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猫を拾いに/川上弘美
図書館本から、川上弘美さんの
「猫を拾いに」を拝読📖しました。
(2021,10,6 読了)
本書は、読書オプチャでの今月の課題図書。
21篇の物語が収録された短編集です。
川上弘美さんの著書は今回が初読ですが、母のオススメ作家でもあり、いつか拝読しようと思っていた作家さんだったので、課題図書で上げられ嬉しく思いました。
本書は、全体的につかみどころのない雰囲気です。
最後までよく分からないまま終わる物語があったり、共感できる物語があったり、心温まる物語があったり。
強烈なインパクトというよりも、フラットで心地よい本だと感じました。
生きていく上で、自分の身に起こることの意味を考えることも大切だとは思いますが、時には意味付けできないことがあってもいいのではないか。
ただ、目の前に起こったことをフラットに受け容れれば心はいつも平穏にいられると本書が教えてくれているような気がします。
「地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを1周する旅が無料でついてくる。」
(「旅は、無料」より)
胸にスーッと沁みた言葉。
視点を変えると世界は一変します。
自分の人生を平穏にするも、荒波のようにするも、やっぱり自分次第なんですよね。
川上弘美さんの世界は、不思議で優しい。
21篇の中で特に共感できたのは「旅は、無料」と「金色の道」、特に好きだったのは「九月の精霊」でした。
川上弘美さんは他の著書もまた拝読していきたいと思います。
そして、今回は少し遊び心を交えて読書をしてみましたが、その件に関してはまた後日改めて。
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