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『誘導癖』は手放して! あなたの経験が活きる部下との接し方

「どうしても、部下を誘導してしまうんです・・・!」

「1on1」という言葉が広く知られるようになり、定期的に部下と話す時間を取ったり、そもそも会社で制度化されているという話を聞くようになりました。

1on1の時間以外にも意識的に部下とのコミュニケーションを取ろうとしている方は増えたような印象です。

そんな部下想いのリーダー達が悩むのが誘導癖!
自分が現場で経験を積んできたからこそ、部下の話を聞くだけで瞬時に答えがひらめいてしまう。部下の自主性を引き出したいと思いながらも、自分の答えにクライアントを誘導するような質問ばかりをしてしまう・・・。

「◯◯はやってみましたか?」
「◯◯についてどう思いますか?」

・・・なんとかして、自分のやらせたいことに引っ張ろうとしているのが見え見え! そんな誘導癖は、あまり気持ちのいいものとは言えないですよね。

とはいえ、リーダーであるあなたの経験そのものは素晴らしいもの。
部下とのコミュニケーションに活用しない手はありません。

では、どうすれば、あなたの素晴らしい経験を誘導なしで部下との時間に活かせるのか・・・。

私の考える選択肢は2つ!

・とことん話を聞く
・誘導ではなく、はっきり伝える

あなたはどちらを選びますか?

ど正論に見えるかもしれませんが、大切なポイントがあります。
それぞれのポイントを解説するので、誘導癖脱却のヒントにしてくださいね!

選択肢1:とことん話を聞く

1つ目は、覚悟を決めて、部下の話をとことん聞くということ。

でも、「覚悟を決める」と一言で言っても、何をどう意識すればいいかわかりづらいですよね。

まずは、自分で答えない覚悟を決めてください。
そして、クライアントの中にある答えを探すマインドに切り替える

クライアントの中にある答えは、経験豊富なリーダーであるあなたが介在するところにはぜったい存在しません。解決の糸口は、クライアントの中だけにあるのです。まずは、ビジネス上の正解ではなく、クライアントの中にある答えを探すサポートをしてください。

そのために、部下に焦点を絞り、とことん話を聞きましょう。
あなたが部下に主体性を発揮してほしいと思うのなら、ビジネス上の正解を探るのはその後からでも遅くありません。

選択肢2:はっきり伝える

2つ目は、あなたがこれまでしていたような誘導質問を手放し、あなたの中の答えそのものを部下に伝えてしまうということ。

誘導質問の悪いところは、部下を上司であるあなたの中にある答えに引っ張って、コントロールしてしまうところ。そんなことをしても、スムーズに導けるわけはありません。

むしろ「こう答えてほしいんだろうな」「いっそ答えてくれればいいのに・・・」と部下をげんなりさせてしまうだけなんですよね。

誘導であなたの答えに辿りつかせるのではなく、あなたの中の答えを、伝えてみてください。

「私はこう思いますよ」
「私ならこうしますね」

「私は」を主語とした“アイメッセージ”で、自らの言葉に責任を持つことがポイントです。でも・・・これではまだ合格点はあげられない。

リーダーであるあなたの影響力はとても大きいのです。
このまま伝えてしまった時に部下から帰ってくる答えはおそらくこんな感じ。

「・・・私もそう思います」

あなたの中の答えを伝えるのは、あなた自身のためではなく部下の成長のため。誘導癖を『明らかな誘導』にしたいわけではないですよね💦

こんな伝え方はどうでしょうか?

「私はこう思うんだけど、◯◯さんなら他にどんな方法があると思う?」
「私ならこうしようと思うんだけど、更によくするには何ができるかな?」

他に方法がある前提、もっと改良できる前提で聞くのです!
あなたの判断の精度はきっと高い。でも、あなたと部下が話すことでそれがさらにブラッシュアップされたら素敵だと思いませんか?

部下のために伝えると決め、言い回しやタイミングにも注意することで可能性は広がっていくはずです。

経験豊富なあなたの中に湧いてきた答えは、部下にとって間違いなく有益な情報!

どう聞き、どう伝えるか意識することで部下の成長スピードが変わります。

そして・・・あなたの覚悟は、部下にもきっと伝わるはずですよ!


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