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不安障害OLの☆メンヘラ文庫紹介②

不安な気持ちから脱するヒントを得たくて、今までほとんど本を読んでこなかった私が本を読むようになりました。

メンヘラOLの私が、読んで助けられた本たち(=メンヘラ文庫)を紹介します。休職中は暇で本を読み漁っているので、随時更新予定です。


ということで、2回目のメンヘラ文庫紹介です!個人的には、めっちゃ読みやすくておすすめ!というわけではないのですが、すごく勉強になったので記録に残します。


❁愛するということ エーリッヒ・フロム 著  鈴木晶 訳

おすすめしたい人:孤独感を感じている人。自分のことが嫌いな人。パートナーとの関係に悩んでいる人。


これまで「自己肯定感高め彼」というタイトルで、私と彼との出来事を記事にしてきましたが、彼とはずっと仲良し、いつでもハッピー☆というわけではありません。

私は不安障害になってから、彼の言動に敏感に反応してしまってギクシャクした期間もありましたし、一緒にいることがつらいと思ったりとか、自分が束縛っぽいことをしてしまって自責の念にかられたりとか、色々ありました。(現在進行形で。)

そんな彼とのよい距離感や関わり方のヒントを得たくて、こちらの本を読んでみました。同じような悩みを抱えている方におすすめです(^O^)



著者のフロムさんは、冒頭から「愛は技術であり、知力と努力が必要である」と言っています。

私は自分のことが嫌いで、自分を愛することができません。だから他者のことも愛することができないんだ、と考えていたのですが、この一文から、私も愛について学べば人を心から愛することができるのかも・・と思えました。


愛を学ぶには、医療や工学を学ぶのと同じように、

①知識を得ること

②実際の体験を積むこと

③自分にとって究極の関心ごとであること

という3つの要素が必要らしいです。

人は、恋は落ちるものだとか、愛すより愛されたい と思っていて、愛は学ぶものではない、学んだからといって仕事のようにお金になるわけではないし・・と考えて学ぼうとしないんですね。私もそうでした。


じゃあ フロムさんが言う「愛」ってなんなの?という話なのですが、私なりにまとめると

愛 = 与えること + 配慮・責任・尊重・知 を持っていること

ということでした。

これだけではよくわからないので、引用しつつ解説してみます。


与えるとは:

ただ物をあげることではなく、自分の中に息づいているものを他者に与えることです。「自分の中に息づいているもの」とは、自分の喜びや興味、知識、ユーモア、悲しみ などです。

与えるという行為により、自分は生命力にあふれ、惜しみなく消費し、いきいきしていると感じることができます。

そして、いきいきするのは自分だけではありません。与えることで、他者の中にも必ず何かが生まれます。そしてそれは自分に跳ね返ってきます。

よって、「与える」とは、他者をも与える者にすることであり、互いに相手の中に芽生えさせたものから得る喜びを分かち合うこと ということです。



そして、「与えること」のサポート役になるのが、配慮・責任・尊重・知 の4つです。

配慮:愛する者の生命と成長を気にかけること

責任:相手の精神的な求めに応じること(しかし依存関係になるわけではない)

尊重:愛する人が、私のためではなくその人自身のために、その人なりのやり方で成長してほしいと願うこと

知:自分自身への関心を超越して 相手の立場に立ってその人を見ることができること


これら4つのことができてはじめて、本当の意味で「与える」ことができる ということでした。

フロムさん、人生何回目なのでしょうか。愛について学ぼうとか考えもしなかったけど・・本当にその通りだな、人に与えることができるこそ、愛し愛される人だなぁと思いました。


ちなみに私が苦手なのは「尊重」です。パートナーにかかわらず、人に対して見返りを求めがちだし、心の底では「自分のためにこれやってほしいな・・」とか思っちゃうし。。

あとは 他者に与えることで、自分はどんどんちっぽけな存在になるような気がして与えることも苦手でしたが、これを読んで、「本当に豊かな人はたくさん持っている人なのではなく、たくさん与えられる人だ」とわかりました。



本の通りの完璧な人にはなれないと思いますが、今よりもうちょっとカッコいい大人になれるように努めていきたいと思いました(^O^)




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