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神仏習合

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日本にはなぜ即身仏が居るのか?

日本にはなぜ即身仏が居るのか?

みなさん即身仏(そくしんぶつ)をご存知ですか?

即身仏とは、飢饉や病に苦しむ人々を救済するために、自ら土の中に入って仏となることを言います。

即身仏になるには、山に籠り、1000日から5000日かけて五穀(米・麦・豆・ヒエ・粟)を断ち、山草や木の実だけを食べて、ひたすら肉体の脂肪分を落とします。(体に余分な脂肪が残っていると、死後に肉体が腐ってしまうから)そして、死期が近づくと、自ら土の中の石

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禊ぎと穢れから神道を考えたうえで、仏教と神道を比較してみた。

禊ぎと穢れから神道を考えたうえで、仏教と神道を比較してみた。

さてさて。

手水から神道を考えみるの続き。

手水が時短禊ぎだったということが分かったのですが、そもそも禊ぎ(みそぎ)は何ためにするのかを考えてみたいと思います。

まずは定義から。

罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為

汚れたものをキレイにするって感覚は分かる。

だけど「罪」ってのがいまいちピンとこない。近代的な感覚のような気がして。古代日本における「

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寺なの?神社なの? 平泉寺白山神社編

寺なの?神社なの? 平泉寺白山神社編

寺なの、神社なの?どっちなの?

というややこしいお名前の平泉寺白山神社は、福井県勝山市平泉寺町に鎮座する「神社」です。

「神社なのになぜ平泉寺?」とお思いかと思いますが、その理由は、ここが明治時代まで「霊応山平泉寺」という天台宗の有力なお寺だっからなのであります。

もう少し歴史を紐解いてみたいと思います。

この辺りには、昔から白山(はくさん)信仰と呼ばれる山岳信仰がありました。白山とは、福

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