小説:「金・金・愛」#2
第5話:タバコの味
次の出勤日会社を辞めることを上司に伝え、3ヶ月後に誰にも相談や次の仕事の話もせずに、引き継ぎだけして辞めた。
最終出勤日の朝礼で知った人もいただろう。知らなかったフリをした人もいただろう。
同期にも心の底からは心を開いている訳がなかった。ので言わなかった。
愛想は良くしていたので、当日、何人かは「辞めないで。」と言ってくれたが、笑って誤魔化した。それも本音かわからないし。
「この後の仕事は何をするの?」か聞かれることが多々あった。
この手の質問はいろん