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来月8月4日で30歳になる。 30歳って、なんでこんなにおおげさな気持ちになるんだろう。 数ヶ月前から、寝る前や、朝起きたとき、腰が痛いとき、ワインを飲むとき、道端でちょっとこけたときなどに、「もうすぐ30歳」ということばが、さっとやってくる。 だからなに、ってことは何もなく、ネガティブもポジティブもなく、ただふとしたときに、「もうすぐ30歳」に襲われるのだ。 「若い女の子」であることは、わたしにとってはなにかとしんどいことが多くて、はやく30歳になりたいと長いこと思っ
Instagramを見てくださった方はご存知かと思いますが、先日所属事務所フラームを退所しました。
とうとう、1年間のワーキングホリデーが終わる日がきた。 NZでのワーキングホリデーは、これ以上ないくらいの素晴らしい時間を過ごすことができた。 もちろん、1年間いいことばかり起きたわけでも、常に元気で幸せだったわけでもないけれど、想像をはるかに超える豊かな日々に恵まれて、思い残すことはないとはっきり言える。 名残惜しい気持ちもあるけれど、1年間、楽しいことも、ときに大変なことも、とにかくめいいっぱいやりきって、前向きな気持ちで帰国できそうだ。 ただ、日本に行くためには、飛
NZで、人生ではじめてゴルフをした。 気づけば、4回コースを回った。 今や芝生をみればゴルフのことを考える。 まだはまっているというほどやったこともないのだけれど、スポーツにたいしてこんなふうに前向きな気持ちを持ったのは生まれてはじめてで、わたしにとってはなかなかのビッグニュースなのだ。 わたしは運動神経が悪い。 わたしよりスポーツできない人っているのかな？と思うくらい、物心ついたころからなにをやっても鈍臭く、体育の授業が憂鬱で、体育の授業のトラウマでさらにスポーツに苦手意
日本の夏至は、NZの冬至。 オークランドよりさらに北の、NZでは一番温暖な地域、ノースランドにいるのだけれど、さすがに最近は寒いです。 でも、わたしは一面雪景色の真冬の白馬村でヒーターが壊れた4人相部屋に1ヶ月住んだ経験があるので、今はそれに比べたらかなりありがたい環境です。 東京よりも全然あたたかい。 ノースランドでは雪が降らないらしく、雪をみたことがないという子がいました。 日本のホワイトクリスマス、きっと感動するだろうな。
すきな色は何色ですか？ わたしは、紫色です。 そう今なら答えるけれど、人生を振り返ると、すきな色はゆるやかに変化してきた。 そして、色にまつわるなんやかやに想いを巡らせてみると、そのときの自分と、そのときにすきだった色は、引き寄せあっているような気がする。 わたしは絵が得意ではないし、ファッションのセンスもなくはないけれど（と思わせてください）、めちゃくちゃおしゃれスキルがあるわけじゃない。インテリアもよくわからない。 でも、色の組み合わせに関してだけは、強いこだわりがあ
たしか高校2年生のとき、その日は2時間目まで高校で授業を受け、早退し、そのまま都内に向かい、短い仕事をして、夕方には帰りの電車に乗った。 帰宅ラッシュよりも少し前の時間で、電車はとても空いていて、わたしは長椅子のはじっこの席に座り、横にある手すりにもたれて、イヤホンで音楽を聴きながら眠っていた。 衣装合わせの帰りだった。 はじめて出逢う方々と、短いながらに作品についてぐっと思いを込めて話しながら、限られた時間と衣装の中から作品で着るものを手探りで見つけていくその時間は、なん
もう何年も前の話だけれど、知り合いからLINEがきて、8万円を振り込んだことがある。 ずっと長い間、たしか卒業以来会っていない、小中学校の同級生からの連絡だった。 だけど、それは詐欺だった。 LINEの乗っ取りというのがあるらしくて、そんなのは常識なのかもしれないけれど、20代前半の人生経験が浅いわたしは騙されてしまった。 ほんとうに振り込むか？とは少し悩んだけれど、詐欺かも、本人ではないかも、とは思わなかったんだよね。 ゲームに課金するのにコンビニでカードを買わなくちゃい
近ごろ、レストランにひとりで立っていることが多い。 こんなはずじゃなかった、と思っている。 今は冬。 わたしが好んで、都会から離れた人が少なく自然が多い場所にやってきたこともあって、平日はお客さんが少ない。 宿泊者が少ない日や予約がほぼない日の平日は、ひとりで8時間レストランにいる、なんてことが、この2ヶ月ほどたびたび訪れる。 しかもなんだか忙しい。 お客さんが少ないからウェイターがひとりになってるんだけど、ひとりだとこちらとしてはふたりのときよりも忙しい。 緊張するし。 忙
こちらは最近めっきり寒くなりました。 日本に帰るころ、日本は夏。楽しみです。 いつからだろう、冬より夏が好きになったのは。 こどものころは、丸くならない自分の身体が恥ずかしくて、もこもこできる冬が好きでした。 今は、あったかいと元気が出ます。なるべく太陽を浴びていたいよ。 こんなこと言いたくないけども、高校時代の真冬に全力ミニスカートを履いてた気合いは正直もうないです。 近ごろは、制服に短い靴下を合わせるのが流行っているみたいだけれど、こればっかりは、膝下丈のハイソックス×
顔が怖い、と言われ続けた人生だった。 愛想がない、とか、生意気だ、とか、機嫌悪そう、とか、とっつきにくい、とか、怒ってる？とか。
NZに来たのは昨年の7月。 日本で苦しいなと思っていた、みんな空気を読んで常に適切な言動を！というムードがこっちにはなくて、肩の力が抜けるような気持ちだった。 誰もわたしのことを知らない場所で、だからこそ出逢える自分がいて、何もできないからこそ、できることがあって、とにかく楽しかった、というか今もずっと、救われるようなあたたかい気持ちで過ごしている。 NZに来て数ヶ月経ったころ、日本に帰りたくなくなったらどうしよう、と思っていた。どうしよう、ということもないんだけど。 いた
ハンマースプリングスに着いた日、中国人のおじいちゃんのワンが、住む部屋の案内と、仕事の簡単な説明をしてくれた。 マユコという名前がなかなかワンに伝わらなくて、マユと名乗った。 それから、NZでわたしはマユになった。 次の日、ハウスキーピングを教わった。 日本で短期間経験したハウスキーピングがかなりハードだったので（とんでもなく贅沢なホテルだった）、覚悟していたよりは大丈夫そうに思った。
ワーキングホリデービザを持ってNZに来たのは去年の7月のはじめごろ。 到着してすぐのころは、日本にいたときに連絡を取り合っていたご家族の家でホームステイをさせてもらっていた。 ホームステイ中の話も、ぜひまたの機会に。 1ヶ月ほど、とお話していたので、その間に仕事を見つけて、新しい宿泊先に移ろうと思っていた。
noteを始めて、約1ヶ月が経ちました。 ひと月購読していただければ、すべての記事が読めるようにしてあります。 記事が溜まったころに、文庫本のエッセイを買うような気持ちで覗いてもらえたら嬉しい、と思って始めたこのエッセイ。初月から購読してくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。うれしかったです。コメントも、読んでいます。
10代のころ、芸能活動をしているわたしは、絶対にお酒を飲まなかった。というと、芸能人に限らずお酒は20歳からですよ、と言われてしまいそうだけど、正直、だいたいみなさん高校出たくらいから、もしくはもう少し前から、飲んでますよね……？
