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天気がいい日は

3月になった途端、春を実感するようになった。
気がつけば日が暮れるのが遅くなり、うららかな日差しが部屋に差し込む朝が楽しみになってくる。

長い冬だったなあ、というよりは、もうこんな季節かあ、という感覚。歳を重ねれば重ねるほど、時間の流れがなぜかどんどん早くなっていく。本当は、いつまでも小学生の頃くらいの緩やかさで生きていきたいのに。

そんな今日は天気がよかったから、たっぷり眠りこけてしまった。
いや、天気がいいならお散歩にでも行きなさいよと思われるだろうけれど、いいお天気の日にひたすら家でごろごろして惰眠を貪る生活も案外悪くはないのだ。


3月になって、就活情報が解禁されて、これまでほとんど何もしていなかった私もさすがにちょっとだけ手をつけてみることにした。パソコンに向かってなんとなく企業を探して説明会を入れていくうちに、気がつけばスケジュール帳が真っ黒に埋め尽くされていて自分でも引いた。

私にはこういうところがある。形から入るというか、とりあえずやってる感を出して安心したくなるというか。とにかく就活関連で予定を埋めておけば、なんとか就活生という体は保てるかな、なんて。

でも、その一方で直前になると吐きそうなくらいに拒否反応を示してしまうのは、夏頃に少しだけ就活に手をつけたときから知っていた。突然何もかもが嫌になって投げ出してしまった半年前と同じことを今繰り返すのは、さすがにやばい気がする。

まあ、半年前よりは周りが気にならなくなったし、私は私のペースでやりますよ〜、というスタンスでいられるようにはなってきた。結局やる人はやるし、やらない人はやらない。私はやるけどやらないし、やらないけどやる程度の人でいいや。そう思えるから、こんな感じでもぼちぼち頑張れるだろうと信じている。


周りが気にならなくなったのは、noteも同じかもしれない。少し前まではこのフォロワー数の割にこのスキの数……なんてことまで無駄に計算して気にしてしまうほどだったけれど、今はけっこうどうでもいい。数字なんて一つの指標でしかないし、別に好きじゃなくてもスキと言える世界だし。

気にならなくなったから、書くものに関してもあまり執着しなくなった。そろそろ書かないと忘れられてしまうかなあ、なんて思いもなくはないけれど、書けないときは書けないし、書きたいときに書いたものを誰かに読んでもらえる方がずっと嬉しい。だから、無理のない範囲で続けることができるようになったと思う。


春。何かが終わり、何かが始まり、何かが動き出す季節。この時期に比較的穏やかな気持ちで生きていられるのは、もしかしたらかなり幸福なことなのかもしれない。

天気がいいからと無理やり外に出ることもせず、でも出たいと思えば出てもいいし、やりたいときにやりたいことをやりたいようにやろうと思う。もちろん、新年の抱負にも書いた通り、妥協はせずに。


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