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切なく心ときめく恋ばな~花束みたいな恋をした

編集部のエイミーです。
「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」。
そんな思いで映画と映画館愛を語ります。

遅まきながら、菅田将暉と有村架純主演の映画「花束みたいな恋をした」を見てきました。

大好きな広島のまちなか映画館「サロンシネマ」での鑑賞です。
座席の前には、映画の名セリフが書かれていて、これから始まる物語へと導いてくれます。

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終電を逃したことをきっかけに出会った山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。
音楽や映画、本などお互いの趣味の話をするたびに好きなものが嘘みたいに一致します。
出会ったのはまるで必然だったかのように、あっという間に恋に落ちる2人。
何をするにも意見が一致し、お互い尊重しあって、誰の目から見てもうらやましいほど仲の良い恋人同士。
でも一緒に生活する中で、少しずつ心の変化が生まれてきます。
どこにでもいる若い男女の忘れられない5年間が、まぶしいほどのきらめきと切なさで表現されています。

大事な話をファミレスでしたり、やりたくない仕事をしてストレスがたまったり、別れた後も一緒に生活したりするなど、現代の若者の生活を細かく描くことで、まるで友達の恋愛体験を見ているかのような錯覚に陥ります。
殺人事件や衝撃的な展開など一切ありません。
でも、切なくキュンと心ときめく恋愛物語にグイグイ引き込まれ、あっという間に2時間が経ってしまいました。
映画館を出た後、「あんなに気の合う2人は別れてしまったんだ」と寂しい気持ちに。
その時、タイトルを思い出します。
「花束みたいな恋をした」
そうか! この恋は花束のように可憐で華やかだった。
そして後で思い返してもワクワクするような恋だったんだ、と嬉しい気持ちになりました。

【アカデミー賞豆知識】
第93回アカデミー賞の発表・授賞式が4月25日(日本時間26日)にありました。
受賞者には「オスカー」の愛称で親しまれるトロフィーが贈られます。
このオスカー像、一体誰の名前なのでしょうか。
諸説あるようです。
アカデミー賞事務局のマーガレット・ヘリックさんが事務局に届いた像を見て、「自分のおじさんのオスカーにそっくりだ」と言ったことがきっかけだったという説。
女優のベティ・デイヴィスが初の主演女優賞を受賞した際、客席にいた夫のハモン・オスカー・ネルソンに向かって、「オスカー、やったわよ!」と叫んだことから広まったという説。
いずれも定かではないようですが、ささいなことをきっかけに、世界中で親しまれる名前になるなんて、とても映画らしいエピソードですね。

(編集部・エイミー)


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