこにある?

          心理的安全性(6)タイプを見極めよう!

          前回はブレインストーミングの話しをご案内しましたが、ルールが分かったとしても実践してみると難しいこともありますね。(現場でも良く目にします) ですので、発想さらに促進するため、追加で配慮すべき内容をご紹介します。 それは、互いの間合いについてです。コミュニケーションのテンポとも言うべきでしょうか。 例えば、コミュニケーションのテンポは、大きく分けると二つに分かれます。ここでは仮にタイプAとタイプBとします。 ★タイプA テンポよく話すのが好き。話しながら考えることを好

          心理的安全性(6)タイプを見極めよう!

          心理的安全性(5)ブレーンストーミングのお作法

          アウトプットを出すための「場を作る魔法のルール」ということで、良く知られているものでは、 「KJ法」、「SixHat」などツールを使ったものなどが挙げられます。 「KJ法」は思ったことを付箋に張り出して、整理していくやり方です。これは、職場などでも実践したことがあったり、無意識に「付箋に書いて張り出してみて!」と同じような手法を使われている方も多いのではないでしょうか? 他にも「会議のルール」を模造紙(ポスター)に書き出して貼ってあったりすることも良くありますよね。

          心理的安全性(5)ブレーンストーミングのお作法

          心理的安全性(4)人間の欲求に寄り添っていこう!

          心理的安全性を実現する上で、場を作ることの重要性は前回ご案内しました。 でも、そうは言っても「場づくり」は進展しない場合があります。 上手くいく場合は、「アウトプットを出す」→「その為に場づくりが有効」という成功体験を持っている人がいたり、実際にその方がリードしている場合が多いと言えます。 この成功体験は、何もビジネスの場である必要はないのです。むしろ、友人達との食事や遊びの場であったり、家族や親せきの団欒の場でもいいのです。楽しい雰囲気だと何か意見(自分は、こう思う)

          心理的安全性(4)人間の欲求に寄り添っていこう!

          心理的安全性(3)「場」を確保しよう!

          高いアウトプットを出すために他者が関われること。 言い方を変えると、他者の関わり無くしては高いアウトプットが出せないといえるのではないでしょうか? 心理的安全性については、以前にもご紹介したとおり、学術的なアプローチもありますが、今回は、(自己流による)私の肌感覚でのお話を中心にご紹介をします。 「心理的安全性」が実現している状況は、振返ってみると、いくつか共通点があります。 最初に取り上げるのは、(複数の人で成り立つのが前提として)「場」の空気感が良いということです

          心理的安全性(3)「場」を確保しよう!

          よもやま話★50歳を過ぎたら意識して!

          今回は、よもやま話として、めだかの学校のテーマから少し外れたお話しを。 先般、私事ですが帯状疱疹に罹ってしまいました。 両親共、罹っていたのを思い出しましたが、自分には関係ないものだと考えておりました。 土曜日の夜からひどくなり、日曜日は医者に行けず痛みをこらえて、月曜日の朝一番で病院(皮膚科)へ行くことに。(日曜日の夜は激痛で眠れませんでした。) 私の場合、臀部に発症したのですが、その部位はあまり症例がないのか、先生は最初、アテローム(粉瘤)と診断され、危うく点滴を

          よもやま話★50歳を過ぎたら意識して!

          心理的安全性(2)成功のコツは解ってはいるけど。。。

          良いアウトプットを出す為にはどうするか? これは、多くのビジネスパーソンにとって、常に付きまとうテーマだと考えています。 個人的には経験上、新しいビジネスを生み出すことにも共通していることだと感じます。 では、その本質は何なのでしょうか?今回は、スタートアップを例に考えてみたいと思います。 それは、考えていることを外(世)に出してみるということです。外に出さないと良いのか悪いのかも判断できません。(多くの人は、自分で蓋をして、出さないまま終わっていることも多いのではな

          心理的安全性(2)成功のコツは解ってはいるけど。。。

          心理的安全性(1)人はなぜ、アウトプットに差があるのか

          私がこの「めだかの学校」でビジネスパーソン(経営者を含む)生徒さんと議論をしたり、アウトプットを整理したりするときに気づくことがあります。それはやはり「良い成果」が出せるかどうかです。 良い成果とは、「組織をひとつにまとめられる魅力的なビジョン」かもしれないし、「斬新なサービスのコンセプト」かもしれません。 人によっては「なんか、すごくワクワクしてきました。早速、(家に)戻って頭の中を整理します」といった、本人のきっかけを引き出すことが成果の場合もあります。 私がお手伝

          心理的安全性(1)人はなぜ、アウトプットに差があるのか

          論語と算盤(7)順境と逆境は存在しない?

          この著書の中で考えさせられることは多いのですが、(人生の)成功と失敗、順境と逆境など、多くの人が悩めることについても分かりやすく触れられています。 共通しているのは、他責(他人の責任)にするのではなく、自責で考えること。 また、理論で考えるよりもとにかく実践してみるということ。 そして、他人を思いやるというということ。 その為に、常に道理(孔子の教えである論語)を念頭に行動をすべきであると結んでいます。 渋沢栄一は、順境も逆境も「自身の行動がそういう境遇を作り出して

          論語と算盤(7)順境と逆境は存在しない?

          論語と算盤(6)コロナ禍の今だからこそ読みたい

          渋沢栄一のこの著書に出会ったのは、数年前ですが、読み返したり、輪読会で取り上げたりする際に、毎回、何かしら気づかされます。 当時、気づかなかったことでも、 ・自身の経験値が増えた ・環境が全く変わってしまった ・他者の見方から新たな解釈が生まれた などによって状況が変わっているからなのでしょう。数多くの事例がちりばめられていますが、そのベースとなる論語の影響力についても改めて驚かされます。 500以上の会社設立をはじめ、経済界や日本に大きな影響を与えた渋沢栄一の偉

          論語と算盤(6)コロナ禍の今だからこそ読みたい

          論語と算盤(5)何度も繰り返し問いかけていること

          以前にもご紹介しましたが、この本の不思議なところは、1916(大正五)年に出版されたにもかかわらず、読んでいて古さを感じさせないことです。 ただし、物価が「茶碗が一個10銭、たばこ盆が1円」というところや、近い将来に次の戦争が来ることを想定しているところは、当時を偲ばせてはいますね。 個人的には、現代の経営管理の源流である、フレディリック・テイラーの科学的管理法が「最近発表された」という一文に、「おおー」と思わされました。 同じく、当時も「最近の若者は。。。」というフレ

          論語と算盤(5)何度も繰り返し問いかけていること

          論語と算盤(4)思わず納得、人物の観察法

          渋沢栄一は、「門戸開放主義」を抱え、晩年になっても多くの人と接しながら、国家の繁栄に寄与できないかと日々活動されたそうです。 飛鳥山(現在の東京都北区)の私邸には、朝6時から多くの人が面談を求めて列をなしていたそうです。(もちろん、いろんな人がいたようで、中には個人的な陳情も多かったそうですが) 今回は、人物の観察法(第1章「処世と信条」)についてご案内します。 私も、これを読んだとき「確かに。。。」と思ってしまいました。輪読会でも、印象に残ったとお話しをする方も少なく

          論語と算盤(4)思わず納得、人物の観察法