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君たちはどう生きるか/吉野源三郎





積読本📚の中から、吉野源三郎さんの著書
「君たちはどう生きるか」を拝読しました。
(2022,6,24 読了)





先に漫画版を拝読して、原作もぜひ拝読したいと購入し積読📚になっていたのですが、今回読書系LINEオープンチャットの6月課題本になったので引っ張り出して拝読しました。






漫画版より更に細かく描いてありますが、小難しいわけではなくとても読みやすかったです。
読み進めていくうちに自分も主人公コペルくんと一緒に体験し、学びを得ているような感覚になりました。
叔父さんがコペルくんのために書いたノートには、現代でも通ずる大切なことがたくさん書かれています。

自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることが出来ないでしまう。大きな真理は、そういう人の眼には、決してうつらないのだ。




「自分らしく生きる」という言葉が、たまに独り歩きしてしまっているように感じることがあります。
「自分本意」と「自分本位」がごちゃ混ぜになってしまっているというか。
と言いながら、私もどう違うのか上手く説明できるわけではないのですが。




「自分本意」🟰「自分らしく生きる」ことだと私は思います。
「自分らしく生きる」というのは、自分の心に従って生きるということ。
でもそれは表面的に浮かんでいる欲とかではなく、心の奥底にある本当に自分が求めているもの。
その違いをしっかり踏まえた上で、「自分らしく生きる」ということをきちんと考え直す必要があるのだと思います。




そして、「自分らしく生きる」ことができているのは自分の力だけではないことも忘れてはなりません。
全く誰の力も借りずに生きていける人なんて誰ひとりとしていないのだから。
コペルくんは、身近に起きることからそういうことを少しずつ学んでいきます。
そして、叔父さんが書き溜めてくれたノートを読んで自分がどのように生きたいかを明確にしていきます。



僕は、すべての人がおたがいによい友だちであるような、そういう世の中が来なければいけないと思います。人類は今まで進歩して来たのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。
そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。




このコペルくんの想い、綺麗事だと片付けてしまったらそれで終わり。
大抵の人がこんな風に平和で平穏な世の中を考えたことあるはずです。
ただ、大人になるにつれそんな純真な気持ちを忘れてしまった、忘れさせられてしまった。
世の中は進歩しましたが、残念ながら未だに全ての人がおたがいによい友だちでいられるような状況にはなっていません。
戦争はなくなっていないし、ネットの普及により小さな争いもそこらじゅうにあるような状態です。




一人一人が、もう一度純真な想いを胸に抱けるようになっていければ、もう少し世の中はまともになるのかもしれません。
先ずは自分からですね。
人々がおたがいによい友だちでいられるために自分ができること、自分の生きる道を明確にしていきたいものです。







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