辻 麻友 (HCD-HUB編集部)

HCD-HUB編集部 編集長。2018年 ㈱セントラルユニ入社。2020年 プラットフォーム“HCD-HUB”を立ち上げ、WEBコンテンツの執筆/編集や院内フィールドワーク(共同研究)のマネジメント等に携わる。 ▶HCD-HUB : https://www.hcd-hub.jp/

辻 麻友 (HCD-HUB編集部)

HCD-HUB編集部 編集長。2018年 ㈱セントラルユニ入社。2020年 プラットフォーム“HCD-HUB”を立ち上げ、WEBコンテンツの執筆/編集や院内フィールドワーク(共同研究)のマネジメント等に携わる。 ▶HCD-HUB : https://www.hcd-hub.jp/

マガジン

  • Patient Experience

    • 4本

    ペイシェント・エクスペリエンス(PX)の理解を深めるマガジンです。

  • MAGAZINE 編集後記

    • 7本

    『HCD-HUB』のWEBマガジンやイベントについて、編集後記をまとめています。

  • CHD Journal 用語解説集

    • 8本

    こちらはCHD Journalの用語解説集です。 建築・設計(デザイン)に関する専門的な用語をご紹介したいと思います。

  • CHD Journal 編集後記

    • 4本

    こちらはCHD Journalの編集後記です。 記事と合わせてご覧ください!

最近の記事

【編集後記】ファミリハつくば取材

 「理想の病院(づくり)とは何か?」を問うHCD-HUB。医療/ヘルスケア分野とデザインをつなぎ、両者の掛け合わせによる可能性を追求しています。 この編集後記では、ファミリハつくばの取材を振り返り、感じたままを少しだけ書きます。   HCD-HUBのMAGAZINEはこちらから↓↓ “遊園地のようなクリニック”が実現する、「病院」に閉じ込められない医療のかたち。ファミリハつくば・中川将吾さんインタビュー イノベーティブな開業医 「医療施設を人間中心(HCD)に設計するに

    • 【用語解説】分娩室のデザインと、恐怖、心配、満足という主観的アウトカムとの関係について

      こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います! 1.Fetal Asphyxia(和:胎児仮死) 妊娠中の女性にときどき起こる合併症。へその緒の圧迫や胎盤機能の低下により、胎児が低酸素状態になることが原因にある。重症の場合、帝王切開などにより早急に胎児を取り出す必要がある。 2.Epidural Anesthesia(和:硬膜外麻酔) 硬膜外腔(脊椎内の脊髄のすぐ近く)に局所麻酔薬やオピオイド(鎮痛・陶酔作用のある化合物)を投

      • 【用語解説】カイザーパーマネンテ

        こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います! 1.LEED Platinum Certification(和:LEEDプラチナ認証) LEEDとは、非営利団体U.S. Green Building Council (通称USGBC)とGreen Business Certification Inc.(通称GBCI)による建築・都市の環境性能評価システム、および環境配慮型建物の認証プログラム。「プラチナ」は最高クラスの認証。 2

        • 【用語解説】PET/CT患者の不安軽減のための介入措置

          こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います! 1.Uptake Room(和:安静室、待機室) 点滴や検査を行う患者が休憩するための部屋 (※1室で薬剤投与と安静の両方の役割がある。本文では合わせて “uptake room”と表現。) 2.18F-FDG(和:フルオロデオキシグルコース) 「フルオロデオキシグルコース」の略称。1976年に開発された、放射性医薬品のひとつ。18F-FDGを投与した後にPETスキャンを行うと、

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        記事

          【用語解説】室内植物が手術後の回復に及ぼす治療上の影響

          こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います! 1.Surgical Procedures(和:外科的処置) 鉗子やメスなどの器具を用いて、患者の術部を切開・縫合する医学的行為。身体の一部を取り除く、修復する、あるいは疾患の状態を判断するために行う。 2.Undergone Thyroidectomy Surgery(和:甲状腺切除手術) 甲状腺(喉仏の下にある臓器。甲状腺ホルモンを分泌する。)にできたしこりを取り除く治療法。

          【用語解説】室内植物が手術後の回復に及ぼす治療上の影響

          【編集後記】COVID-19の副産物

          今回の動画コンテンツ “Can a virtual ICU improve the care experience ?” を要約すると、「臨床医と集中治療専門医のコミュニケーションのために計画されていたe-ICU(Tele-ICU等とも)が、コロナ禍で患者と家族のオンライン面会を果たした」という内容でした。 舞台となったテキサス州は、今年の1月には連日1万人近くの人がコロナに感染。動画の中でも「すでに150名以上の救命救急スタッフをコロナ専門ICUへ配置」とありました。(最

          【編集後記】COVID-19の副産物

          【用語解説】COVID-19の入院患者に対する遠隔医療研究

          こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います! 1.Critical Care(和:救急救命) 事故に遭ったり、突然具合が悪くなった際、患者さんの容態を迅速に確認、応急処置、そして適切な治療が受けれられる病院へ運ぶまでの医療行為。呼吸の確保など。 2.Telemedicine(和:遠隔医療) 医師と患者が距離を隔てたところで情報通信技術を用いた診療をすること。遠隔医療には2つの定義がある。 ひとつは、テレビ会議システムなどを用

          【用語解説】COVID-19の入院患者に対する遠隔医療研究

          【編集後記】庭のある病院

          日本には、Nacadia® ほどの広大な庭園(約1.4ヘクタール)をもつ病院は多くありません。 敷地内の庭で本格的に自然療法を実装できるのは、北欧と日本における文化の違いなのか。あるいは土地面積や予算に制約があるためでしょうか。 こちらの編集後記では、海外の病院づくりを考察しながら庭園の可能性を考えていきたいと思います。 日本の病院には庭がない…? いいえ、そんなことはありません。 日赤和歌山病院や関西ろうさい病院を始め、各地に庭園をもつ病院があります。 入院患者や見舞

          【編集後記】庭のある病院

          【用語解説】ナカディア・セラピーガーデンにおける施設使用後の診断的評価

          こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います。 1.Well-being(和:幸福感) 直訳では「幸福」や「健康」という意味。本文では、心身の健康状態を客観的に捉える「ヘルスアウトカム(patients’ health outcome)と対比的に登場する。世界保健機関(WHO)憲章の全文によると、Well-beingとは満たされた状態のを定義します。 2.Stress Related Illness(和:ストレス関連疾患) ス

          【用語解説】ナカディア・セラピーガーデンにおける施設使用後の診断的評価

          【編集後記】バイオデザインへの道のり。八木先生のストーリーについて。

          みなさんこんにちは。 先日MAGAZINEにあげた八木先生のインタビュー記事はご覧になりましたか⁇ まだの方はぜひ読んでみてくださいね(^^) 👉WEBマガジン(八木先生のインタビュー記事)はこちら 今回のインタビュー、先生が分かり易く紐解いてお話してくださいました。医療機器の産業を見る目が180度変わる。そんな記事です。 本編の方はどちらかというと解説に近い内容になっています。 (インタビューしながら)「八木先生の人柄がなかなか伝わらないかもなぁ…」と思っていたら、

          【編集後記】バイオデザインへの道のり。八木先生のストーリーについて。

          【見学レポ】復興と新しい生活のためのデザイン展

          10年前の3月11日、午後2時46分、みなさんは何をして過ごしていましたか。 私はその瞬間、偶然にも空の上にいました。バルセロナに向かう飛行機。高校の留学プログラムでした。地震が起きたのは離陸から30分ほど後だったそうです。 押し寄せる津波に家や車が流されている様子を、クラスメイトと担任の先生と、ホテルのテレビから呆然と眺めていました。 今日、ニュースには「宣言解除」「ワクチン」「まん防」「不信任決議案」「五輪」…の文字。 立ち止まって10年間を振り返ると、私たちは予

          【見学レポ】復興と新しい生活のためのデザイン展

          Ochsner Health Systemから学ぶ、患者とのタッチポイントを増やす戦略

          1年半前、ジャズ発祥の聖地、ルイジアナ州・ニューオリンズに訪問した私は、医療施設の設計・デザインに関する学会“HCD Conference&Expo”に参加していました。 ニューオリンズ市内の病院を視察できるプログラムが希望者にのみ実施されていたのですが、私は“Ochsner Health System(オクスナーヘルスシステム)”を選びました。(とりあえず一番規模が大きかったというのが理由。) 今回はそのオクスナーヘルスシステムの取り組みから下記のことを考えてみたいと思

          Ochsner Health Systemから学ぶ、患者とのタッチポイントを増やす戦略

          【編集後記】CHDのデブラさんとアランさんに尋ねる、"エビデンス・ベースド" なデザインのこと

          The Center for Health Design(略してCHD)のCEO、Debraさんと初めてお会いしたのは2019年の11月。 半年後に正式にライセンス契約を結び、「CHD Journal」を発刊することになりました。 原点といえるインタビューでは、30年間の歩みなど貴重なお話を聞かせて頂きました。 👉WEBマガジン(Debraさんのインタビュー記事)はこちら この編集後記では、オリジナル版インタビュー動画を参照しながら、彼女たちが強調する「根拠に基づくデ

          【編集後記】CHDのデブラさんとアランさんに尋ねる、"エビデンス・ベースド" なデザインのこと

          デザインとケアには相互に作用する力があるのか?

          日常生活におけるデザインとは使い手の体験を中心に捉えるものであり、他者への配慮、デザインとエシカルは密接に関わることが今日求められています。「ケア」とは配慮の倫理を意味し、保健衛生、環境面、社会面における生活の質、さらに広く捉えると「いたわり」やエコロジーといった分野とも関連しています。「ケア」はデザインの手法と目的を進化させます。一方デザインも、ケアを行う際に不可欠な設備や道具を介して、より豊かで充実したケアを可能にします。( Institut français du Ja

          デザインとケアには相互に作用する力があるのか?

          「感謝の食事」フランスのSolidarité精神がコロナ禍のヒューマニズムを問う

          パリから広がった「感謝の食事」のムーヴメントは、誰かのために「何かしたい」一人ひとりの意思の連鎖によって生まれました。 混沌としたコロナ禍だからこそ、私たちはSolidarité(連帯)の大切さを再確認できるのかもしれません。 感謝の食事とはレストランが閉鎖中に最前線に立つ医療従事者へ食事を届けるプロジェクト。料理ジャーナリストのステファン・メジャネス氏が最初に提案し、大統領宮廷エリゼ宮のシェフ、ギヨーム・ゴメズ氏と共に始めました。 デリバリーサービス「ティップトック」

          「感謝の食事」フランスのSolidarité精神がコロナ禍のヒューマニズムを問う

          【編集後記】むつみホスピタルのオリジナルキャラクター「ムツミン」の世界感

          目に見えないミッション・ビジョンの体現こそ、世界感づくりの幹ではないでしょうか? 今回は、WEBマガジンでインタビュー取材をさせて頂いた、むつみホスピタルのオリジナルキャラクター「ムツミン」の世界感について考えていきます。 👉WEBマガジンはこちら 病院に「世界感」ってあるの⁇むつみホスピタルには、アーティストの河野ルルさんが描いたユニークなキャラクター「ムツミン」がいます。 設定は、むつみホスピタルの理念である「むつみの道」に住んでいるとのこと。 (エントランスを抜

          【編集後記】むつみホスピタルのオリジナルキャラクター「ムツミン」の世界感