見出し画像

あなたの指導。怒りすぎていませんか?

これを聞いてドキッとした方。

素敵です。

あなたは優しい人なんでしょうね。

あなたは指導者に向いています。

そんなあなたの指導が受けられる人は、伸びていきますよ。

☆☆☆

あなたが怒るのはどんな時ですか?

部下が言うとおりにしない時ですか?

何かやらかした時ですか?

☆☆☆

あなたが何だかイライラしているときに怒るならそれは自分の問題です。
みやぞんも言ってました。
自分の機嫌くらい自分でとりましょう。(←この言葉好きです)

部下が言うとおりにしない。
あなたはきちんとその必要性を伝えられていますか?
そもそも、【あなたが言うこと・あなたの方法】というところで相手をコントロールしようとしてませんか?

何かやらかしたとき。
皆ミスすることはあります。
みつをも言ってました。だって人間だもの。(←使い方が違うかしらww)

☆☆☆

指導において大切なのは相手がしたことではありません。

あなたがいかに考えてあげられるかがキーになると思います。

あなたはその時何を見ていますか?

おきてしまった事例だけをみていませんか?

それをしてしまった人。その人がどういう気持ちでいるか。。
見てあげられていますか?

☆☆☆

私が主任をしていた時の話です。

私が休み明け仕事に行くと部下の一人が朝一で私のところへ来ました。

すでに泣きそうな表情をした彼女は「報告しないといけないことがあります。」と言いました。

彼女の緊張感が伝わり、私はそこで察知します。

私は「やらかした?」と聞きます。

彼女は「はい。」と小さく返事をします。

そこから詳細な事情を話します。

私はただ頷きながらその話を聞きます。

ずっと泣きそうな彼女は最後に「すみませんでした。」と言いました。

ここで、多くの人が起きてしまった事を詳細に掘り下げてさらに怒ってしまいます。

なんでこうせんかったん。

こうしたらこうなるやろ。

なんでこんなことも出来んの!

こうせんと。ああせんと。。。。。。

違います。

そこで怒ったり責めたりする必要はもうないのです。

なぜならこの時点で彼女は、私に会うまでずっと自分を責めて反省しているのです。

そこに追い打ちをかける必要がありますか?

この時に必要なのは彼女の気持ち・考えを受け止めてあげる事。

あなたに求められていることはそれだけです。

私は彼女に言いました。「その時に自分なりに考えてそれが最善だと思ってやったんだよね。それが考えられればいい。こうすれば・・ああすれば・・は、ただの結果論。これでまた一つ学べたと思ったらいい。それが経験だからね。いい経験ができたね。次に同じことをせんかったらそれでいいだけの事よ。」

済んでしまったことに、私が一から十まで説明する必要はありません。

この一つの経験が全てを彼女に教えてくれるのですから。

この時に私に求められていたこと。

それは、

彼女の行動をねぎらうこと。

彼女の気持ちを受け止める事。

次にどう生かすかのヒントを与える事。

それだけです。

ここから、彼女は聞いてくるようになります。

こういう場合はどうしたらいいか。
こういうケースの時は何を優先するべきか。
自分で考えます。
自分で同じことをしないように方法を探すのです。

これ以降、彼女は同じミスをしませんでした。

それ以外の仕事も積極的にやろうとしていきました。

たまたま、うまくいった事例のひとつかもしれません。

また、彼女が出来る人だったとも言えます。

それでも私は怒るというエネルギーは指導においてあまり意味を成さないと思っています。

時には声を荒げたくなるような事もあります。

だから感情のままに怒る。

しかし、たとえ怒ったとしても怒られたということしか相手の印象には残らないでしょう。

そんなことをしたところで何の意味もありません。

ただ相手との距離が離れるだけです。

それに、怒るこっちも疲れますからね。

☆☆☆

私が指導において重きを置いているのは【考える】ということを教えるということです。

そんなことをしていたら患者さんの命にかかわる仕事なのに。

きれいごとだけで仕事は回らないと思う方もいる方もいるかもしれません。

その通りです。

だから、あなたがいるのです。

そこが事故につながらないようにサポートする。

それがあなたの仕事です。

それが出来るからあなたに指導を任せているのです。

怒ることがあなたの仕事ではありません。

プリセプティがどうすれば考えるかをあなたが一緒に考えてあげること・それに対しヒントをあげる。それが指導だと私は思います。

この記事を最後まで読んでくれたあなたはきっとそれが出来る人でしょう。

しょうがない。

先輩だからね。

それぐらい一緒にやってやるか。

くらいのスタンスで関わってみて下さい。

子供と同じです。

失敗し、自分で痛い思いをして覚えます。

成功して喜び、あなたに褒められて自信を持つのです。

どんなに手がかかる子でも、「もうイヤ」「いやいけるかも」という感情を15周くらいめぐると相手が可愛く思えますから。(経験談ですww)

このお話が誰かの参考になれば幸いです。

偉そうにこんなこと書いてますが、失敗したこともたくさんありますから。

失敗談はまた後日に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?