違和感と少女の青さ

違和感とは、
調和を失った感じ。他と合わない感じ。しっくりしない感じ。

ふとした時に感じる違和感は数多くあると考える。

その違和感を見逃せる人と見逃せない人がいる。

どちらの選択が正しいとは断定できない。

その場に応じてやり過ごしていくだろう。

少女はそれに耐えられなかった、いや積もりゆく違和感を拭いきれなかった。

言わなくてもいいと判断した時、自分を一つ削る。

少しずつ削れた範囲が増えてゆき、削る大きさも大きくなっていく。

削れた部分を補填するのは少女自身で行うしかない。

替えが無いものを消費することで生まれる尽力感

少女はきっとそれに溺れてしまっていたのだろう

分離できなかった違和感と自己犠牲は青すぎる少女には止められなかった。

何もなかった少女は、自身の青さがめくれている事に気がつき始めていた。

少女から女性に変わるのは、ほんの一瞬の違和感

だったりするのかもしれない。


真夜


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