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赤い手袋の奇跡/カレンキングズベリー


#酒井駒子  さんの装画に魅せられて、母が図書館から借りてきてくれた #カレンキングズベリー の著書、 #赤い手袋の奇跡 シリーズ全3作を拝読しました。

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3つの物語に共通することとして、傷付いた者同士が偶然に繋がり、クリスマスに奇跡が起きます。
奇跡の根底にあるものは”愛を信じる”ということ。
そして、偶然などではなく必ずそこに意味があることに気付かされます。


一作目の主人公ギデオンの純新無垢な愛。
二作目の主人公マギーが知ることになる真実の愛。
三作目の主人公サラの自分の経験が人を助ける愛。
全て愛に溢れた物語です。


これはフィクションですし、聖書のお話しとかも出てくるので少しスピリチュアル寄りではありますが、この殺伐とした世の中で優しく心温まる物語から学ぶことはとてもたくさんありました。


「真実の愛をもとめるんだよ、マギー。だって真実の愛は必ず見つかるから。」
(赤い手袋の奇跡 マギーの約束の本文より抜粋)
真実の愛を信じられないマギーに少年が残した言葉です。

真実の愛。
それは、無償の愛。
人からの見返りを求めているうちは、真実の愛を知ることは出来ません。
ただ、真実の愛を知るとそれはしっかり自分の元へと戻ってきます。


「それよ、ベス。愛を見出す秘密。それをあなたの目から離さず、あなたの心の内に守れ。
旧約聖書の箴言四章二十三節。」
(赤い手袋の奇跡 サラの歌の本文より抜粋。)
真実の愛を見出す秘密は、自分の心が本当に喜ぶことに従うこと。
上っ面の喜びや幸せではなく、その奥底にある本当の幸福を知ること。


物語はそれぞれで完結するのですが、三作全て読み終わった時に、大切なものが何かをしっかりと学べるのだと思います。


そして、このシリーズを更に良いものにしてくれているのが酒井駒子さんの装画。
本書に挿絵はないのですが、登場人物は酒井駒子さんの絵でイメージ出来るくらいに、酒井駒子さんの絵と物語がピタリとマッチしています。


こちらは、手元置いて何度も再読したい。


最後に、サラの歌の一文で締めたいと思います。

「信じる心を取り戻すのに、遅すぎることはない。
正しい道にたどり着くのに、遅すぎることはない。
愛を取り戻すのに、遅すぎることはない。
もう一度やり直すのに、遅すぎることはない。」







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