見出し画像

古家具や古い家が好きな理由





築古物件が好み

我が家は古い家具や雑貨が多いです。
住んでいるのも、築古物件。

ここしかないから住んでるのではなく
古い物件を探して住んでます。
賃貸に住み続け、引越しをした回数は
十数回。その中で新築物件に住んだこともありますが、たった1度だけ。

とてもスタイリッシュでカッコよかったんだけど
いくら住んでも自分のうち、と思えなかった。
面白いです。友人は気に入っていたみたい。

都内の築100年のアパート物件に住んでいたこともあるし、とにかく引越しマニアです。
で、わかったのは、古い物件には居心地のよさがある、同じ時間の流れがゆっくりと感じること。

あくまでも、独り言ですので、
新築が好きな方もいるでしょう。うちの母は
新築にしか住んだことがないらしい。
好みってありますよね。

アンティークとの出会い


人生最初の仕事はアンティークと輸入雑貨店でした。もう30年も前の話。

まだ、古民家をリノベーションしたりする発想が珍しい時代に、古い日本の家一棟を改造して、
半地下や中二階がある、見たこともない面白い作りをしたアンティークショップ。

店内にびっしりと並んだアンティーク家具は圧巻で
田舎だったので余計に目立つしカリスマ性がありましたね。知らない人はいなかったくらい。
今思えば、アンティークショップの先駆け的な存在でした。

思い返せば経営陣の中でも時代のセンスのある専務がいました。
当時はそのへんにいるおじさんにしか見えなかったけど(失礼)30年前以上も前から輸入アンティーク家具に目をつけ、ショップとして古民家をリノベーションするアイデアは色褪せるどころか、今ではメジャーになりました。

どこか近寄りがたさもありましたが審美眼がある人だったと記憶してる。

わたしは当時
どうしてもその店で働きたくて、募集の張り紙も出ていないのに直談判したら、たまたまスタッフになることができたんです。


ゴリ押し、若さゆえの無鉄砲さ。


あんなに無理に入れてもらったのに
当時は、アンティークとか全く無知でした。
失礼にもほとがあるけど。雇ってくれただけで
感謝してます。


興味はあったけど、なんとなく好き。くらい。
ただ毎日色々な家具を見るうちにアンティークっていいなと思い始めてきて
気づけばコレクションし始めたという流れです。

毎日、アンティーク家具に囲まれて幸せで
仕事に行くことがただただ、楽しみでした



アンティークの魅力




では何が魅力なのか。
ただ古いだけでは?

旧岩崎邸のドア  東京都台東区

以前、上野にある旧岩崎邸に行ったときに見た、
ドア。江戸から明治になり、西洋文化が入って来た頃に作られたもの。


人の手によって作られた建具や家具、道具は、
使われなくなっても尚、存在していて
作った本人もいないのに、作品は生き続けているところにロマンを感じるんですよね。

日本家屋だってそう。


作り手の思いや作品へのこだわりがあって
人の体に合わせて木がカーブしている椅子も。
丁寧に作られたものって時代を超えるんです。
壊れても直して使えます。


新しいものもいいけど
古いものにしかない魅力がある。木が傷ついたり金具が錆びたりペンキが剥げたり。それがもう、全部が佇まいになり雰囲気になる。


新築の家は建てた瞬間が最高値

わたし、新築の家に全く興味がないんですけど
理由は、新築時が一番最高の状態で、時間の経過と共に傷ついたり汚れたり、剥げたりすることが
マイナスになるから。

素材にも関係しますよね。
ビニールやクロスは古くなると劣化する。
だからピカピカしてるものが苦手。
木や鉄や真鍮は味になるけど。


あえて価値とかで言えば
価値が薄れていく、と捉えられるからですね。
人間でも、若い頃が一番、という考えに似てます。
女の価値は30まで、なんて
今は死語ですよ。

だけど、中古より少しでも新しいものの方が売れるし確かに市場価値を見たら、新しいもの至上主義なのは、残念なところ。


中にはレア物件で、価値が下がらないどころか
デザイナーズやなんかで
文化遺産的な立ち位置になるものもありますが。
原宿の同潤会アパートとか。今はカタチを変えましたけど、昔の同潤会アパート、古びた感じが大好きでよく通いました。


ステンドグラス England


また、古い物遍歴について書いてみます。
現在のアンティークの仕事についてはこちらです。


古い物好きな方、そうでない方も
ここまでお読みくださりありがとうございます


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?