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映画フォレストガンプと軍の位の英語

今日は不朽の名作「フォレスト・ガンプ」について。

フォレスト・ガンプを見たことがある方は多いと思います。

ベトナム戦争など当時のアメリカを象徴するような出来事に沿って主人公の周りの人の人生を追います。

主人公の魅力、性格の良さは言うまでもありませんが、この作品に出てくるもう1人の魅力的な人物はダン中尉ではないでしょうか。

彼はベトナム戦争で負傷し、足を失います。国を代表して多くの部下を引き連れていたダン中尉は、戦争後歩くことが出来なくなってしまい、すっかり自信を失ってしまいます。

自暴自棄になって酒に溺れてしまい、「あの時、戦場で死んでいたらよかったのに」と嘆きます。

戦場で死にたかったのに、どうして自分を助けたんだと嘆いているシーンが印象的でした。

でも最後にはフォレスト・ガンプとともにをエビ漁に出て、「あの時命を助けてくれてありがとう」と伝えます。最終的には義足をつけて松葉杖をつきながら歩けるようになり、結婚もします。


最後に少し柔らかくなったダン中尉の表情が素敵です!

フォレスト・ガンプはダン中尉の物語でもあるように感じました。

さて、ダン中尉は英語で"lieutenant Dan"と表現されています。

lieutenantは英語で「中尉」です。

軍隊で色んな「位」があるかと思うのですが、それぞれ英語でなんと言うのか調べてみました。日本語であれ英語であれ軍隊のそれぞれの位には何があってどう違うかはなかな馴染みがなくて分かりにくい...

armyとmilitaryとtroopsについて

軍の位の前に、まずはarmyとmilitaryとtroopsの違いについて。

一般的に陸海空軍をまとめて表す単語が"military"で、集団の意味を表す事が多く軍勢、軍団という意味が強いのが"troops"で複数形で表されることが多いです。

海軍の“navy”や空軍の“air force”に対し、陸軍を指して使われる単語が"army"です。

陸軍 (Army) の他、海軍 (Navy)、空軍(Air Force)、海兵隊 (Marine Corps)、沿岸警備隊 (Coast Guard) があり、軍によって呼び方にやや違いがあります。

ちょっとややこしい。

"military"は形容詞となって、military man(軍人)、military hospital(陸軍病院)、military forces(軍隊)、military service(軍事的行動)となったり使い勝手がいいです。

The army advanced on the enemy.
軍隊は敵に向かって進撃した。

The theater missiles could be used against American ground troops. : 戦域ミサイルは米国地上軍に対して使われる可能性がある。

軍隊階級の英語

続いて軍の中の大佐、大将などの位はなんと言うのか。

こちらのことバンクの軍隊階級表が分かりやすいです💡

大将が日本と英語で異なるのが面白い...けどややこしい。

 大将

日本はAdmiralなのに対し、米国ではGeneralです。

 中将

中将は日本ではVice Admiral、米国ではLieutenant Generalとなるそうです。

ここですでに"liutenant"が出てますね!でもダン中尉はもう少し下の位かな?

 少将

少将は日本ではRear Admiral Upper Half、米国ではMajor Generalなのか。

 大佐

大佐は日本ではCaptain、米国ではColonelらしい。

 中佐

中佐は日本ではCommander、米国ではLieutenant Colonelだそうです。

 少佐

少佐は日本ではLieutenant Commander、米国ではMajor

 大尉

大尉は日本ではLieutenant、米国ではCaptain

 中尉

中尉は日本ではLieutenant Junior Grade、米国ではFirst Lieutenant

ここでやっとダンのところに来ました!

日本語でも大将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉という順で位が下がっていくことは知りませんでした...

...というか日本とアメリカ一緒の名前にしてくれたら良いのに...

ややこしい...

最後に

フォレスト・ガンプは他の人よりちょっと知能指数が低くて一見弱々しく見えますが、そんな自分をしっかり受け入れているのであまりヘコ足りたりクヨクヨしません。そしてその優しさで周りを励ましてくれる存在でした。

周りにいる人達の方が、自分の人生に起こる出来事を受け止めきれず、闇に飲まれているところが興味深かったです。

最後にはダン中尉も自分を受け入れ、失ったものもあるけれど今持っているもので人生を楽しもうという姿勢になります。

起きる出来事はコントロールできないけれど、受け止め方はコントロールできるよ、と教えてくれた映画でした。



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