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女性ひとり起業家応援① 『個人事業主か?法人か?』- (1)私の起業体験

◇個人事業主か?法人か? - 最も多い質問

起業についてある程度具体化している女性からいただく質問で最も多いのが、個人事業主として始めるのがいいか、法人として起業した方がいいですか、というものです。

この質問に対する、私の実体験に基づく見解を5回に分けてお伝えします。

今回は私自身がどの時期に個人事業主と法人のどちらを選んだか、また個人事業主のメリット・デメリットは何かについてのお話です。

◇自分自身の起業の時は?

私自身は、2021年8月に個人事業主としての活動を始め、2021年12月に合同会社を設立しました。一人で活動していることに変わりはなく、事業形態を個人事業主から合同会社に変更する、いわゆる法人成りの形です。

個人事業主としてフリーランスになった際、以下の理由により、年内には法人成りすることを決めていました。

・先輩が実体験として法人との取引において個人では契約が難しいケースを経験していて、起業の際法人を設立した。

・私自身が企業で働いている際、個人とは契約できないプロジェクトがあり、取引先が法人化した。

しかしながら、実際にフリーランスとしての活動してみると、個人では契約できない取引先やプロジェクトに、出会うことはありませんでした。それは、以下のような理由によります。

・エージェントから仕事を紹介してもらう方法で活動している。エージェント経由の仕事には、個人事業主も、法人として活動している人の両方を対象にしているため。

・ひとり法人として活動しているため、複数の社内のスタッフと共にプロジェクトに取り組むという形態でお仕事を受けることがない。

上記はあくまで私自身のケースで、システム開発のプロジェクトを引き受けたり、社内教育や人材育成をすべて委託されたりと、異なる役割を持つ複数のスタッフで遂行する大規模なプロジェクトの場合は、今でも法人としか契約できない場合はあるかもしれません。

私個人の見解では、最初から法人を設立しなくても、まずは個人事業主から始めて、規模が大きくなり、法人化する必要が出た場合や、法人化のメリットが大きいと思えるようになった時点で、法人成りしてもいいのではないかと、考えています。

一度個人事業主を選んでしまうと、法人化できないというわけではありません。法人化はいつでもご自身が望んだタイミングで、できます。

個人事業主にも、法人にも、それぞれメリットとデメリットがあります。次回は、個人事業主のメリットについて、お話します。

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