見出し画像

あなたもやっていませんか?目標設定の落とし穴

多くの人がやる気に満ち溢れる1年の始まり。新たな目標を立てるのに最適な時期ですが、だからこそ勢い余って壮大すぎるアクションプランを描く人も少なくありません。

あなたもリーダーやコーチとして、部下やクライアントの無謀なプランに困惑したことがあるのではないでしょうか。

そんなとき、どうしていますか?

本人のやる気を削ぐようなことはしたくない。
けれど、絵空事になるような事態は避けたい、というのが本音ですよね。

そこで今回は、アクションプランを立てる際のNGパターンと、成功のポイントを解説します。


その行動、本当に続けられる?

まず、新年にありがちなのは、継続が難しいアクションプランを立ててしまうパターン

例えば、

「英語で会議ができるようになりたいので、毎日2時間勉強します!」

と部下が言ってきたとします。

それをあなたは信じられますか?
私なら・・・「本当にできるの?」と思ってしまいます。これが続けられる人なら、すでに大きな成果を残しているはず。

ストレッチするのもよいけれど、いきなり能力を150%、200%伸ばすのは無謀です。継続できず、つまずく人は数知れず。それなら、まずは小さな一歩を踏み出して+1%、+2%・・・と、少しずつ伸ばしていけばいい!

大切なのは、相手のパフォーマンスや行動パターン、取り組み方を客観的に見ること。そのうえで、本当に必要な目標なのか、絶対に続けられるものなのか、を本気で話し合ってみてください。

リーダーと部下、そしてコーチとクライアントの間でしっかり話し合って決めたアクションプランなら、きちんと現実化されていくでしょう。


何がやりたいのか見えてこない

もう一つのNGパターンは、抽象度の高いアクションプランを立ててしまうこと

例えば、

「次の面談までにキャリアについて考えてきます」

これでは、具体的なアクションが見えてこないですよね。

キャリアって何?
キャリアの何に引っかかっているの?

こうした疑問の一つひとつを相手に投げかけ、クリアにしていかなくてはなりません。

同様に

「チームメンバーとのコミュニケーションを意識します」

これでは、いつ誰とどんなやり取りを意識するのか見えてきません。

目標が抽象的すぎるのは、自分ごとになっていない証拠でもあります。自分ごとではないものに向き合うことなんてできませんよね。次の面談で、「結局できませんでした」という報告を受けることが目に見えています。

アクションプランを立てるときのポイントは、「これならできる」というくらい小さくすること。そして、動画に見えるくらい具体化すること

例えば、

「ミーティングのとき、今期異動してきた◯◯さんが発言できていないのが気になっています。なので、前の部署での経験を持ち込んでもらえるような問いを、意識して投げかけていきたいです」

あるいは、

「◯◯さんにネガティブフィードバックを伝えたところ、気まずい空気が流れています。この状況を打破するために、これから毎日◯◯さんの目を見て、笑顔で挨拶していきたいです」

どうですか?
動画を見たかのように、やるべきことがわかりますよね。
これが、私のよく言う「ベイビーステップに落とし込んで、一歩めを踏み出しやすくする」ということなんです。


「アクションプランをグリップする」

私はこの表現がとても好き。

コーチとクライアント、あるいはリーダーと部下が互いに「これだけは絶対に取り組もう」と合意を得ることを意味する言葉です。

人は、誰かと約束をすることで、着実に前に進むことができます。
そして、誰かとの約束を口にすることは自分と約束をすることでもあります。
前者の効果も大きいけれど、実はそれよりも大事なのは後者!

私がセッション後、クライアントによく聞くのは、「今日中に何か一つ取り組むとしたら、何をしますか?」とか、「週明けからスタートを切るなら、何から始めますか?」ということ。

約束してからセッションを終えることで、相手の行動を促しています。すぐにできる最初の一歩をいかに小さく刻めるかが、その先のアクションの実現の鍵!「取り組みたくなる」「すぐにできる」というハードルの低さがその先に続く大きな目標達成に繋がっていくのです。

あなたはクライアントや部下の今年のアクションプランをグリップできていますか?

そして、あなた自身のアクションプランもデザインできていますか?

さぁ、実現に向けて踏み出しましょう!


▼LINE公式アカウントでも経営者・リーダーのための情報を配信中!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?