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木を切ってはいけない日?|つちの日。


林業をされている方にはお馴染みのつちの日。

私が初めて”つちの日”という言葉を耳にしたのは、チェーンソーの講習の時でした。

今回はその”つちの日”がどういった日なのか、それと似た土用について書いていきます。


「別に木を切る予定なんてないし〜」

「林業なんて興味ないし〜」

なーんて方も、お庭で土を触る機会があれば、知っていて損はないですよ。


林業と”つちの日”の関係


そもそも山で木を切る山師さんたちが、つちの日を気にするのは

つちの日に木を切ると腐りやすいことが理由にあります。


静岡県森林組合連合会さんのホームページには

その時期に木を伐すると、虫が入ったり腐りやすくなります。また、住宅部材その他に使用された後もこの傾向は残ります

とあります。


ということで、昔から木材利用のための伐倒は、つちの日を避けた方が良いとされているようですね。


つちの日?土用との違い


そもそも、つちの日は漢字で”犯土の日”と書き、

犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならない。つまり、穴掘り、井戸掘り、種まき、土木工事、伐採など土いじりは一切慎むべきとされている。特に、地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされる。これらの内容は土用と共通している

Wikipediaより引用


ということで、木を切るだけでなく、土をいじること全般を慎むべき日とされているようです。


引用の最後にある「土用と共通している」というところがポイントで、


これまた私が最近学んだ”土用”も、同じく土の神様がいるために、土を動かすことは避けた方が良いとされています。


ただし、土用が始まる前にスタートさせた作業(農業、土木など)は継続しても大丈夫なのだそう。


実は土用はつちの日よりも厳しく、土に関すること意外にも、

結婚、お引っ越し、お店の開業など、新しいスタートを切ることを避けた方が良いともされています。


そもそも季節の変わり目である土用は、体調を崩しやすいため、普段の生活をのんびり行うことが良いと言われてきたのですね。


なので、土いじりをされる方は、つちの日と土用のどちらも知っておくと良いかと思います。



ただ、そんなことばっかり考えすぎると、動きが制限されて困るって方もいらっしゃると思うので、こういったことは頭の片隅に置くだけおいといて、

「自分が最高と決めた日が最高の日」(地元の大工さんが言っていた)

って気持ちで過ごすのが、本当は良いのかもしれません。笑


2021年のつちの日は?


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静岡県森林組合連合会より

つちの日は大つちと小つちがあり、

大つちは、庚午(かのえうま)の日から丙子(ひのえね)の日までの7日間。
小つちは、戌寅(いぬとら)の日から甲申(きのえさる)の日までの7日間。

と決まっているようです。


ちなみに土用は

冬土用:1月17日~2月2日
春土用:4月17日~5月4日
夏土用:7月19日~8月6日
秋土用:10月20日~11月6日

土用でも土の神様が地上を離れている間日という日があり、その日は土いじりも大丈夫とされておりますので、

気になる方は調べてみてください。


こんなに土いじりをしてはダメな日があったら、

いろんな作業ができずに困ってしまいますね.....。



とはいえ昔から言われていることは、

根拠がなくても何だか大切な気がするので、

今後も、つちの日・土用はちょっとは意識して過ごしていきたいと思います。



☺︎✳︎

ありがとうございます。 これからも山暮らしのあれこれ書いていきます✳︎