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違和感と少女の青さ

違和感とは、 調和を失った感じ。他と合わない感じ。しっくりしない感じ。 ふとした時に感じる違和感は数多くあると考える。 その違和感を見逃せる人と見逃せない人がいる。 どちらの選択が正しいとは断定できない。 その場に応じてやり過ごしていくだろう。 少女はそれに耐えられなかった、いや積もりゆく違和感を拭いきれなかった。 言わなくてもいいと判断した時、自分を一つ削る。 少しずつ削れた範囲が増えてゆき、削る大きさも大きくなっていく。 削れた部分を補填するのは少女自身で

    • セイレーン

      セイレーンとは、ギリシャ神話に登場する海の怪物。 美しい歌声を海の中から響かせ、船で移動する乗組員を海の中へ誘う。 心地の良い言葉を浴びせられ、つい盲目になってしまう状況に出会ったことはないだろうか。 盲目になりすぎて自己を失ってしまう者も数多くいるであろう。 心という見えないものは厄介だ。 見えないからこそ取り込まれてしまった時に、善悪関係なくそれに縋りたくなってしまう。 一度縋りつく快感を覚えてしまうと、 次に訪れるのは離れる苦痛と離れられない苦痛に襲われ蝕ん

      • 深い夜に夢が眠る

        ぽつりぽつりと思いつくだけの言葉を並べていく。 物思いに耽っていたとしても、なんの生産性もない。 思考が何周にも回って、ゴールのない迷路を闊歩してゆく。 いつかにもらった言葉 貴方の使う日本語は美しいね。 思い返したくなくても、思いが夢に寄り添ってしまう。 どこかであの人を求めているのだろうか。 またあの声で、優しい口調で、私を褒めて欲しいと。 私の存在意義は確かにそこにあったのだから。 貴方からこれからも貰えるはずだった言葉はもう聞けない。 私の夢は覚め

        • 指先

          ちょっと座って休憩する? なんて言うから並んでコーヒー持って座ってさ 明日の予定何?とか晴れて良かったね。とかゴールのない会話をしながら この時間がいつまでも続いてくれたらな、なんて思ってしまう。 片手はコーヒーでも、もう片方は手持ち無沙汰でそのまま置いてるの 手を繋ぎたいなんて言えないし、言わないでまだこの時間を楽しんでたい 貴方は何を思ってるのかな さっきから上の空で会話しちゃってるの気づいてないと思ってるの あと少しで貴方の小指に触れるんだろうな。 私の小指が

        違和感と少女の青さ

          教科書

          勉強は嫌いだった。 知識を習得することは好きだったけれど、勉強が嫌いだった。 始業式が終わると始まる教科書配布 嫌いな勉強の材料であり、忘れると怒られる原因のモノであるはずなのに 新品を渡される時はウキウキしてページをめくっていく。 名前を書くときはいつもより綺麗な字で書きたいとさえ思ってしまう 3日後には通学カバンが重いことに文句を垂らしているくせに 有効期限は1年間。それが終わると遅かれ早かれ処分されていく。 処分し忘れた教科書を見つけて開いて見てみると

          野良猫

          夕日は沈んで暗くなってしまう前の少しの時間は涼しくて湿気もない あとは家に帰るだけ 1日の疲れと家でやることを考えながら考えたことをそのまま忘れてしまうくらいにぼーっと歩いている時間 帰り道は時間を気にしながら歩かなくて良いだけでも気が楽ちん 砂利道にある駐車場の横を通り過ぎているといつも視線を感じる じっと見つめられて、でも意味があるわけではない視線 その視線は居ない日もあるし、たくさん浴びせられる日もある 私が視線を返すと、 威嚇したり、知らんふりされたり

          No name

          何をするにも気力が起きなくて、やる事を並べて数えてる。 心の風通しを悪くしている窓を開ける気力も起きない。 ただ、閉まっている窓から見える景色を眺めているだけ。 気が晴れないのに外は太陽が昇っていて、その矛盾に苛立つ。 こっちを見て欲しいのに、見てもらえる所が無い。 正体不明の揺らぎを掴めないまま放置してるだけ。 結局送らずに消した返信は、ゴールできなかったマリオのよう。 疼く欲求に蓋をして、フィクションにばかりに拍手を贈る。 健気という言葉には似合わないほど

          晴れの日

          今日はとてもいい天気だったから 深呼吸して空を吸い込みたくなってしまったり 目を数秒閉じてゆっくり開けると眩しく感じたりした。 晴れの日をよく良い天気といって雨の日を悪い天気っていうけれど、 誰にとっての良いと悪いなんだろうって気になった。 答えはあっても、今は調べないでおこうと思う。 晴れの日はカラッとしていて気分が上がる。 雨の日は湿気でジメジメするから気分が下がる。 う〜ん、もうちょっとないかな。 晴れの日は町の彩度が上がっている気がするし、鳥の囀りが響く駅の

          晴れの日

          いっぱつがき

          いっぱつがき

          パソコンで投稿してみたけどスマホで見たら文章ガタガタで恥ずかしい。 スマホに合わせようかな…

          パソコンで投稿してみたけどスマホで見たら文章ガタガタで恥ずかしい。 スマホに合わせようかな…

          はじめに

          初めまして、真夜です。 ブログは人生で初めて書くので少し指が緊張しているようです。 初めての事に挑戦する時怖いなと思う気持ちが増幅しがちですが、私は今ウキウキで満ちているのでおそらく変なのでしょう。 まるで高校の入学式です。 思い出が笑いを誘ってきます。 文字を読むのは好きですし、構造や文法と呼ばれるものを理解して、さらに知見を深めていくのも好きです。 しかし、作品を創り出す時には自らの感覚や記憶を研磨してなんとかうつしくありたいとエゴを抱いてしまうものです。 要す

          はじめに