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無辺世界/銀色夏生




積読本📚の中から、銀色夏生さんの
「無辺世界」を拝読しました📖´-
(2022,7,18 読了)







銀色夏生さんが30年以上前に書かれた初期作品と書き下ろし作品を収録した1冊。
詩・掌編小説・イラストなどがふんだんにギュッと詰め込まれた宝箱のような本です。




区切りのないどこまでも広くひろがるくうかん。そこにいろんな人がいて物があって、近くにも遠くにも存在して、そして、とりとめもなくて、自由な感じ。
Q&Aより


巻末のQ&Aで銀色夏生さんが「無辺世界」というのをこのように語られていました。
ふわふわっといろんなものの存在があるのだけど雑多な感じではなく、言葉の意味を理解してもしなくてもいいんだと肩の力が抜けるような物語や詩でした。



なんていうんだろうな。。。
拝読している間は、現実世界からスパッと切り離してくれるような、夢の中へ誘われるような感覚になっており、読了後は例えるならアロママッサージを受けた後のように夢見心地のまま少しずつ現実世界を受け入れていく感じ。




母は、
「読書でリアルのドロドロした部分はあまり必要としない。読書の時くらい夢を見ていたい」
と言います。
私はリアリティのある物語も好きですが、母の言葉に一理あるなとも思います。
リアルな世界では、疲れることがたくさんある。
そんな時は、本書のように夢の中へ誘ってくれるような1冊を手元に置いておくことをおすすめします😊




青春時代に銀色夏生さんの詩と写真が大好きで、恋に恋していた私のお気に入りの作家さんでした。
大人になっていつの間にか銀色夏生さんから離れていったのですが、最近また拝読したくなってちょこちょこ買い集めているところです。
久しぶりに拝読して、改めてやっぱり私は銀色夏生さんの世界観が好きなんだと思います。








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