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悪魔とプリン嬢/パウロ・コエーリョ、旦敬介(訳)




積読本📚の中から、パウロ・コエーリョの著書
「悪魔とプリン嬢」を拝読📖しました。
(2022,2,10 読了)







「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」、「ベロニカは死ぬことにした」に続き、1週間で人が自分の運命を受け入れるまでを描いた三部作の完結となるのが今回の「悪魔とプリン嬢」です。








「条件さえ整えば、地球上のすべての人間が喜んで悪をなす」



悪魔にとりつかれた旅人がこの恐ろしい考えを試すために田舎の平和な街にやってきます。
そして、試すために協力を求められたのは田舎の平和な街で唯一の若者プリン嬢。
この2人の1週間を描いた物語です。
今回のテーマは「善」と「悪」。





「善」と「悪」は紙一重。
「善」と思い込んでいるものが実は「悪」かもしれない。
いや、本当は「悪」だと薄々気付いているのに自分を正当化するために「善」だと自分に言い聞かせて、言い訳していることがあるかもしれません。
そして、みんなが「善」と言うからそう思い込むようにしていることもあるのではないでしょうか。





自分の人生を不幸にしているのは環境や起こったことではなく自分自身であって、自分の不幸を他責していると心は「悪」でいっぱいになってしまいます。
この感想を書きながら自分に思い当たる節がありすぎて、ズーンとなりました。
心が「悪」でいっぱいになる前に気付けて良かったと思います。



すべては抑えるかどうかにかかっていた。そして、何を選ぶかに。
問題はそれだけだった。





私が抑えないといけないもの。
我欲・自己否定・承認欲求。
それらを抑えた上で、私は自分が本当に幸せになれる道を見極めて選ばなくてはいけないと改めて心に誓ったのでした。



パウロ・コエーリョさんの著書は、キリスト教の思想が色濃く描かれていますが、生きるための大切なことがたくさん散りばめられているので、読む度に気付かされることが多いです。
まだ他の著書もたくさん積読しているので、どんどん拝読していきたいと思います。



余談ですが、私は平尾香さんの装画が好きなので文庫で購入しました🤗





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