職場のモチベーション向上メソット~ ⑤やりたい!と思わせる目標の作り方
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職場のモチベーション向上メソット~ ⑤やりたい!と思わせる目標の作り方

3000名の工場を運営し、従業員にやる気をもって、楽しく仕事をするためにどうすればよいのか、日々悩み・考えて・実験しながら、自分なりの考え方・やり方を構築してきました。

職場リーダーの皆さんは、キチンと「目標」を設定していますか?
実は、目標の立て方次第では、結果において2倍、満足度において3倍もの差が生じることをご存じでしょうか?

目標で大切なのは、リーダーが一方的に押し付けるのではなく、メンバーがその目標を自分のものとして受け入れていることが重要です。

【目標設定において大切なこと】
メンバーが理解・納得することであり、
メンバーの「やりたいと思う気持ち」が大切です

メンバーが理解・納得されると、強い動機づけにつながり、高いモチベーションを生み出します。

では、メンバーが「やりたいと思う気持ち」をどうやれば引き出せるのか?
私がもっと大切だと思っているのが、

「目標を達成したその先を見せること」

だと考えています。

そこで私がお勧めするのは、目標設定の作業を2ステップに分けて実施するです。この記事の後段でそのやり方を紹介します。これができれば、メンバーが「やりたい」と思う目標設定ができるのです。

この記事を参考にし、皆さんの実践に役立てて頂けると嬉しい限りです。

1. 目標設定によって社員の満足度が3倍変わる

職場リーダーの皆さんは、目標を立て各々の職場を運営していますか?

まず初めに、目標が設定されている場合と、全く目標がない場合とでは、
目標達成率において2倍、
メンバーの満足度において3倍  
もの差が発生するそうです。

【目標が ”ある・なし” による差の実験結果】
(A組)50名:売上を20%向上する目標を立てた
(B組)50名:まったく目標を立てなかった

   | 売上20%向上した  | 満足感を得られた人
A組  | 28名が達成(56%) | 28名全員が満足感を得た(56%)
B組  | 15名が達成(30%)    | 8人しか満足感を得ていない(16%)
差異 達成率の差が約2倍満足感の差は約3.5倍

このように「適切な目標」は
 a) 目標を達成するにあたっても、
 b) 職場のモチベーションを向上させるうえでも、
とても重要な指標になります。

次に、その「適切な目標」は、
職場の上司とメンバー双方の「理解・納得」が得られる目標
となっていることも重要です。

皆さんが独自に目標を立てると、上司やメンバーと整合性を取る必要があったり、双方の合意を得ることに労力が必要なため、
「上司が掲げる目標」=「そのまま職場の目標」
としている方も多いのではないでしょうか。

目標で大切なのは、リーダーが一方的に押し付けるのではなく、メンバーが受け入れていることが重要です。再掲しますと

【目標設定において大切なこと】
メンバーが理解・納得することであり、
メンバーが「やりたいと思う気持ち」が大切です

上段の調査結果からも分かるように、

メンバーの理解・納得がされると
→ 強い動機づけにつながり
→ → 高いモチベーションを生み出します

メンバーに「やりたい!」と思わせる事が大切であることが理解できたと思います。

2. メンバーが「やりたい!」と思う目標にするには?

「目標設定」を検索すると、「SMARTの法則を使って設定しましょう」とうたわれています。こちらの法則を使って設定していくことは、とても大切なことです。(次回以降の記事で詳しく解説したいと思っています)

ただ、「メンバーがやりたいと思う気持ち」を引き出すためのコツは、難しい手法を使うより、「基本的なこと」で非常に高い効果を発揮します。

私がもっと大切だと考えていることは、

「目標を達成したその先を見せること」

だと考えています。
つまり、「この目標を達成すると、将来どうなるのか」を見せるのです。
具体例を挙げると、

【目標:売上高20%向上・これによって達成される未来】
 a) 3年後の市場シェアを〇〇%にし、圧倒的なポジションを築きたい
 b) 市場シェア〇〇%に上がると、会社の業績が安定する
 c) 職場メンバーが会社から表彰される、ボーナスや給料が上がる
 d) 市場シェア〇〇%に向けた、1年目の目標が売上高20%upである

このように、この目標を達成した「その先」の繋がりを見せることにより、掲げた目標の「目的」やその「意味」や「必要性」などが、理解しやすく、メンバーの納得性も上がり、「メンバーがやりたいと思う気持ち」を引き出すことに繋がるのです。

3. 「目標達成したその先」を見える目標にするには?

そこで私がお勧めする目標設定方法は、「目標を達成したその先」を具体的に示すことです。大きく2つのステップで作業するのことをお勧めします。

Step1: 理想とする将来の姿を明確にする(大きな将来目標)
Step2: 1年後に到達する目標への落とし込み(具体的な行動目標)

これができれば、「メンバーがやりたいと思う目標」が作れます。

Step1 : 理想とする将来の姿を明確にする(大きな将来目標)
自分の職場の理想とする将来の姿の作り方は、以前の記事でお伝えしましたので、それを参考にしてください。

非常に簡単にお伝えすると、3年~5年後に自分の職場を
「どうなっている状態にしたいのか?」を明確にすることです。

Step2 : 1年後に到達する目標への落とし込み(具体的な行動目標)
次に実施することは、具体的な行動目標への落とし込みです。
将来の理想とする状態を達成するために、1年後に達成したい状態を数値目標や状態目標を掲げて、明確化していきます。

その時には、5W1Hで詰めていくのが良いでしょう。
当然、SMARTの法則を使って設定される事でも良いです。

【5W1Hを使った、具体的な行動目標への落とし込み】
この1年で「何」をするのか?(what)
「どうして」それが達成しなければならないのか?(why)
「どうやって」それが達成しようと考えているのか?(how)
「誰」が、「いつ」までに実行し結果を出していくのか?(who/when)

4. 理想とする将来の姿を明確にするのが難しい!

ただ、3年後などの将来がどうなっていのか?想像したこともないし、想定もできない。と言われる方が多いかもしれません。

確かに、変化の激しい世の中ですので、3年後に自分がやっている仕事があるとは限りませんし、3年後も同じ職場で仕事をしているか分からないのは確かです。

しかし、職場リーダーである皆さんは、メンバーをあるところまで先導する役割が与えられています。ここでは、「リーダーの想い」を伝えることにより、「上司やメンバーからの納得・理解」が得られやすくなるものです。

空想でも良いので、「3年後の理想の姿を明確にイメージ」して、目標設定をすることが理想です。

更に、一人で作るのではなく、メンバーの意見を取り入れながら3年後の理想の姿を作っていくと、よりメンバーの納得・理解が得やすくなります。多くの人を巻き込むことが、将来の姿を作る時にはとても大切になります。(職場のモチベーション向上メソット ~①職場の目的(Mission)、将来の姿(Vision)を設定する)を参考にしてみて下さい。

5. まとめ

今回は、メンバーが「やりたい!」と思う目標 の作り方を紹介しました。

目標が「ある」場合と「ない」場合とでは、
結果において2倍、満足度において3倍の差が発生します。
よって、目標はきちんと設定して、職場の運営をしていくべきです。

次に、目標において大切なことは、リーダーが一方的に押し付けるのではなく、メンバーがその目標を自分のものとして受け入れていることが重要である事を説明してきました。

メンバーの理解・納得がされると
→メンバーがやりたい!と思う
→ → 強い動機づけにつながり
→ → → 高いモチベーションを生み出します

その様な目標を作るためには、
掲げている目標の先の将来を見せてあげること
が大切です。

よって、以下の2ステップで目標を作成して行く事をお勧めしました。

Step1: 理想とする将来の姿を明確にする(大きな将来目標)
    
→ みんなで作っていく
Step2: 1年後に到達する目標への落とし込み(具体的な行動目標)
    → 5W1Hで細かく詰めていく

これがキチンと出来れば、最低限の目標設定はできると考えます。
更にStep1において効果的なのは、将来の姿を明確化する時に、メンバーの参加を促す事も大切です。一人で作るよりも、メンバーの意見を取り入れて作った方が、「理解や納得性」が上がるだけでなく、「参加意識・やりたいと思わせる動機づけ」になります。

職場のリーダーとして日々奮闘している皆さんにとって、
目標設定は時間のかかる作業であり、
多くの人から意見を言われること であると思います。

ただ、目標設定ができれば、目標の達成率も向上し、職場のモチベーションも向上する魔法のツールです!適切な目標設定ができれば、それだけで仕事の50%は完了したと言えるかもしれません。それぐらい大切なことであり、リーダーがやるべき内容でありますので、是非ともやり方を習得し、改良しながら自分のものにして行って欲しいと思います。

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活気ある職場づくりをナビゲートします。20代にアジア駐在でリーダーを勤め、40代で従業員3000人の工場を運営してきた経験をお伝えします。職場の雰囲気が悪化→どうすれば良いか分からない→毎日が実験→ノウハウを一般化→大きな組織でも束ねられるように。心を束ね団結する事が一番大切!