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【芳香用です】100均のアロマオイルと精油は別物です【体には塗らないで】

こんにちは

2020年から継続している出来事をきっかけに
世の中の流れがめまぐるしく変化し
常に混沌とした状態が続いておりますが、

少しでも心穏やかに過ごせるよう、『癒し』が
クローズアップされています

リラックスや精神集中に用いたり、
抗菌作用がある「精油」を薄めて
マスクにスプレーしたり、
掃除などに使ったりするようになった、という方も
多くいらっしゃるでしょう

ストレス社会の今、精油を使うアロマテラピーの
薬理作用が再認識されつつあると感じています

以前は輸入品がほとんどでしたが、
近年は国産の樹木や柑橘類から抽出した
国産精油も増えています

アロマも癒しに一役かいますが、
最近のサウナブームで、ロウリュの知名度も上がり
アロマに興味を持たれる方が増えていると
ちら聞きしました

当noteでは、
アロマテラピーアドバイザーの資格を所有している
私が、安心安全にアロマテラピーを
気軽にお試しいただけるよう、呼びかけております

今回は、100均で売られている
アロマオイルについてのお話しです

アロマテラピーについて

精油の成分に自然治癒力を高める作用が
認められているため、
さまざまな種類の精油の中から、
自分の不調に合うものを選んで使えば、
症状の変化が期待できます

精油の作用を身体に取り入れるための方法は
代表的なものを2つ挙げてみます

匂いをかぐ芳香と、
希釈した精油を身体に塗るトリートメントです

他の方法は、こちらをご参照ください

1つ目の芳香は、
ティッシュペーパーに少量を染み込ませたり、
アロマディフューザーなどで精油の香りを
漂わせることにより、
香りをかぐと緊張をやわらげたり
イライラした気持ちを静めるなど、
感情をコントロールすることもできます

近年では、認知症予防など、脳に働きかける作用が
あるという研究報告もされており、
シニア世代にも日常的にぜひ取り入れていただきたいと
思っています

2つ目は、希釈した精油を顔や脚などに塗り、
手で優しくトリートメントする方法です

精油が肌内部に浸透して潤いを高めたり、
筋肉の疲労を癒す作用があります

ただし、100均などのアロマオイルでは、
これらの作用は一切期待できません

100均のアロマオイルは要注意!!精油とアロマオイルはまったく違う

最近、とある100均に行きました

精油と同じようなサイズ感で売られている
アロマオイルが陳列されておりました

ここで気をつけていただきたいことがあります

この100均のアロマオイルと、本物の精油は
まったく別物
だということを知っていただきたいのです

アロマテラピーを勉強したことのない方は、
この100均のアロマオイルと、本物の精油の区別が
できていない場合が多いと思います

精油は植物から抽出した100%天然由来のもので
植物オイルで希釈すれば、肌につけることができます

それに対し、100均などで売られているアロマオイルは
香りを楽しむための商品で、
精油以外の成分も含まれています

しかし、これら二つとも同じようなサイズですし
茶色い瓶に入っていますので
同じものだと勘違いしてしまいそうになりますよね

外見が似ていたら、アロマテラピーにも使える、と
思ってしまいますよね

香りを楽しむだけならいいですが、
直接肌に塗って身体のケアに使うのは危険です

日本での精油は"雑貨扱い"

日本での精油の扱いは、医薬品でも化粧品でもなく
雑貨扱いで、統一した成分表示の決まりがありません

さらに日本では、
精油を「アロマオイル」と呼ぶ方もいらっしゃり
より混同しやすいのだと思います

100均のアロマは芳香剤のようなもの

精油と勘違いされやすい、
100均などで売られているアロマオイルは、
パッケージなどに表示されている内容について
知っていただきたいです

精油の原料は、植物の花や葉、果皮などです

それを蒸留などの方法によって抽出しており、
植物性原料100%。成分無調整のオイルとなっています

例えば、
ラベンダーから蒸留によって抽出された精油ならば
成分表示に記載されるのは抽出部位である
花、葉だけです

その一方で、100均などで販売されている
アロマオイルの成分表示には
水、界面活性剤、香料、エタノール、防腐剤
などと明記されています

100均などで売られているさまざまな成分が入っている
アロマオイルの類は、芳香浴のみで使用すべき
だと
思います

本物を100円で売れるはずがありません

本物の精油を作る際、主に蒸留によって抽出されるため

精油1kgを得るために、
ラベンダーなら花穂を100〜200kg、
ローズなら花を3〜5tも必要とするそうです

大量の原料植物から、
ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスなのです

それが、100円で売れるはずがありませんよね

天然香料と人工香料

表示を見ても、このアロマオイルの香りの原料に
天然香料と人工香料、どちらが使われているかは
判別できません

界面活性剤は、肌への浸透性が高いため、
肌トラブルを起こしやすい面もあります

また、人工香料の成分は低分子であるため
皮膚に吸収されやすく
アレルギーを引き起こすこともあります

化粧品に添加される防腐剤でさえ、
肌に炎症を起こすことがあるのです

しかも化粧品のように
理化学試験も行われていないので、
安全性が担保できない以上、
肌につけるのは避けていただきたいです

精油を買うときは、成分表示をチェックしましょう

最近はインターネットで購入することも
可能になっておりますが、

本物を選ぶための方法をお伝えいたします

成分表示に、
必ず『精油』か『エッセンシャルオイル』なのかと
書かれています

裏面には『学術名』や『抽出部位』、
『抽出方法』、『原産国』を表記している
メーカーがほとんどです

例えば、

【真性ラベンダーの場合】
Lavandula angustifolia
抽出部位:花・葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
原産国:フランス

そして、価格も大切です

『精油』の種類にもよりますが、
販売価格は安くても柑橘系で
約1千~2千円の価格帯です

そもそも本物はものすごく少量しかとれず、
高価なものです

あまりに安いものは『ちょっとおかしい』と
思ったほうが良いです

つまり、精油」と書いてあっても、
極端に安いものは要注意だということです

『精油』という表示なのに、
非常に安い商品があって
販売元に問い合わせたことがあります

『皮膚に使用してはいけない精油』との回答で
理由は教えてもらませんでした

安全に使えば『精油』は肌に塗れる、という
常識が崩れております

極端に安い精油は、
農薬を使用した植物から作られている可能性があるため
香りを楽しむのはいいが塗布しないほうが良いです

本物の精油を選ぶなら、ケモタイプ精油がオススメ

精油は品質が上がるにつれて価格も高額になります

さらに効能にこだわるなら、
成分分析がされて構成比率がわかっている
「ケモタイプ(化学種)精油」があるメーカーを
選ぶと安心です

私は、以前お世話になったアロマスクール時代から
スクールでも使っていたプラナロムの精油を
使用しています

こちらもケモタイプ精油なので
安心して使うことができます

お値段がそこそこしますが、
今も以前も、ずっとこの精油を使用しております

本物の精油は、育った環境により成分が変わる

同じ植物でも育った環境によって含まれる成分が
変わるため、効果効能に違いが出るのです

代表的なのはローズマリーの精油です

3タイプあり、例えば
『シネオール』なら鼻やのどの不調に、
『カンファー』なら筋肉や神経に働きかけるなど、
効果も異なります

フランスではそれぞれの特徴を医療の中で
役立てているのです

例えば品名に「ローズマリー」ではなく、
「ローズマリーシネオール」などと書かれていれば
違いを認識して販売している証拠です

そのようなメーカーなら安心して購入できます
ケモタイプは香りが奥深いので、
違いを比べてみるのも面白いですよ

ネットの誤情報、間違った使い方にも注意

たとえ安全な精油が買えたとしても、
使い方を間違えると危険です

ネットなどで驚くような使い方が広まっていることに
びっくりしてしまいました

例えば、マスカラにラベンダーの精油を入れると
まつげが伸びるという話を聞いた時、
『えっ!?』と信じられませんでした

精油が目に入る可能性のある使い方は言語道断です
絶対にやってはいけません

また、マスクスプレーを手作りされる方が
いらっしゃいますが
100均などで売られている人工的な化学成分でできた
アロマオイルを直接マスクにたらしてつけると
肌がかぶれたり、化学成分を吸い込むことにより
呼吸器に不調をきたす恐れがあるため
やめておいた方がいいよ、と言いたいです

もしマスクスプレーを作るなら、
無水エタノールとケモタイプ精油で作るべきです

正しい知識を身に付け、それぞれの目的に合わせて安全に楽しんでいただきたいです

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

精油は天然成分100%のものなので、
成分として香料や界面活性剤などの記載があれば
精油ではありません

・精油なのか、エッセンシャルオイルなのか
・抽出部位、抽出方法、原産国が書かれているか

また、溶剤などの成分が入ったアロマオイルは
精油に比べて価格が安いです
しかも、天然成分ではなく、
人工的に作られた香料を使用している場合が多いため
安価で売ることができるのです

ただし、
この100均アロマオイルがすべて悪者、
というわけではありません

アロマテラピーによる効能を求めずに、
香りを楽しむだけなら問題はありません

あくまでも、芳香剤としての目的でのみ
使用していただけたらと思います

大事なのは、アロマオイルと、精油の違いを
理解して選んでいただくことです

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